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海を活かしたまちづくり研修会「地域資源としての真鶴半島」 2019年3月1日(金)

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2019年3月1日(金)は、真鶴町役場職員の皆様を対象に、「海を活かしたまちづくり研修会~地域資源としての真鶴半島~」 真鶴半島は、相模湾に突き出た小さな岬で、神奈川県立自然公園に指定されています。15万年ほど前に、この地で噴出した溶岩によって形成された地形のおかげで、天然の漁礁として豊かな海の生態系を育まれ、半島の先端には植林されたクロマツ、クスノキと自然植生のスダジイが生育する照葉樹林があり、こちらも神奈川県の天然記念物に指定されています。また、自然海岸が残っていることから、森から海へと続く自然も観察することができます。 今回は、真鶴町役場のみなさんと一緒に真鶴半島を歩き、半島の自然を観察しながら魅力や課題を確認し、地域資源としての活用について考えました。特に、現在、町の事業として松くい虫対策などで半島の森林を担当している産業観光課の係長さんも講師としてお招きし、現状の課題と取り組みについてもお話いただきました。 スタートは、真鶴町立遠藤貝類博物館があるケープ真鶴1階の「お林ステーション」です。真鶴半島の照葉樹林は、地域の人々から「お林」と呼ばれ、親しまれています。 お林のクロマツは、江戸時代に植林されましたが、日光のよく当たる環境を好むため、他の樹木が生い茂る環境では、高く細く成長していきます。 クロマツの次にクスノキが植林されたのは明治時代とされています。クスノキの中でも、もっとも太い木を観察しました。大きな木のそびえる姿に感動されてる職員の方もいました。 クスノキには香りの強い樟脳の成分が含まれています。葉を拾って、体験していただきました。 産業観光課係長から、松くい虫の被害状況と対策についての解説をしていただきました。 日本全国に広がる松くい虫の被害は、早急な対応が求められる地域の課題のひとつです。ディスカバーブルーでは、真鶴町におけるお林の保全方針の協議についても参加しています。 本来は、お林から海岸までを歩き、海と森の連続する自然を体験する予定でしたが、悪天候のため、野外での活動はお林の観察のみで終了し、町立遠藤貝類博物館へ戻りました。 室内にて、真鶴の海や森からの連続性のお話をさせていただいたあと、お林の観察をふりかえって、その価値と課題、活用方...

海を活かしたまちづくり研修会 「『海辺の町の魅力』を地域振興にどう活かすか」 2018年3月2日(金)

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2018年3月2日(金)に、真鶴町役場職員研修として「海を活かしたまちづくり研修会 」を行いました。 今年度2回目となる今回は「『海辺の町の魅力』を地域振興にどう活かすか」をテーマに開催しました。 前半では、真鶴の海や海辺の町の魅力についてお話しました。 役場職員のみなさんの中には、真鶴にお住まいの方も、町外から通勤されている方もいます。毎日、業務に取り組まれる中では、なかなか海に直接関わることも少ないかもしれません。 そこで中心産業のひとつが漁業についてや、観光も新鮮なお魚やボートやダイビング、磯遊びなど海でのアクティビティを楽しみに来られるお客さんが多いことなども含め、真鶴の海の自然や特徴をご説明しました。 その後、プランクトンの顕微鏡観察を体験していただきました。 顕微鏡で見ないとわからない小さな生物からは、真鶴の豊かな海の自然を知っていただくことができます。また、これらは、小魚の餌であり、漁業を支える重要な資源でもあります。 後半では、他地域事例の紹介を行いました。 海に囲まれた日本では、全国に海辺の町がありますが、地域によってはオリジナルの魅力を引き出して、地域振興につなげているところがあります。 また、海外の事例としてはアメリカ西海岸の水族館や開発、街並みやそこでくつろぐ人々の様子を紹介しました。 これらを踏まえてワークショップを行い、地域振興のアイディアを作っていただきました。グループに分かれて、「真鶴の海のいいところ、好きなところ」「真鶴の海のよくないところ、直したいところ」を考えた後、地域振興アイディアをグループで一つにまとめてもらいました。 人口減少や空き家問題など、町の抱える問題の解決と結びつくような案が発表されました。海の資源や海の景色、海というイメージ、活用するポイントもたくさんありますが、現状の課題解決と組み合わせることで活用の方法もまだまだありそうです。 今回の研修が、どこかのタイミングでお役に立つチャンスがあればうれしいです。 お忙しい中、ご参加いただきありがとうございました。 ※今回のイベントは、「船の科学館『海の学びミュージアムサポート』」の協力により、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディ...

