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真鶴町内児童向け「夜のプランクトン観察会」 2018年8月20日(月)

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2018年8月20日(月)の夜は、真鶴町内の小学生を対象に「夜のプランクトン観察会」を行いました。 夏休みの夜に、町内の子どもたちが集まるというだけでもドキドキして楽しいものですが、今回は、真鶴港にてプランクトンをつかまえて顕微鏡で観察してもらいました。 集合してお話を聞きます。 プランクトンは日中もプランクトンネットを使って、港の岸壁などから採集できますが、日没後は、水面近くまで動物プランクトンが上昇してくるので、同じように採集しても日中よりも多様な種類の動物プランクトンの観察をすることができます。 海が遠い地域ではなかなか難しいかもしれませんが、夜に近所のこどもたちが集まってプランクトンの観察ができるのは、海辺の町の真鶴ならではの楽しみです。 夜の真鶴港もとてもきれいです。 プランクトンは一人ずつつかまえてもらいました。持ってきたペットボトルに採集し、自分でつかまえたMyプランクトンとして、顕微鏡で観察しました。 Myプランクトンゲット!たくさんいるみたい!!   夏休みの夜のイベントを楽しんでもらい、最後は少し海や生物のことをお話ししてまとめにしました。お母さんと参加して、「今日のことを宿題にしようかな!」と相談している子もいました。自由研究などにもぴったりだと思います。 最後は海や生物について少しお勉強しました。 ※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館「海の学校」事業の一環として、特定非営利活動法人ディスカバーブルーが委託を受けて実施しました。

海のミュージアム「磯の生物観察会」 2018年8月15日(水)

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  2018年8月15日(水)は海のミュージアム「磯の生物観察会」を開催しました。 通常、「海のミュージアム」では、午前に三ツ石海岸での「磯の生物観察会」、午後に室内で「海の自然実感教室」を開催していますが、今回は午後の干潮時刻に合わせて「磯の生物観察会」をお昼ごろから開催しました。 「磯の生物観察会」は、博物館集合後、まずは室内で簡単に事前レクチャーを行っています。ここで、三ツ石海岸をはじめとした真鶴周辺の海についてや、生き物の見つけ方、活動を安全に行うための注意事項をお話ししています。 その後、三ツ石海岸へ移動して生き物を探してつかまえます。グループごとなどで、ある程度の範囲内でみなさんにご自由に活動していただき、バケツやプラスチックケースを持って、生き物を見つけたらその中へ集めていっていただきます。   1時間ちょっとさがしていただいくと、さまざまな生物が見つかりました。 今年は台風が多く、海は高波・高潮、うねりなど大荒れの日が多くありました。海岸の植物も波をかぶって一面の緑に覆われていたところが、まったくなくなってしまっていますが、海岸の生き物たちも大きな影響を受けています。例年のこの季節に見られるような種類が少ないのですが、普段は見られないような種類が磯の生物観察でも見つかりました。 最後は学芸員や専門スタッフから生態などを解説。   クロピンノは、寄生性のカニです。三ツ石海岸の岩にたくさんくっついているケガキを宿主としてその中に棲み、自分では餌をとることはしません。貝のなかから出てくることは滅多にないといわれているので、台風の激しい波でケガキが岩から取れるなどして出てきてしまったのかもしれません。 クロピンノ。ハサミなどは不要となって退化している。 さまざまな影響を受けて変化する自然はいつも同じということがなく、何度観察しても発見があるのが自然観察や体験活動の醍醐味のひとつです。 ※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの主催で実施しました。

海のミュージアム「夜のプランクトン観察会」 2018年8月15日(水)

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2018年8月15日(水)の夜は、真鶴町岩漁港にて、海のミュージアム「夜のプランクトン観察会」を開催しました。 夏の夜といえば、何を思い浮かべますか?花火、お祭り、灯籠流し・・・などなど。 実は、プランクトンの観察も楽しいものですよ! 動物プランクトンの多くは、日中は深い水深にいるのですが、日没後に餌となる植物プランクトンが表層付近にいるのをねらって上がってきます。そうすると、港の岸壁などから、プランクトンネットを手投げして採集しただけでも、日中よりも多くの動物プランクトンを観察することができるからです。 今回は夜の少し遅めの時間帯の開催にもかかわらず、お盆休みで真鶴町に観光で宿泊されていた方や、帰省されていたご家族などで多くのみなさまにご参加いただきました。 漁港に集合してプランクトンを採集しましたが、夜の港に行く機会はなかなかないので、それだけでお子様もわくわくしているようでした。 プランクトンネットでお一人ずつプランクトンを採集していただき、会場に持ち帰りました。 夜のプランクトン観察会のもう一つのお楽しみは「ヤコウチュウ」です。ぶつかるなどの衝撃で反応して青白く発光する様子を、みなさんがつかまえたプランクトンの容器の中で観察しました。今回は、ヤコウチュウの数が少なかったのですが、会場を暗くするとそれでもチラチラと光る様子が見えて、暗闇からみなさんの歓声が上がっていました。 プランクトンを投影機でスクリーンに投影すると、プランクトンが影となって動く様子も見ることができます。種類によって動きに特徴があるので、顕微鏡でなくてもある程度の種類がわかってきます。 その後、顕微鏡で観察していただきました。動物プランクトンは、よく運動するので見ていてとてもおもしろい生物です。ぴょんぴょん動くカイアシ類、繊毛ですべるように動く巻貝の幼生、頭がおおきくエビのように尾で跳ねるのはカニのゾエア幼生。バラエティに富んだ種類が観察でき楽しんでいただけました。 その後、顕微鏡で観察していただきました。動物プランクトンは、よく運動するので見ていてとてもおもしろい生物です。ぴょんぴょん動くカイアシ類、繊毛ですべるように動く巻貝の幼生、頭がおおきくエビのように尾で跳ねるのはカニのゾエア幼生。バラエティ

