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いつまでもこの海と暮らしていくために。ディスカバーブルーは、「人」と「海」とのかけ橋として、海や海の生物、生態系、環境を一人でも多くの人に伝える活動をしています。

2020年1月19日日曜日

真鶴自然子どもクラブ「港町をたんけんしよう!」 2020年1月19日(日)

2019年1月19日(日)は、真鶴自然子どもクラブ「港町をたんけんしよう!」を開催しました。

真鶴自然子どもクラブは、地域の子どもたちが地域の海や自然で遊んで楽しむ体験学習プログラムです。真鶴町の海や自然の魅力を体験するイベントを年に4回程度行なっていますが、今回はみんなで真鶴港周辺を探検しました。

真鶴港は、海に突き出た真鶴半島の地形を活かした天然の港で、古くからこの地区の中心として賑わっていました。現在のJRが開通する前は、真鶴町の玄関口は専ら港で、多くの人や物資が行き交い、真鶴の発展を支えてきました。
港周辺のエリアには、漁業や石材業などの今尚続く中心産業の過去や現在の様子はもちろんのこと、源頼朝や鯖大師などの歴史的、文化的な史跡も残り、自然と人々の関わりが続いてきた魅力がたくさん詰まっています。
今回は、真鶴港のなぞにせまろうということで、いくつかのポイントを「真鶴港のなぞ」ということでスタッフが準備し、その謎を解き明かすという方法で活動しました。参加した子どもたちは1年生から5年生と幅広く、低学年には少しハイレベルに思われる内容もありましたが、みんな一緒に楽しく参加してくれました。

はじめは、集合場所となった魚市場についての解説をし、漁業のお話をしました。
その後、最初のなぞは「真鶴港に生き物はいるのか!?」ということで、岸壁から生き物さがしをしました。
港の南側では、水中を覗くとすぐに小魚が泳いでいたり、たくさんのヒトデがくっついているのがわかりました。

早速、網ですくうと、ヤツデヒトデにイトマキヒトデの2種類が確認できました。

 次の謎は、源頼朝が石橋山の合戦で敗れたあとに、身を隠したといわれるしとどの窟でのチャレンジでした。ここには、窟の跡の他に、巨石が展示され、古くから盛んだった石材業の歴史を伝えています。江戸城や、お台場の砲台の建材として重宝された石材は、全国から採石されていますが、真鶴の石は質もよく、当時の大名によりたくさんの石が切り出されました。その大名が切り出した印をつけたものが「刻印石」です。子どもたちには、この刻印を探してもらいました。

ここには、窟の跡の他に、巨石が展示され、古くから盛んだった石材業の歴史を伝えています。江戸城や、お台場の砲台の建材として重宝された石材は、全国から採石されていますが、真鶴の石は質もよく、当時の大名によりたくさんの石が切り出されました。その大名が切り出した印をつけたものが「刻印石」です。子どもたちには、この刻印を探してもらいました。


その後は、港の北側までぐるっと歩きました。
船着場のスロープでは、水面を近くに見ることができましたが、海水が透き通ってきれいなことにみんな感動していました。なんと海底まではっきりと見えました。プランクトン量が少ない、冬の時期にだけ見られる特別な港の景色です。



海底まで見えると、そこにいる生物もよく見ることができます。
「ウニだ!」「ヒトデだ!」と生物探し第2弾が始まりました。

そのうちに、ブイに付いた貝やイソギンチャクも見つけられるようになり、港の生物調査は、すばらしい成果となりました。



最後の謎を解くために、日和山と鯖大師を訪ねました。
日和山は、昔の漁師さんが、その日、漁にでるかどうか判断するため、海況や天気を眺めた大変見晴らしのよい場所です。今では、水難事故者と魚介類の供養塔が建てられ、鯖大師も祀られています。残念ながら、鯖大師は修理のため見学することができませんでしたが、美しい真鶴半島の緑と青く広がる真鶴の海をみんなで見ることができました。

次回の真鶴自然子どもクラブは、2月の開催予定です。次は、真鶴半島先端にある照葉樹林の「お林」を探検します。


※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館主催、特定非営利活動法人ディスカバーブルー企画・実施し、船の科学館「海の学びミュージアムサポート」の協力により実施しました。