海を活かしたまちづくり研修会「横浜国立大学実習船体験乗船」 2017年11月10日

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2017年11月10日(金)に、真鶴町役場職員研修として「海を活かしたまちづくり研修会 横浜国立大学実習船体験乗船」を行いました。 真鶴町には、横浜国立大学の海洋研究の拠点として、大学院環境情報研究院附属 臨海環境センターがあり、その施設を利用して、横浜国立大学の学生や研究者はもちろんのこと、他大学や研究機関も多く訪れ、真鶴町で調査研究を行っています。 今回は、真鶴町役場職員の皆様に、臨海環境センターの見学やその利用状況を知っていただくとともに、大学の調査実習船の体験乗船と作業を体験していただきました。 箱根の山と真鶴の町並みをバックに。船酔いされる方も一人もいらっしゃらずよかったです。 講師として、横浜国立大学 下出准教授に多大なご協力をいただき、研修前半で、実習船の体験乗船と海洋調査を行いました。真鶴港から水深200mの沖合まで航行しました。海況も穏やかだったので、箱根の山からつづく傾斜地に民家の並ぶ美しい真鶴町の町並みや、三ツ石の横からのアングルでの眺めも楽しむことができました。 下出准教授 操船から講義まで多大なご協力をいただきました。   調査は、水深0m、10m、50m、100mの各層から採水し、水温測定と、0-100mでのプランクトン採集を行いました。 水深100mから採水した海水の水温を計測中。 0-100mで採取したプランクトンサンプル。   その後、臨海環境センターに戻って、採水海水の塩分の測定や、プランクトンの観察を行いました。プランクトンは、環境によって出現種が異なるので、過去の職員向け研修や、町内子ども向けで、港の岸壁から採集したものを観察したことがある職員の方々からはその違いにも興味を持っていただけたようでした。 プランクトンの観察。   観察後は、下出先生より、センターの変革や利用状況と、相模湾や真鶴周辺海域の海の特徴や研究内容について講義いただきました。 下出先生による講義。 採取したプランクトン。   最後は、ワークショップをしていただきました。今回の体験を活かして町の振興への利用を考えることをテーマに2グループでディスカッションしていただきました。短い時間でしたが、ぜひ実現させていきたいナイスアイデ...

役場職員向け研修 「海を活かしたまちづくり研修会〜真鶴のジオパークを知る〜」(2016年3月9日(水))

