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10月, 2012の投稿を表示しています

真鶴自然こどもクラブ 〜潮だまりの生物をしかけやわなを作ってつかまえてみよう!〜

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10/28(日)に「真鶴自然こどもクラブ 〜潮だまりの生物をしかけやわなを作ってつかまえてみよう!〜」を開催しました。 真鶴半島の三ツ石海岸の磯にはいろいろな生物がいます。しかし、素早く動く魚や隠れている生物などはなかなかつかまえることができません。今回は、ペットボトルを使った簡単なトラップを使って、そんな生物たちをつかまえてみる企画です。 真鶴町立遠藤貝類博物館でペットボトルを使った基本的なトラップの作り方を説明したあと、今回参加してくれた1〜6年生の小学生が、友だちや姉妹で2人1組になって、つかまえたい生物の習性などを考え、スタッフと相談しながら自分たちでトラップを作ってもらいました。 ペットボトルのトラップをスタッフと相談しながら作成 三ツ石海岸に移動後、トラップにおもりとなる石とエサをいれました。エサは、魚肉ソーセージ、魚(さんま)の切り身、アオイソメ(釣りエサとなるゴカイ)から選んでもらいました。準備ができたらつかまえられそうな場所を選んで、トラップをしかけました。 トラップを準備中 トラップ設置。なぜか折り紙の鶴?! トラップをしかけ、生物がはいるまで1時間ほど待ちました。その間に、三ツ石海岸でビーチコーミングをしました。漂着しているものをみんなで探して、スタッフが漂着物やそれからわかる海や山の自然を解説しました。いろいろな貝殻やカニの爪、山から流れてきたクルミなどを見つけることができました。この日一番みんなが興味をもったのは、アカウミガメの骨でした。砂の中に埋まっていたところを小学生のひとりが発見してくれました。甲羅がまるまる残っていて、ウミガメの体のつくりがよくわかるものでした。 三ツ石海岸はまわりを磯で囲まれているため、カメが産卵にくることはありません。しかし、相模湾をまわった海流が真鶴半島にあたっているため、相模湾やそこに注ぐ川が運んでくる海や山の自然の「おくりもの」を数多くみつけることができます。 ビーチコーミングで盛り上がった後、トラップを回収しました。 なにか入ってる!! 今回とれたのは、イソハゼ2匹、イボイワオオギガニ1匹、ボサツガイ(巻貝)5匹と、あまり多くはありませんでした。もっととれると期待していたので、ちょっと残念でした。理由はいろいろ考えられま

「海」の授業 〜地域の海の自然を知る授業〜 小田原市立富士見小学校

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学校の授業では、海の自然や生物についてほとんど扱われません。教師の方が取り上げたくとも、海の生物や生態系についての専門的な知識を得ることなかなかできません。そこで、Disocver Blueでは小学校への出前授業として地域の海の自然を知る機会を提供する「海の授業」を行っています。 今回は、6月に海の生物を持ち込んでイベントをさせていただいた富士見小学校の5年3組で「海の授業」を実施させていただきました。5年3組では酒匂川のプランクトンなどもしらべているとのことで、海の話のみならず、川の生物や海と川の関わり合いなどについてお話しさせていただきました。 スライドを使って、神奈川の海の環境と多様な生物を写真などを使って紹介しました。きれいで見なれない生物がたくさん生息していること、暖かい海に住むチョウチョウウオの仲間やジンベイザメもやってくること、そして、海の生物についてはまだまだわからないことがたくさんあることなどを説明しました。さらに、小田原市内の漁港で採取してきたプランクトンを投影して、動いている姿と多様な種類がいることを実感してもらいました。 続いて、川の生物と海と川の関わり合いについて紹介しました。豊かな海の生態系は川が運ぶ栄養に支えられていること、海と川を行き来する生物がいること、川が運ぶ砂が海の浜辺を作っていることなどを説明しました。 最後は、海と川の関わり合いを人間が崩してしまうことやゴミのポイ捨てなど、人間の良くない行動の結果は、海に流れていってしまうことなどを説明しました。 ひとりでも多くのこどもたちが、自分たちの暮らす地域の海の自然について理解し、思いやる気持ちを持ってくれることを願っています。 Discover Blueでは個人や企業様からのサポートを得て、今後、このような活動を積極的に実施していこうと考えています。今年度はまず神奈川県内および近隣都県の数校を目処に実施し、来年度以降順次拡大してまいります。授業の内容については、各学校のねらいに合わせて対応させていただきます。 ご興味のある学校の先生方、ご支援いただける方はお気軽にご相談ください。