2019年11月19日火曜日

真鶴自然子どもクラブ「横浜国立大学の実習船たちばなに乗って、海の研究を体験しよう!」 2019年11月17日(日)

2019年11月17日(日)は、真鶴自然子どもクラブ「横浜国立大学の実習船たちばなに乗って、海の研究を体験しよう!」を行いました。

真鶴自然子どもクラブは、地域の子どもたちが地域の海や自然で遊び、学んで楽しむプログラムです。真鶴町の海や自然の魅力を体験するイベントを年に4回程度行なっていますが、今回の海の研究体験も今年で8回目となりました。
真鶴町内には横浜国立大学の海洋研究の拠点施設「臨海環境センター」があり、毎回大学の協力をいただき、実習船の体験乗船と海洋環境の観測、プランクトンの採取と観察など、大学が拠点を置くほどの生物豊かな海がある、真鶴町ならではの体験をして楽しんでいます。
昨年に引き続き、今回も、横浜国立大学 下出准教授にご指導いただきました。

水深100mでおもりがボトルにぶつかる振動が、船の上まで伝わります。

実習船「たちばな」の乗船では、水深0mの表層から、100mまで5層の海水を採水しました。採水は、研究で用いられる「ニスキン採水器」を使用します。ワイヤーにボトルをつけて、指定の深度まで下げたところで、ワイヤー沿いに船上からおもりを落とすと、ボトルの口が閉まり、目的の水深の海水を取ることができます。おもりが海中でボトルにぶつかった振動が船の上までワイヤーを伝わってくるので、子どもたちと一緒にそっとワイヤーを触れ、海中できちんとおもりが当たったかを確かめました。


採水した水の水温の測定、透明度の測定、植物プランクトンと動物プランクトンの採取などを行いました。船酔いしてしまった子もいましたが、全員最後までがんばり、無事にサンプルを持って帰港してくれました。
透明度測定の様子。

体験乗船は2班で行ったので、待っているもうひと班は、センターで海藻おしばに挑戦しました。色とりどりの海藻のデザインを楽しむことができる海藻おしばは、海藻の研究のための標本作りのための手法です。
海藻おしばも作成しました。できあがりはお家にかえってからのお楽しみ。

船でのサンプリングが終わると、センターに戻って、塩分の測定を行いました。屈折型塩分計は、海水を少量乗せて目盛りを読みます。なかなか見えにくく難しいようでしたが、正確に読み取ってくれていました。計測した塩分の数値は、船上で計測した水温とあわせて、海洋環境を知ることができる基本的なデータとして重要だということも、下出先生から講義がありました。
塩分測定中。目盛り、見える〜??

プランクトンの観察は、大学生の使用する精度の良い顕微鏡で行いました。
真鶴や湯河原町では、ディスカバーブルーでもプランクトン観察会を開催しているので、参加してくれている子も何人かいました。ふだんは、手投げのネットを使って港で採取しているのに比べ、今回は沖合へ船でて採取したプランクトンを観察してみると、その違いに気づいて、興味を持ってくれた様子でした。
プランクトン観察の様子。みんなとても熱心!

最後に、下出先生から海洋研究についてや、プランクトンについての詳しいお話を伺いました。大学の講義さながらのハイレベルの内容を、わかりやすく説明していただき、子どもたちはもちろん、保護者で参加していただいたみなさんにも楽しんでいただけたようでした。質問もどんどん出ていて、海洋研究やプランクトン、真鶴の海など、興味を持ったり、ちょっと理解が深まったり、地域の海での学びとしていただければうれしいです。
採集されたプランクトン。珪藻ユーカンピアが多い。

真鶴自然子どもクラブは、次回は1月の開催予定です。

※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館主催、特定非営利活動法人ディスカバーブルーが企画・実施し、船の科学館「海の学びミュージアムサポート」・横浜国立大学臨海環境センターの協力により実施しました。




2019年10月21日月曜日

海のミュージアム「ひもの作り体験&プランクトン観察」 2019年10月19日(土)