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3月9日(水)に、真鶴町役場の職員のみなさんを対象に、「海を活かしたまちづくり研修会」をさせていただきました。役場の職員のみなさんは、所属の部課により、携わる業務が異なっていると思いますが、この研修会では所属部に関係なくご参加いただき、年間を通して真鶴町の海を中心とした町内の魅力を知っていただくとともに、日頃の業務にも活きる内容やアイディアのヒントになればということで実施しています。今年度3回目の今回は「ジオパーク」をテーマに開催しました。 真鶴町は、箱根火山の支脈マグマがこの地で噴火したことによりできた地形の上に成り立っています。町内の各所には、火山の活動で形成された地形を間近で観察することのできるスポットがあり、小田原市、箱根町、湯河原町とともに「箱根ジオパーク」に認定されています。 噴出した溶岩が冷えてできた硬く丈夫な地形により、三ツ石海岸など町内の海岸が多様な生物の生息場所となり、半島が多くの魚が集まる漁礁の役割を果しているなど、海の自然とも深く関わるジオパークですが、今回は真鶴町役場でジオパーク推進を担当されている企画調整課の石井さんに講師としてお話していただきました。 真鶴町役場企画調整課 石井さんによるジオパークについての講義。 貴重なお話ありがとうございました。 石井さんから、ジオパークの概要や他地域での振興事例についてご紹介いただいたお話を元に、後半はワークショップを行いました。 ご参加のみなさんから、まずは、真鶴町の主にジオパークや海に関することで、良いと思うところ・好きなところを挙げていただきました。その後、それを活かして町を盛り上げる事業計画アイディアを自由に思い描いていただき、みなさんで共有しました。 真鶴の海やジオパーク関連など、「よいところ」を考えてもらいました。 思いついたものをみなさんでシェア。盛り上がりました。 真鶴町の良いと思うところ・好きなところについての質問も、みなさんからたくさんの情報が出されて大変盛り上がりました。好きな理由もそれぞれに熱い想いが込められていて、楽しそうにお話される姿からは、大切に思っていらっしゃることが伝わってきました。事業アイディアもどの方の考えも素敵で、楽しく充実した研修となりました。お忙しい中ご参加いただき、ありがとうございました。 ...

役場職員向け研修「海を活かしたまちづくり研修会〜真鶴の海を知る プランクトン観察〜(真鶴町役場のみなさん)」(2015年11月11日)

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11月11日(水)に、真鶴町役場職員のみなさんを対象に町内の海の自然についての研修会を開催し、ご多忙の中、さまざまな部署からご参加いただきました。 ディスカバーブルーと真鶴町立遠藤貝類博物館では、町内外の小学校等団体向けの「海の学校」や、町内の海の自然を楽しんでいただく「海のミュージアム」等のイベントを通し、真鶴町の海を多くの方々に楽しんでいただきています。本研修会では、町内の海を町役場のみなさんにも体験し、それだけ価値あるものということを改めて感じるとともに、今回はワークショップも行いました。 前半ではプランクトンの観察を行い、一人ずつ、顕微鏡を使って海の中の小さなプランクトンを見ていただきました。 11月にもなってくると水温も下がり、プランクトンの数や種類は減ってきますが、当日は動物プランクトンの代表的な種のカイアシ類や、ミニサイズのクラゲも多く見られました。 また、みなさんそれぞれに、お気に入りの種類も見つけ、写真をとるなど、楽しまれているようでした。 リクエストに答え、観察時間を予定より延長するほど、大変集中して観察していただきました。 渦鞭毛藻類ケラチウム クラゲ。比較的大きめで顕微鏡の視野からはみ出ています。 後半は、海の利用についての講義をはさみ、海を活かしたまちづくりのための「考え方」の練習として、ワークショップを行いました。 初めに、真鶴の海の魅力を簡単に書き出してもらいました。思いつくまま、いくつでも書いていただくと、5分でこんなにたくさんの項目が上がりました。 みなさんから挙がったたくさんの「真鶴の海の魅力」。 その後、魅力として出していただいた項目、またそこには上がらなかったものも含めて、町の海に関することをリソースとして真鶴町で取り組んだらおもしろいと思うプロジェクトのアイディアを発表してもらいました。 プロジェクト案をシェア。楽しい案ばかりで、笑いも絶えず、盛り上がっていました。 みなさんのアイディアには、それぞれの視点から見た真鶴町の様々なよいところが活かされていて、さらに、子どもの遊びや教育にまでつながることや、高齢化問題の解決にも貢献すること、メディアを通じて町外にも広く発信できる仕組みまで考えてあるものなど、本当に実現しそう...