真鶴の海の生物観察コーナー 2018年8月14日(火)

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2018年8月14日(火)は、真鶴町立遠藤貝類博物館テラスにて「真鶴の海の生物観察コーナー」を開催しました。 三ツ石海岸や博物館を訪れた方々に、真鶴の海の自然や生物たちをご紹介するための展示コーナーで、ご予約不要、入場無料でご自由にお楽しみいただける企画です。スタッフも常駐していますので、解説や質問などお声おかけいただいています。 展示は主に、貝やカニ、ナマコ、ヒトデなどの磯の生物と、プランクトンの顕微鏡観察、その他、生物の乾燥標本などを用意しました。 磯の生物は、事前にスタッフが真鶴町内の海岸にて採集してきたものを見ていただきました。触っても安全な種類については、やさしく触れて観察してもらいました。 もちろん、人気はナマコのなかま。種類によってやわらかさがちがうので、比べてみると面白いと重ます。 何が展示されるかは、スタッフが採集してみないとわからないので、当日までのお楽しみです。カニやウニ、貝など、よく見られる種類の他に、毎回、当日のスペシャルな生物が登場していますが、今回はクモヒトデのなかまがたくさん見つかりました。 クモヒトデのなかま   また、昨日の台風により、海岸には海からさまざまな漂着物が流れ着いていて、イソバナもたくさん打ちあがっていたので拾ってきてみました。実体顕微鏡で見てみると、赤いイソバナに擬態して小さな生物がついていて、ゆっくりゆっくり動いていました。ワレカラという節足動物ですが、知るひとぞ知る生物でなかなかマニアックです。でも、来場されたみなさんには、こんな見慣れない生物との出会いも喜んでいただけたようでした。 ワレカラのなかま 「真鶴の海の生物観察コーナー」は、博物館や真鶴町内のイベントなどで開催していきます。次回は、9月23日(日)に真鶴町立遠藤貝類博物館のテラスで開催予定です。 ※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの主催で実施しました。

海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」 2018年8月13日(月)

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2018年8月13日(月)は「海のミュージアム」を開催しました。 午前中は、三ツ石海岸で「磯の生物観察会」を行いました。 お盆休みで、今回もたくさんのみなさまにご参加いただきました。 当日は真夏の青空が広がりましたが、今年は連日の猛暑により熱中症などの心配もありますので、スタッフ側も対策を備えています。一番効果的なのは、足元を濡れても良い履物を用意して、潮だまりなど海に入るとよいようです。 三ツ石海岸で生物を探しました。どこにいるかな! つかまえた生物は海岸に上がって観察。 生物をさわってみよう。ドキドキしますね。 貝、カニ、ナマコにヒトデ。赤いイソバナはサンゴのなかま。 たくさんの種類が見つかりました。 そして今年の夏は、台風も勢力の強いものが従来とは異なったコースでやってくるので、影響が予測できず、被害が大きくなってしまっています。 三ツ石海岸では、海岸一面に生い茂っていた海岸植物のハマゴウやハマカンゾウなどが大波を被って枯れてしまいました。 海の生物にも影響があるようで、例年この時期に見られる種類はやや少なくなっています。これは猛暑のため、磯や潮だまりも大幅に温度が上がっていることも影響しているかもしれません。代わって、普段は磯では見られない生物が観察できました。もっと深い水深に暮らすものや沖合にいる種類が、台風の大波で磯にやってきています。 今回もアナゴのレプトケファルス幼生が潮だまりで発見されていました。スタッフもはじめて見たのでびっくりしました。台風の威力を改めて実感しました。 アナゴのレプトケファルス幼生。珍しい! 学芸員やスタッフから生物解説も行いました。 午後は、室内で「海の自然実感教室」を行いました。 生物の乾燥標本を観察しながら生態について解説し、海の生物をご紹介しました。標本は、主に真鶴の海に生息する生物のもので、大型の魚やカニなどは地元の漁師さんから提供いただいたものです。 そのあとは、プランクトンを観察しました。プランクトンも、当日の朝、真鶴港で採集したものです。みなさんお一人ずつ顕微鏡を使っていただいています。午前中の磯も台風の影響で、観察できる生物の種類が普段とちがうものもみられていましたが、プランクトンの種類も大型