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真鶴自然こどもクラブ「海辺のまちをたんけんしよう!」 2019年2月17日(日)

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2019年2月17日(日)は、真鶴自然こどもクラブ「海辺のまちをたんけんしよう!」を開催しました。 真鶴自然こどもクラブは、地域のこどもたちを対象としたイベントで、学芸員やディスカバーブルースタッフと一緒に地域の自然の中で、体験や遊びを通してその魅力を学びます これまでは、真鶴町内の小中学生を対象にしていましたが、今年度からはお隣の湯河原町の子どもたちも一緒に活動しています。 今回は、真鶴町岩地区を探検しました。岩地区は、鎌倉時代から石材業で発展し、町のあちこちらに残る史跡もこの土地の石材を利用しています。そこからは、当時の岩地区の石材業での賑わいとその石工たちの技術の高さをうかがい知ることができます。 また、地区にある岩漁港は小さな港ですが、こちらも古くから海運や漁業が盛んで、人々が営んできた港町の暮らしを感じることができます。 今回のスタートは、岩ふれあい館(旧岩小学校)です。 校庭で集合すると早速、巨大な四角の石を発見しました。 おそらくは江戸時代に切り出された石材だとのこと。みんなで触って観察しました。 巨石をみんなでさわっています。石があまり見えないですが・・   その後、校庭のまわりをよく見てみると、水路があって水が流れていることに気づきました。その水はどこから流れているのかを探るために、みんなで流路をたどっていきました。 ついたところは、岩ふれあい館のすぐ上にある瀧門寺でした。 ご住職の川口さんにお話しを聞くことができ、みんな真剣に聞き入っていました。 なんとこのお寺の境内の裏には、大正時代までは瀧があって水が流れていたとのこと! 関東大震災や、お寺の裏を通る国道や鉄道の工事があってからは水は流れなくなり、瀧は埋められてしまいましたが、その近くまで行って観察しました。 川口住職から貴重なお話を伺いました。ありがとうございました。 瀧門寺の山門へつづく通路の脇にも水路があります。20~30年前はもっと水量が豊富だったとのことですが、今は少しの水がちょろちょろと流れているだけです。 観察してみると、生き物を発見!みんなも大喜びでした。 中でもテナガエビのなかまは、こどもが海で成長し、大きくなって川へ帰ってくる生活を送ります。少しの水

真鶴半島の自然と観光・教育についての交流研修会 2019年2月13日(水)

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2019年2月13日(水)は、真鶴半島の自然と観光・教育についての交流研修会を開催しました。真鶴町観光ボランティアガイドのみなさんと真鶴町立遠藤貝類博物館学芸員と一緒に真鶴半島の海やその他の自然について観察し、情報交換を行いながら、今後の観光や教育へのさらなる活用について考えました。 はじめに、ディスカバーブルースタッフから、真鶴の海の環境や自然についてご紹介するレクチャーを行いました。 その後、真鶴半島の海岸から照葉樹林の「お林」を歩いて観察しました。 お天気がよく、三ツ石海岸では、神奈川県沿岸を小田原から三浦半島まで眺めることができました。条件がよいと房総半島まで見られます。 海岸植物についても、観察しました。大きな道路が通らず、自然海岸が残る真鶴半島は、海岸植物の生育地としても貴重です。今回、真鶴半島の植物マップを作成し、それを利用しながら観察しました。 少しずつ春が近づく三ツ石海岸では、海岸植物も芽吹きはじめていました。 遊歩道沿いの露頭では、地層も話題になりました。 火山噴火により形成された真鶴半島は、溶岩質の地層と箱根火山の火山灰の堆積層を見ることができます。 真鶴半島の照葉樹林は、神奈川県立自然公園や県指定の天然記念物にも定められています。林内には、小鳥の観察小屋が設置されていて、ここで鳥類観察も楽しめるようになっています。 海、植物、地形や地層と鳥類などなど・・・その他、それを活かして発展してきた産業と歴史。真鶴には、観光や教育に活かせるコンテンツがたくさんあることがあらためてわかりました。 最後に、活用していく方法を考えたり、質疑応答などを行いました。長年ガイドをされているみなさんからの詳しい情報や、観光客の方のニーズなど、私たちとしても大変勉強させていただくことが多く、実りある交流研修会とすることができました。ボランティアガイドのみなさん、ありがとうございました。 今後もボランティアガイドさんと真鶴町立遠藤貝類博物館、ディスカバーブルースタッフで連携させていただき、地域の自然を活かした真鶴町らしい観光・教育に取り組んでいきたいと思います。 ※今回のイベントは、船の科学館「海の学びミュージアムサポート」の協力により、真鶴町立遠藤貝類博物館主催、ディスカバーブルー

