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海のミュージアム「磯の生物観察会」2022年6月5日(日)

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2022年6月5日(日)は、海のミュージアム「磯の生物観察会」を行いました。 今回は、お昼過ぎの干潮時刻に合わせて、午後に磯の生物観察会を開催しました。 「海のミュージアム」では、相模湾や真鶴の海の自然や環境の特徴、生き物の見つけ方や磯観察でのマナーなどについて、磯に出かける前にレクチャーを行なっています 楽しく安全に生物をつかまえて楽しみながら、海の自然や環境についても知っていただけるイベントです。 磯では、参加者のみなさんに自由に生物をさがしていただき、スタッフがまわって生物をご紹介したり、一緒に探したりしました。 潮だまりでは、泳ぐ小さな魚やエビのなかまが見つかっていました。 石のかげに隠れたナマコも発見しました。ニセクロナマコです。大きい! こちらのご家族は、みなさんほぼ同時に同じ種類の生き物をつかまえていました! 海藻を甲羅にくっつけて海藻の森の中に隠れているイソクズガニです。 同じ潮だまりにいたようですが、こんなに一度にいるのは珍しいですね。 ということで、みなさんで記念撮影! 見つけた生物は、スタッフから詳しく解説させていただきました。 生き物の名前、体の特徴、食べ物などなど・・・。 海の生き物は奇想天外な生活を送っているものばかりですし、 観察会ではたくさんの生き物が見つかるので、毎回、解説では時間内に紹介しきれないほどです。 こちらは、生き物かと思いきや、生きてはいません。でも死んでもいません。 カニは成長するときに脱皮を行いますが、その脱皮後の抜け殻です。 よく似ていますが、左はショウジンガニ、右はイボショウジンガニ。 抜け殻の主は、この殻より大きくなってどこかで元気に暮らしていることでしょう! 解説のあとは、自由に観察していただきました。 質問もたくさん受けながら、生き物や海の環境についても参加者のみなさんとお話することができました。 夏が近づき、これまで目立っていたアメフラシは数が減りましたが、今回もたくさんの種類を観察することができました。 ご参加のみなさま、ありがとうございました。 ※海のミュージアムは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの共催事業です。

海のミュージアム「磯の生物観察会・海の自然実感教室」2022年5月15日(土)

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  2022年5月15日(日)は、海のミュージアム「磯の生物観察会・海の自然実感教室」を行いました。 当日は曇り空。 海といえば青い空と青い海を期待してしまいますが、実は当日のような曇り空が磯観察にはぴったりです。 あまり暑すぎると見つけた生き物もすぐ弱ってしまいますし、何より、みなさんも熱中症の心配が少なく楽しんでもらうことができます。 生物を探す前には、遠藤貝類博物館の会場で、真鶴の海や相模湾について、生物の 探し方、毒のある生物など気をつけていただきたいことをご説明してから磯に出かけています。 スタッフももちろんお手伝いして、参加者のみなさんには、自分で見つける楽しさも体験してもらいました。 カニ、ナマコ、ウニ、貝などなど、今回もたくさんの生物が見つかりました。 見つけた生物は、スタッフから詳しく解説しました。 本日のイチオシ生物を紹介しようと思ったのですが・・・、たくさんあって一つには決められませんでした! 磯の小魚の中でもひときわ美しいナベカ。 ピンク色のヒラヒラの体と細い縞模様が美しいミスガイ、注目はとっても小さな眼! スベスベマンジュウガニは体内に毒があるので恐ろしいイメージが先行していますが、つややかな甲羅やつぶらな眼はすてきですので観察してください。食べなければ心配ありません。 ハマヒルガオも咲き始めました。自然海岸の残る三ツ石海岸では、季節ごとに浜を彩る海岸植物もみどころの一つです。 午後の遠藤貝類博物館内での「海の自然実感教室」では、標本を使っての生物のお話とプランクトンの顕微鏡観察、海の環境のお話をしました。 プランクトンは植物プランクトンの珪藻のなかまが多く見られました。 また、なかなか普段見られない種類が観察できました。 翼足類と見られます。貝殻から足を2枚出し、それをパタパタと翼のように使って泳ぎます。なんとも不思議な動きで、ご参加のみなさんに「これは珍しいですよ!」といいつつ、スタッフも見入ってしまいました。 ※海のミュージアムは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの共催事業です。