2019年10月19日(土)は、海のミュージアム「ひもの作り体験&プランクトン観察」を開催しました。

ひもの作りをご指導いただいたのは、真鶴町漁協の朝倉さんです。
関東、甲信越に広く影響をもたらした台風1は、真鶴周辺の海にも大きな影響があり、ここのところ相模湾での水揚げが少なくなっていました。真鶴魚市場でもお魚がなかなか手に入らない状況での開催でしたが、今回はお魚も朝倉さんにご尽力いただき、ムロアジ、ゴマサバ、ワカシと3種類もの新鮮なお魚を使って、ひもの作りを体験することができました。ありがとうございました。

朝倉さんのお手本を見せていただいた後、みなさんもお魚さばきに挑戦しました。

お子さまにとっては、丸のままのお魚を目の当たりにするもめずらしい体験のようで、喜んでさわっていました。

 初めは、ムロアジからはじまって、最後にさばいたワカシ(ブリのこども)は、なかなかひものやさんでも売られることがありません。捌き方も難易度が高いそうですが、みなさんなんとか、開くことができました。

その後は、血合いや内臓などを水できれいに洗います。この過程で生臭さがなくなるということで、なかなか重要な作業です。

塩水につけて乾燥させると、保存に適し、ぎゅっと旨味が増すようになります。

並べて干して、あとは乾燥するのを待つのみ!




ひものの完成を楽しみに、お昼をとったあとは、真鶴港でプランクトンをつかまえて観察しました。

プランクトンネットを使ってお一人ずつつかまえていただきました。お持ちいただいたペットボトルに入れると、中で小さな小さな生物が動いているのが見えました。


室内に移動して、プランクトンについてご紹介し、さきほどつかまえたプランクトンを顕微鏡で観察しました。
毎回見られる種類が変わり、いろいろな種類が観察できるプランクトンですが、今回は、動物プランクトンのカイアシ類がたくさん見られました。

このカイアシ類は、海のプランクトンの中でも、種類・量ともに最も多く、海のプランクトンの代表格といえます。そして、シラスなどの小魚が食物としているのが、まさにこのカイアシ類です。今回ひものの材料としたサバなどは、そのシラスなどの小魚やさらにそれを食す魚などを食べています。

私たちはお魚を食べて、海の恵みをいただいていますが、その生態系を支えているのが、小さなプランクトンたちです。プランクトンは真鶴周辺の海の地形や海流、陸上の植生など、豊かな自然に育まれています。
途中のレクチャーでは、近年取りざたされている海洋ゴミ問題にも触れさせていただきました。
海の自然を楽しみ、課題も知ることによって、私たちの生活の中で、どう向き合っていくべきか、みなさんと一緒に考えていくことも大切ですね。

※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館主催、特定非営利活動法人ディスカバーブルーが企画・実施し、船の科学館「海の学びミュージアムサポート」・真鶴町漁協の協力により実施しました。

2019年9月30日月曜日

海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」 2019年9月29日(日)


2019年9月29日(日)は、海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」を開催しました。
「磯の生物観察会」は前日まで雨予報が出ていて開催できるか心配でしたが、直前で雨もあがり、無事みなさんと楽しむことができました。野外での活動なのでお天気や海況は重要です。毎回、よいコンディションになることを祈るばかりです。

観察会は真鶴町立遠藤貝類博物館で集合し、事前のレクチャーを受けていただいてから、三ツ石海岸に移動して生物を探していただきました。


雨が上がった三ツ石海岸。お昼近くには汗ばむほどあたたかくなりました。

今回も、春夏に観察会に参加されたリピーターの方が来てくださっていました。季節によるちがいはどんなところかと、生物の種類や数を比較されているようでした。興味を持っていただけてうれしいです。
タコノマクラ(殻)を発見!とてもうれしそうでした。

 見つかった生物は、海岸まで持って集合してもらいました。
今回は、三ツ石海岸の磯で見られる生物としては、なかなか珍しい種類が観察できました。特に、海のミュージアムの磯の生物観察会では初観察の生物を紹介します。

ニシキウミウシは、とても華やかな体色をしたウミウシです。大きさも8cmほどあり、大型の種類です。伊豆より南の海でダイビングをすると見られることが多いので、通常はもう少し暖かく、水深も深いところに生息しています。
ニシキウミウシ。体調8cmほどでした。

クロホシアカナマコも、真鶴よりもっと南の海で見られる種類です。スタッフの渡部は、三ツ石海岸で数十年磯の生物を観察指導してますが、これら2種は、ここでは初めての観察ということです。