海のミュージアム「真鶴半島ジオストーリー体験ツアー」 2019年2月10日(日)

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2019年2月10日(日)は、海のミュージアム「真鶴半島ジオストーリー体験ツアー」を開催しました。 真鶴町は箱根ジオパークの1エリアに指定されています。箱根の支脈が噴火し、それがつらなってできた真鶴半島は、独特の地形とそこに生息する自然を活かした産業など、人々の生活があります。 特に、半島先端は「お林」と呼ばれる照葉樹林の森から海までつながった自然を見ることができます。溶岩により形成された岩礁海岸と突き出た地形や海流がもたらす海の豊かな恵みは、箱根ジオパークの中でも真鶴エリアに特徴的です。 今回のイベントでは、真鶴の自然と恵み、昔からの産業と人々のくらしを観察しながら、SDGsの考え方も紹介しました。参加者のみなさんと一緒に現時点での自然環境や私たちを生活をふりかえり、少しだけ未来についても考えてみました。 はじめに、箱根ジオパークの紹介や真鶴エリアのみどころ、SDGsについてのレクチャーを行いました。 その後、真鶴半島の先端の照葉樹林「お林」を歩いて、地形や生態系、昔からの産業の痕跡などを観察しました。 真鶴半島のお林は、神奈川県立自然公園や県の天然記念物の照葉樹林として指定されるほか、その価値が認められている森林です。 はじまりは江戸時代のクロマツの植林がされています。 その後、明治時代にはクスノキの植林が行われたことから、お林の中はクロマツ、クスノキと自然植生で生育してきたスダジイが主に生育しています。 お林のクロマツは、細く長く、直立しています。これは他の木々が生い茂るお林の中で、日光を求めて高く高く成長した結果で、お林ではほとんどの松がスレンダーです。 樟脳の原料となるクスノキの葉の匂いを試したり、お林の中でもっとも太い木であるクスノキの太さを図りました。 その後、半島最高峰、96m地点が江戸時代に灯台の役割を担っていた場所では、当時多くの船が真鶴港に出入りしていたことを知ることができました。石材業や漁業が盛んで町が賑わっていたことをうかがい知ることができます。 そこから、海までの窪地地形を歩き、地形の形成された要因を考えながら植生の変化を観察しました。 石材業が発展した真鶴は、番場浦海岸でも石材の切り出しや船の積荷が行わ

真鶴の海の生物観察コーナー開催 2019年2月9日(土)

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2019年2月9日(土)は、真鶴町立遠藤貝類博物館前にて「真鶴の海の生物観察コーナー」を開催しました。 真鶴の海岸や港で採集してきた生物を展示して、ご来場のみなさまに見ていただき、ヒトデやカニなどには触れて観察することができるコーナーです。 当日は、春が近づくことを感じさせる種類も多く、ミヤコウミウシやアメフラシなどの軟体動物も多く展示させていただきました。アメフラシのやわらかい触感に、訪れたみなさんは驚かれていました。 そのほかには、真鶴港で採集したプランクトンを顕微鏡で観察したり、貝殻やイソバナ、ウニ殻など生物標本も展示して、スタッフから真鶴の海の生物のおもしろさをご紹介しました。 ミヤコウミウシ 青い斑点が鮮やか。   真鶴町立遠藤貝類博物館では、2月8日から「写真展 知られざる真鶴の海2」が始まりました。この写真展は、すべて、真鶴の海中で撮影された写真のみを展示して、真鶴の海の魅力を知っていただける展示です。展示されている写真はなんと100枚以上!ずらりと並ぶ海中写真を見ていると、水族館にいるような気分にもなってしまいます。 また、写真はすべて、スキューバダイビングを楽しむダイバーさんから無償で提供いただいています。ディスカバーブルーからも、写真応募にあたりたくさんのダイバーのみなさまにご協力をお願いし、真鶴の海の魅力発信のためにご協力いただきました。本当にありがとうございました。 今回の生物観察コーナーは、博物館写真展のオープニングイベントとしてもお楽しみいただきました。荒れたお天気の週末でしたが、多くのみなさまにご来場いただくことができました。 真鶴町立遠藤貝類博物館「写真展 知られざる真鶴の海2」は、5/8(水)まで開催しています。 https://www.endo-shellmuseum.jp ※今回のイベントは、船の科学館「海の学びミュージアムサポート」の協力により、真鶴町立遠藤貝類博物館主催、ディスカバーブルー企画・実施で開催しました。