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「海のミュージアム 『磯の生物観察会』」(2016年3月13日)

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3月13日(日)は、真鶴町三ツ石海岸での「磯の生物観察会」を開催しました。干潮時刻が夜間になる冬の間はお休みさせていただいていたので、「磯の生物観察会」は今回が今シーズン初の開催でした。 海では、海藻が生い茂るところに「春らしさ」を感じることができます。年明けごろからノリなどが岩に付き始めて、2月にかけては岩は濃い緑色に覆われ、それを餌とする貝などが増えてきます。少しずつ暖かくなってくると、その他の生物の活動も活発になり、潮だまりの中をゆっくり動くアメフラシやゴソゴソ移動するカニなども出てきて、賑やかになります。今回は、少し風は冷たかったものの、春らしい三ツ石海岸でのイベントを楽しんでいただくことができました。 観察会では、はじめに真鶴の海の特徴や、生物の探し方などをご説明してから、磯で、ご参加のみなさんに自由に生物を探していただきます。みなさんが探しているポイントをスタッフが回って、一緒に探したり、生物をご紹介したりさせていただいています。 磯の生物の中でも、種類によって観察できる時期が違っていて、当日は、クロヘリアメフラシやブドウガイなどの春先のこの時期ならではの種類や、鮮やかなピンク色のサガミミノウミウシなどの、見た目の美しい軟体動物のなかまも見つけることができました。 また当日は、「ナマコは苦手」というお子様にもご参加いただいていたのですが、観察会が終了する頃には、自分の手で撫でたり触ったりして観察できるほどになってくれていました。海の生物を好きになってくれたようでうれしかったです。また、ナマコにも会いに遊びに来て欲しいと思います。 今シーズンも、磯の生物観察会などのイベントを通して、より多くの皆さんに、海の自然や生物の魅力をお伝えしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 <観察・解説した生物> 刺胞動物 2種、軟体動物 12種、環形動物 1種、節足動物 9種、棘皮動物 14種、脊索動物 1種  合計 39種 ※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの主催で実施しました。

役場職員向け研修 「海を活かしたまちづくり研修会〜真鶴のジオパークを知る〜」(2016年3月9日(水))

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3月9日(水)に、真鶴町役場の職員のみなさんを対象に、「海を活かしたまちづくり研修会」をさせていただきました。役場の職員のみなさんは、所属の部課により、携わる業務が異なっていると思いますが、この研修会では所属部に関係なくご参加いただき、年間を通して真鶴町の海を中心とした町内の魅力を知っていただくとともに、日頃の業務にも活きる内容やアイディアのヒントになればということで実施しています。今年度3回目の今回は「ジオパーク」をテーマに開催しました。 真鶴町は、箱根火山の支脈マグマがこの地で噴火したことによりできた地形の上に成り立っています。町内の各所には、火山の活動で形成された地形を間近で観察することのできるスポットがあり、小田原市、箱根町、湯河原町とともに「箱根ジオパーク」に認定されています。 噴出した溶岩が冷えてできた硬く丈夫な地形により、三ツ石海岸など町内の海岸が多様な生物の生息場所となり、半島が多くの魚が集まる漁礁の役割を果しているなど、海の自然とも深く関わるジオパークですが、今回は真鶴町役場でジオパーク推進を担当されている企画調整課の石井さんに講師としてお話していただきました。 真鶴町役場企画調整課 石井さんによるジオパークについての講義。 貴重なお話ありがとうございました。 石井さんから、ジオパークの概要や他地域での振興事例についてご紹介いただいたお話を元に、後半はワークショップを行いました。 ご参加のみなさんから、まずは、真鶴町の主にジオパークや海に関することで、良いと思うところ・好きなところを挙げていただきました。その後、それを活かして町を盛り上げる事業計画アイディアを自由に思い描いていただき、みなさんで共有しました。 真鶴の海やジオパーク関連など、「よいところ」を考えてもらいました。 思いついたものをみなさんでシェア。盛り上がりました。 真鶴町の良いと思うところ・好きなところについての質問も、みなさんからたくさんの情報が出されて大変盛り上がりました。好きな理由もそれぞれに熱い想いが込められていて、楽しそうにお話される姿からは、大切に思っていらっしゃることが伝わってきました。事業アイディアもどの方の考えも素敵で、楽しく充実した研修となりました。お忙しい中ご参加いただき、ありがとうございました。