海のミュージアム「磯の生物観察会・海の自然実感教室」2022年5月1日(土)

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2022年5月1日(土)は、海のミュージアム「磯の生物観察会・海の自然実感教室」を行いました。 生憎の曇り空の下での開催となりましたが、三ツ石海岸ではまたまたたくさんの種類の生物を見つけることができました。 ナマコ つかまえた! はじめて見るナマコやアメフラシは、黒くてよくわからない形・・・なんだか不気味です(笑) 勇気を出しておそるおそる触ってみると、触りごこちはプニプニやわらかく、おとなしい様子に思わず「かわいい!」とすっかりファンになってしまうようです。 アメフラシ、かわいい! 普段は、見つけた生物をスタッフが海岸で解説するのですが、残念ながら小雨が降り始めたため、今回は、遠藤貝類博物館のテラスにて生物の観察と解説を行いました。 落ち着いた場所でじっくり解説したり、質問を聞いたりすることもでき、屋内での観察もなかなかよい機会でした。 午後は、室内で「海の自然実感教室」を開催しました。 磯の生物観察でもたくさんの生物に触れ合うことができますが、このプログラムでは、それ以外の真鶴の海の生物をご紹介しています。 サメの歯をはじめ、漁師さんの定置網に入った生物を標本としていただいたものを見て触れてもらいながら、どんな生物なのかをスタッフがお話したり、一緒に考えてみたりしました。 その後は、真鶴の海のプランクトンを顕微鏡で観察しました。 最後のまとめでは、真鶴の海の豊かさと環境問題などについてもご紹介しました。 海のミュージアムでは、海の自然で楽しみながら、海と森、海と私たちの生活、環境問題などについても身近に考えてらえたらうれしいなと思います。 ※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルー共催事業として実施しました。  

海のミュージアム「磯の生物観察会・海の自然実感教室」2022年3月20日(日)

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2022年3月20日(日)は、海のミュージアム「磯の生物観察会・海の自然実感教室」を行いました。 今シーズン初の海のミュージアムは穏やかな春の青空の下、スタートすることができました。三ツ石海岸では、春先に増えるアオサのなかまの海藻が一面に広がり緑色の絨毯を広げたようでした。三ツ石海岸の春らしい景色です。 今年も、磯の生物のことだけでなく、海全体や相模湾の環境のことを知ってもらうためのレクチャーを行なっています。 また、安全にお楽しみいただくため、観察会の前には生物の見つけ方とともに、注意事項も丁寧に説明させていただきました。 その後、みなさん一緒に磯に出て、生物をさがしました。 この時期は、アメフラシがたくさん見つかります。 少しずつあたたかくなった潮だまりでは、ボラの幼魚など小さな魚も増えてきました。 全体でスタッフが生物の解説をした後、参加者のみなさんに自由に観察していただきました。質問もたくさんいただいて、いつも時間が足りないくらいです笑 午後は、室内で「海の自然実感教室」を行いました。 前半では、貝の標本を使って、分類を行うプログラムを行いました。 自分の観察の結果をたよりに、貝をグループ分けしてもらうものです。 これがなかなか難しい! でもみなさん、よく観察されていて、ほぼ正解!さすがでした。 後半は、プランクトンを顕微鏡で観察しました。 冷たい海水を好む植物プランクトンがまだ観察できていましたが、冬には見られなかった大型の動物プランクトンが増え、冬から春へ移り変わる海の様子がわかりました。 また、磯で観察したアメフラシの卵も顕微鏡で観察してみました。 産卵後、日数が経過した卵塊えは、幼生が動いている様子を見ることができました。親と全く違う姿で、孵化するとプランクトンとしてしばらくの間、大海原を漂うたびに出ます。 この中から、大人になるのはほんの一握り。 厳しい旅路です。思わず、がんばってと応援したくなってしまいます。 ※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルー共催事業として実施しました。  

真鶴自然子どもクラブ「春の磯の生き物を観察しよう!」 2022年3月6日(日)