このような南方種は、毎年夏の終わりから秋にかけて多くなります。海水温が一年で最も高くなることや台風によって運ばれてくることが原因ですが、今年は、例年よりも多く、チョウチョウウオの幼魚など南の生物が見られています。
南からの黒潮が相模湾に近い流路をとっているので、どうやらそのことが影響していそうです。
ニセクロナマコ(上)とクロホシアカナマコ(中)


見つけた生物は、ならべてゆっくり観察。動きをじっくり見てみよう、さわってみよう。

スタッフから解説をしています。他の参加グループの方が見つけた生物もご紹介。

 午後は、「海の自然実感教室」を博物館施設内で行いました。
前半は、海の生物を乾燥させて作った実物標本を観察しながらのレクチャーです。午前の磯の生物観察会で観察した生物以外にも、真鶴の海に暮らすさまざまな生物をご紹介しています。
乾燥してはいますが、本物ということで、大人の方にも楽しんでいただけたようでした。
さて、この細長いものは何の生物でしょう?

その後、真鶴の海のプランクトンを観察しました。観察には顕微鏡を使いますが、お一人に一台ずつ用意しますので、お好きなだけプランクトンの動きも形もじっくり見ていただけます。接眼レンズからデジタルカメラでのプランクトンの撮影ができますが、これが結構好評でした。少しコツがいりますので、スタッフからご紹介しました。
こちらはカイメン・・・?

プランクトンを顕微鏡で観察中。

本日のプランクトン。大型のカイアシ類と珪藻スケレトネーマが多いようでした。

次回は10月13日(日)、今シーズンラストとなりました。
だんだん涼しくなり、日中の干潮がそれほどひかなくなってきます。海のミュージアムでは、10月以降は、海の自然を楽しむイベントを秋冬バージョンでお届けします!
ぜひ、ご参加ください。



※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの主催で実施しました。


2019年9月15日日曜日

海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」 2019年9月15日(日)

2019年9月15日(日)は、海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」を開催しました。

少しずつ、秋の気配が近づいてきていますが、実は相模湾の海水温がは毎年9月がもっとも高くなります。黒潮にのってやってくる南方種も多く観察できるので、磯あそびでは春とはちがった生物を観察することができます。
今回のご参加のみなさまの中には、春に一度参加いただいた方も多くいらっしゃいました。また、磯遊びをご一緒できたのは、スタッフも大変うれしい限りでしたが、海の自然の季節の変化もお楽しみいただけたでしょうか。

真鶴町立遠藤貝類博物館での事前レクチャーを受けていただいてから、みなさん一緒に三ツ石海岸へ移動し、生物を探しました。
リピーターの方も多かったので、みなさん順調に生物を見つけられていました。

見つけた生物は、海水を入れたバケツに集めておき、海岸までもってきてもらいました。
ご家族やご友人など、グループごとにトレイに広げてじっくり観察していただき、スタッフが回って生物にお話したり、質問を受けたりしました。
お隣のグループが見つけた生物を見せてもらったり、自分の見つけた自慢の生物を教えあいっこしたり、参加者のみなさんどうしでも盛り上がって賑やかでした。

全体で見つかった生物については、スタッフから解説し、それぞれの特徴をお話しています。子どもはもちろん、大人のみなさんも熱心に聞いてくださっていました。

毎回見つかるレギュラー陣のカニのなかまやニセクロナマコがたくさん見つかりましたが、今回は貝のなかまも色とりどりに集まりました。中央のオレンジ色の二枚貝はアコヤガイです。ご存知の方も多いと思いますが、真珠の養殖などに利用されている貝です。

スタッフの解説後、自由に生物を観察いただきました。解説でさらに気になった生物や、自分では見つからなかった生物を見たりさわって観察してもらいました。好きになった生物がいると子どもはず〜っとさわっています。興味をもってくれたことが伝わってきました。

午後は室内で「海の自然実感教室」を開催しました。
真鶴の生物の標本を使ったレクチャーでは、標本を手にとって観察しながら、スタッフが生態や人間のくらしとの関わりなどをお話しています。標本はスタッフが集めたものや、真鶴の漁師さんからいただいた貴重なものもあり、さまざまな生物が真鶴の海には生息していることを紹介しました。