役場職員向け研修「海を活かしたまちづくり研修会〜真鶴の海を知る@三ツ石海岸〜(真鶴町)」(2015年9月28日)

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9月28日に、真鶴町役場職員のみなさんを対象に町内の海の自然についての研修会を開催し、お仕事が忙しいなか、さまざまな部署からご参加いただきました。 ディスカバーブルーと真鶴町立遠藤貝類博物館では、町内の海の自然を楽しんでいただく「海のミュージアム」等のイベントを開催し、町内外から多くの方々にご参加いただいていますが、その楽しさを町役場のみなさんにも体験していただきました。 「海のミュージアム」の磯の生物観察会と同様に、はじめに真鶴の海についての紹介や、観察の方法などをレクチャーし三ツ石海岸で生物を探していただきました。 秋らしくなってきた三ツ石海岸ですが、当日はぴかぴかの青空にめぐまれ、職員のみなさんも汗をかきながらも生物を見つけていらっしゃいました。 真鶴ご出身で磯遊びに慣れている方から、今年度入職され、磯遊び初体験という方まで、童心に帰って楽しんでいただけたようでした。 「あー!ちょっと待って!」と、素早く隠れるカニや魚に呼びかけている声も聞こえていました。 みなさんで見つけた生物は、主な生態や特徴などについて解説して紹介しました。こちらも、一般向けの観察会でもお話している内容ですが、どんな生活をしているのか、何を食べているのかなどを知ると、日常生活とは懸け離れた世界の磯の生物たちも身近に感じたり、興味が湧いてくるのではないかと思います。 最後にまとめのお話をしてから、みなさんに感想をいただきました。生物を探すのが楽しかったという感想や、海岸や自然の利用方法についてのお話などもあり、有意義な意見交換もすることができました。真鶴町の海の楽しさを町内で働くみなさんにも改めて実感していただけて良かったと思います。 お忙しい中、ご参加いただきありがとうございました。 ※船の科学館「海の学びミュージアムサポート」の助成により、ディスカバーブルーが受託し実施しました。

真鶴町役場職員向け研修「海を活かしたまちづくり研修会〜磯の生物観察in三ツ石海岸〜」(2014年9月22日)

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9月22日は、真鶴町役場の職員の皆さまを対象に「海を活かしたまちづくり研修会」を実施しました。真鶴町のすばらしい海の自然を町役場のみなさん自身で体験して知っていただくため、「海のミュージアム」など一般のお客さまに向けのイベントでも人気の磯の生物観察会を三ツ石海岸で行いました。 お仕事中なので、ワイシャツでのご参加の方も。お忙しいところありがとうございます。 参加された職員のみなさんの中には、真鶴町出身で海でよく遊んだという方も、町外から通勤されていて実は磯へ来たのは初めてという方もいらっしゃいましたが、歩きにくい岩場や、石の下などを厳しい残暑の中、一生懸命汗だくで生物を探していただきました。大きなナマコを発見して驚きの悲鳴が上がったり、いつの間にか、バケツにさまざまな生物をつかまえていて嬉しそうだったりと、まるで子供のように純粋に楽しんでいただけたようでした。自然の中での生物との出会いは、子供も大人も、お仕事だろうとプライベートだろうと関係なく楽しめるのだと思いました。 みなさんだんだんと波打ち際に。飛沫がかかるのも楽しいですね。 みなさんが見つけた生物は、一度集合して観察してみました。各自で見つけていただくと自分で発見した喜びがありますが、それらを全体で見てみるとたくさんの生物がいることが改めてわかって、より一層の驚きや楽しさがあります。「自分の町の海のこんな近くに、こんなに生物がいるとは知らなかった!」との感想もいただきました。 生物については、一般向けイベント「海のミュージアム」などで参加者のみなさんが特にどんなところに興味を持ったり、何を魅力に感じて真鶴の海へお越しいただいているのかを中心にお話ししました。 イベントで人気の生物の生態などについて説明。 みなさんが見つけた生物。生物が苦手と言っていた職員さんも大活躍。 最後に、博物館のレクチャースペースで、一般向けイベントなどの活動実績などをスタッフからお話しした後、参加者のみなさんから感想や意見をいただき、海の自然が町の観光や産業の大きな資源であること、より活かすためにはどうすべきなのかなどもお話しすることができました。今回の体験を通し魅力を実感できたとのことで、これを来町者の増加や定住のきっかけになるのではという意見もいただきました。私たち...