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2022年3月6日(日)は、真鶴自然子どもクラブ「春の磯の生き物を観察しよう!」を実施しました。 真鶴自然子どもクラブは、真鶴・湯河原町の子どもたちが、地域の自然を楽しみながら学ぶプログラムです。 今回は、春を迎えた三ツ石海岸で、生き物を探して観察しました。 冬は夜に引いていた潮が、春になると日中によく引くようになります。 そのチャンスをねらって磯に出かけてみると、さまざまな生物を見つけることができます。 一面を緑色の海藻に覆われて、すっかり春らしい景色の三ツ石海岸で カニやナマコなどの生き物を探しました。 海藻のついた石はつるつるすべって歩くのも大変ですが、 真鶴自然子どもクラブのみんなは、すいすいと歩いて 生き物を探すのも上手。さすが地元の子どもたちでした。 「カニ、いたーーー!!」 「イソギンチャク、すごいいる!!!」 「これ、なんですかーーー!?みてくださーい!」 今シーズン初の磯遊びということもあり、子どもたちも大興奮で、 とても元気に、賑やかに楽しみました。 磯で生き物を見つけるというのは、 子どもたちにとって本当に楽しい体験だということがよく伝わってきました。 この季節の人気者、アメフラシは今年もたくさん見られました。 一部の種類は、一足早く産卵しているものもいました。 アメフラシたくさん! 貝殻も軟体部も美しいミスガイ。 昨年、まなづる小学校では図鑑を使って調べる授業があり、その時にミスガイを調べていた子が今回参加していました。 本物のミスガイとの対面にとても嬉しそうでした。 ミスガイは貝殻も軟体部も美しく魅力的。 今回の子どもクラブでは、見つけた生物を、ルーペなどを使ってより詳しく調べてみました。   じっくり観察してみると、これまで気づかなかった発見もあります。 そしてよく観察した生き物のことは、前より好きになったよと話してくれた子もいました。 地域の子どもたちには、地域の自然の中で、楽しい体験をたくさんたしてもらいたいと思います。 また次回もみんなで真鶴の自然を楽しみましょう! ※「真鶴自然こどもクラブ」は、真鶴町立遠藤貝類博物館より特定非営利活動法人ディスカバーブルーが委託を受け、企画・実施しました。

海まちラボ 海さんぽ「三ツ石海岸ビーチコーミング」 2022年3月5日(土)

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  2022年3月5日(土)は、「海まちラボ 海さんぽ『三ツ石海岸ビーチコーミング』」を開催しました。 海岸に打ち上がった「漂着物」を見てみると、貝殻などの海の自然のものはもちろんのこと、 流木や木の実などの陸上の自然のものや、私たち暮らす町から出たものも見つかります。 「ビーチコーミング」では、その漂着物を集めて観察します。 漂着物の正体は何か、どこから来たのか・・などを調べ、考えていくと、 海のこと、森や山のこと、そして私たちの暮らしのことまで見えてきます。 今回は、三ツ石海岸でビーチコーミングを行いました。 一番多いのは、やはり真鶴の海に生息する貝やウニ、フジツボ、カニなどの殻です。 そのほかには、松ぼっくりやオニグルミなどの木の実も意外と多く見つけることができます。 三ツ石海岸の周辺にはクロマツが多く、そこから松ぼっくりは落ちたと考えられますが、 オニグルミの木は近くにはないので、おそらく、 丹沢などの山の木々から落ちたものが川の流れに運ばれて海に出て、三ツ石海岸に辿りついたのでしょう。 残念なことに、プラスチックゴミも多く見つかりました。 ペットボトルをはじめ、細かく砕けた欠片がたくさんありました。 この欠片がさらに小さくなるとマイクロプラスチックとなります。 海洋中に出てしまうと回収が大変難しく、大きな問題となっています。 私たちの生活から出た漂着物は「ゴミ」になってしまうことも実感できました。 集めた漂着物は、図鑑で調べて同定しました。 標本として保存するには、採集した日や場所なども添えて記録しておくのが おすすめです。 なかなか難しいところもありますが、スタッフもお手伝いして、 みなさん熱心に調べて記録し、すてきな標本箱ができあがりました。 みなさんの標本箱は、調べ物としてもすばらしい出来上がりですが、 自然のものを並べるだけで、アート作品のようにすてきです。 自然のデザインの美しさを楽しむのもビーチコーミングの醍醐味です。 標本箱はみなさんにお持ち帰りいただきました。 大切に保管し、別の海岸や別の季節の標本箱を作成して比べるのも面白いと思います。 ※「海まちラボ 海さんぽ」は、「船の科学館 海の学びミュージアムサポート」の支援を受け、真鶴町立遠藤貝類博物館から特定非営利活動法人ディスカバーブルー