 その後、顕微鏡でプランクトンを観察しました。プランクトンはあらかじめ、真鶴港でスタッフが採取したものを見ていただきました。毎回、多種多様な種類が観察でき、楽しいプランクトンの観察ですが、今回のスタッフいちおしはこちら。クラゲの隣で三角の体から細長い腕のような足のようなものが6本でているのは、クモヒトデの幼生(こども)です。不思議な形がかっこいいですね!
成長すると、5本腕をくねくね動かして堆積物を食べて暮らすようになり、午前中の磯の観察会でも観察することができました。おとなとこどもでは、まったく別の形をして別の生活を送るのは、海の生物では珍しいことではありません。でも、この形、不思議すぎて興味がつきません!

イベント中に観察したプランクトンの絵を書いてくれたお子さんがいました。
どれも上手にかわいらしく描いてくれていて、プランクトンをかわいいと思ったのかもしれません。目に見えない小さな生き物ですが、海の生態系の中でも重要なプランクトン、大切な存在として感じてもらえたらと思います。

次回は9月29日(日)の開催予定です。
10月下旬以降は、日中の干潮がそれほどひかなくなり、生物観察に向かなくなってきます。海のミュージアム「磯の生物観察」「海の自然実感教室」の開催は残すところあと2回となります。ぜひ、ご参加ください。


2019年9月2日月曜日

海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」 2019年9月1日(日)


2019年9月1日(日)は、海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」を開催しました。

楽しかった夏休みはほとんどの学校で終わり、海へ遊びに行く機会も減ってしまう時期ですが、磯遊びはまだまだ楽しめます。
当日も、スッキリ晴れてまだまだ夏模様の三ツ石海岸でした。磯の生物観察会では潮だまりにひざまで入って生物を探しましたが、水温もちょうどよく気持ちがよいくらいでした。


 観察会では、真鶴町立遠藤貝類博物館に集合後、事前のレクチャーをお話して磯へ移動します。ある程度の場所や見つけ方をスタッフがガイドしながら、みなさんに生物をさがしていただきました。
見つけた生物は、バケツなどに入れて集合し、どんな生物が見つかったのかを観察します。スタッフから生物についても解説もしました。

カニやナマコ、たくさんの種類の貝などは、毎回見つかる生物で、参加のみなさんを楽しませてくれます。
その中でも、今回の注目生物は、こちらのカニ。トガリオウギガニですが、お腹になにやら薄茶色のものがついていました。その正体はフクロムシという節足動物で、カニにつく寄生虫です。海の生物たちの間では、寄生生活するものはそれほど珍しくなく、他の生物

の力を借りて暮らしているものも多くいます。ただし、三ツ石海岸でよく見かけるのはイワガニへの寄生で、トガリオウギガニに寄生しているのを見るのはレアケースでした。

 参加者のみなさんの人気が高いウミウシは、今回は写真の5種にシラユキウミウシを加えて6種類見つかりました。
上:クモガタウミウシ、下左:マダラウミウシ、下中央:ミヤコウミウシ、下右:ツヅレウミウシ


午後は「海の自然実感教室」を室内で開催しています。
海の生物の実物標本を手に取りながら、スタッフが生態や人間のくらしとの関わりをお話するレクチャーではサメの歯などを紹介しています。このサメなどの骨格も真鶴の定置網にかかったもので、午前中の磯の生物のほかにも真鶴の海に多様な生物が暮らしていることをお話ししました。

その後、真鶴港で採取したプランクトンを顕微鏡で観察しました。観察できるプランクトンは、季節による変化はもちろんのこと、1日のうちでも昼と夜で変化したり、水温や海流など海の環境の変化によって刻々と変化します。今回は、動物プランクトンがたくさん採取できました。



細長い体のヤムシ類は、動物プランクトンの中でも比較的大型の種類ですが、丈夫な顎を持ち、他の動物プランクトンを盛んに食べます。

次回は9月15日(日)の開催予定です。
10月下旬以降は、日中の干潮がそれほどひかなくなり、生物観察に向かなくなってきます。海のミュージアム「磯の生物観察」「海の自然実感教室」の開催は残すところあと3回となります。ぜひ、ご参加ください。




※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの主催で実施しました。

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