秋の港で生物観察できちゃいました! 〜プランクトン観察会〜

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Discover Blueでは、神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業に真鶴町と採択され、町立遠藤貝類博物館と皆さんに海の生物や生態系を知っていただくイベント「海のミュージアム」を開催しています。 10月21日は、プランクトン観察会を開催しました。 前回予定していた9月30日は、台風の影響により中止となってしまいましたが、今回は美しい秋空のもとで開催することができました。 真鶴町にある横浜国立大学臨海環境センターで、海の環境や生態系についてのレクチャーとプランクトンの採取方法について説明してから、歩いて5分程の岩漁港にプランクトン採取に出かけました。 岸壁からいろいろな生物を観察できました 青い魚はスズメダイの仲間 冬が近づくにつれ、プランクトンはだんだん少なくなってしまいます。でも、プランクトンが少なくなってくると、海の透明度が良くなってくるので、岸壁から海の中の魚たちを眺めることができる様になってきます。さらに、この時期は水温がまだ暖かく、チョウチョウウオやスズメダイの仲間など南からやって来た色とりどりの魚たちを岸壁から観察することができました。また、岸壁にくっついていたミヤコウミウシをスタッフがつかまえて観察したり、漁師さんにガザミ(ワタリガニの仲間)を見せていただいたりと、プランクトン観察の前にたくさんの生物を皆さんにご紹介できました。 ミヤコウミウシ (撮影は今回ではありません) 南のさかなたち (撮影は今回ではありません) プランクトン採集では、皆さんに一人ずつプランクトンネットを使って採取してもらいました。持参したペットボトルにプランクトンをいれて、横浜国立大学臨海環境センターへ持ち帰った後、顕微鏡で観察しました。今回は三角形や円形、数珠の様につながったケイ藻類のほか、動物プランクトンの中でも代表的なカイアシ類やプラナリアの一種、巻貝の幼生やゴカイの幼生などを観察することができました。 みなさんにプランクトンを採取していただきました 海にも四季があります。これから冬にかけてプランクトンは少なくなってきてしまいます。今シーズンの「海のミュージアム プランクトン観察会」はこれが最後となります。次のプランクトン観察会は、海に早めの春がやってくる3月頃を予定しており

ダイバー向け プランクトン観察会 Vol.2

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Discover Blueでは、神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業に真鶴町と採択され、「Life with the Ocean まなづる 〜海を学び、海に親しむ場づくり〜」を実施しています。今回は、真鶴町の岩漁業協同組合(岩ダイビングセンター)とのコラボレーションで、「ダイバー向けプランクトン観察会」を10月14日(日)に開催しました。 真鶴の海でダイビングを楽しんで頂いた後、ダイバーの皆さんにプランクトンを観察していただきました。 9月8日に続いて二回目の今回は、前回より多くのお客様に参加頂き、より広い岩漁協の組合事務所の二階をお借りしました。趣のある、とても素敵な会場を使わせていただきました。 岩漁業協同組合の事務所 はじめに岩漁港でスタッフからプランクトンの採集方法を説明し、数名の方に港の岸壁からプランクトンネットを使用して、プランクトンを採集して頂きました。 その後、漁協事務所の二階にてプランクトンや海の自然についてレクチャーをしてから、港で採集したものを顕微鏡で観察していただきました。 プランクトンは冬期になると数が少なくなってしまうので、今回も夏期に比べると減っているようでしたが、小魚のエサとなるカイアシ類、ゴカイや貝の幼生などの動物プランクトンが小さな体で動き回る様子などと植物プランクトンのケイ藻類の多様で美しい形を観察して頂けました。 また、観察後には、今回見られなかったプランクトンの紹介や生態系のレクチャーをさせて頂きました。 ダイバーのみなさんはいつもスキューバダイビングを楽しんでいるので、海の生物に詳しい方もたくさんいらっしゃいます。ですが、プランクトンについては実際に見る機会はなかなかないとのことで、ご自分の顕微鏡で観察したプランクトンの名前について質問頂いたり、熱心にメモをとられたりされていました。 ダイバー向けプランクトン観察会、次回11月11日(日)にも開催します。 いつも親しんでいる海にいる、目には見えない存在のプランクトン。観察会に参加頂き海のプランクトンについて知って頂くことで、更にダイビングの楽しみが広がると思います。ぜひ、ご参加下さい。 詳細、ご予約は岩ダイビングセンターへ。http://iwadive.diving

12月までの「海のミュージアム」日程

Discover Blueでは、神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業に真鶴町と採択され、町立遠藤貝類博物館と皆さんに海の生物や生態系を知っていただくイベント「海のミュージアム」を開催しています。 12月までの「海のミュージアム」の日程が決まりました。 10月21日(日)開催のプランクトン観察会は受付も開始しました。 詳しくはこちら→ http://discoverblue.org/lomanazuruevent.html ぜひご参加ください。

JAF会員様向けイベント「磯の生物観察会 in 真鶴町三ツ石海岸」

9月17日(祝)にJAF(一般社団法人 日本自動車連盟)会員様向けイベント、『いま、自然を考える』「磯の生物観察会in真鶴町三ツ石海岸」を開催させていただきました。 その様子が、JAF様のホームページに掲載していただいております。 JAF様 ホームページ(外部リンク) http://jafevent.jp/event_info/area_info/report.php?From=detail&contribution_id=47870 Discover Blueでは、企業や団体様向けの観察会などのイベントや研修等を目的に合わせて企画・開催をさせていたきます。海の生物、生態系や環境などについて、専門的な知識を持つスタッフ(博士・修士)が解説いたします。ご興味があればお気軽にお問い合わせください。

真鶴さかなまつり

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9月30日(日)に開催された「真鶴さかなまつり」に Discover Blueと真鶴町立遠藤貝類博物館が共同でプランクトンの観察コーナーを出展しました 。 「真鶴さかなまつり」 は、真鶴町漁業協同組合が真鶴町のおいしい魚を広くアピールすることなどを目的に毎年開催されています 。定置網などで取れた鮮魚の販売、マグロの解体ショー、魚のつかみ取り体験などが行われています。 Discover Blue、真鶴町立遠藤貝類博物館と真鶴町漁業協同組合などでは、プロジェクト「Life with the Ocean まなづる 〜海を学び、親しむ場づくり〜」(神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業)で様々な協力を行っています。今回は、魚を含めた海の生態系をより多くのみなさまに理解していただくために、魚のエサなどとして、海の生態系を支えるプランクトンを紹介する場を「真鶴さかなまつり」でつくらせていただきました。 当日は台風17号が本州に上陸し、関東に接近する日でしたが、町内外からたくさんの方々にご来場いただくことができました。 いつもは魚がならぶ魚市場に顕微鏡を並べ、真鶴漁港で採集したプランクトンを観察してもらいました。真鶴の海には多様で豊富な小さなプランクトンが生息しています。このプランクトンを魚が食べ、そして私たちが美味しい魚を食べられることをご紹介させていただきました。 顕微鏡をご自分で使って観察していただけるプログラムの様子 簡単にプランクトンを観察し、スタッフに質問ができるコーナーの様子 残念ながら、今年の「真鶴さかなまつり」は台風の接近により午後は中止となり 、短い時間での開催となってしまいましたが、来場頂いた方々には、大変興味をもって観察していただき、スタッフへもたくさん質問をいただき、内容の濃いイベントととなりました。 真鶴の魚を味わうときに、そのエサとなるプランクトンや海の環境、生態系のことを思い出していただけると幸いです。 スタッフもイベントの合間や終了後にイセエビのお味噌汁など、おいしいものをたくさんいただきました。「真鶴さかなまつり」は毎年この時期に開催されています。ぜひ一度、真鶴のおいしい魚を味わいに来てください。 同日の午後に開催予定でした「海のミュージアム」プランクトン