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役場職員向け研修「海を活かしたまちづくり研修会〜真鶴の海を知る@三ツ石海岸〜(真鶴町)」(2015年9月28日)

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9月28日に、真鶴町役場職員のみなさんを対象に町内の海の自然についての研修会を開催し、お仕事が忙しいなか、さまざまな部署からご参加いただきました。 ディスカバーブルーと真鶴町立遠藤貝類博物館では、町内の海の自然を楽しんでいただく「海のミュージアム」等のイベントを開催し、町内外から多くの方々にご参加いただいていますが、その楽しさを町役場のみなさんにも体験していただきました。 「海のミュージアム」の磯の生物観察会と同様に、はじめに真鶴の海についての紹介や、観察の方法などをレクチャーし三ツ石海岸で生物を探していただきました。 秋らしくなってきた三ツ石海岸ですが、当日はぴかぴかの青空にめぐまれ、職員のみなさんも汗をかきながらも生物を見つけていらっしゃいました。 真鶴ご出身で磯遊びに慣れている方から、今年度入職され、磯遊び初体験という方まで、童心に帰って楽しんでいただけたようでした。 「あー!ちょっと待って!」と、素早く隠れるカニや魚に呼びかけている声も聞こえていました。 みなさんで見つけた生物は、主な生態や特徴などについて解説して紹介しました。こちらも、一般向けの観察会でもお話している内容ですが、どんな生活をしているのか、何を食べているのかなどを知ると、日常生活とは懸け離れた世界の磯の生物たちも身近に感じたり、興味が湧いてくるのではないかと思います。 最後にまとめのお話をしてから、みなさんに感想をいただきました。生物を探すのが楽しかったという感想や、海岸や自然の利用方法についてのお話などもあり、有意義な意見交換もすることができました。真鶴町の海の楽しさを町内で働くみなさんにも改めて実感していただけて良かったと思います。 お忙しい中、ご参加いただきありがとうございました。 ※船の科学館「海の学びミュージアムサポート」の助成により、ディスカバーブルーが受託し実施しました。

「海のミュージアム 『磯の生物観察会』/『海の自然実感教室』」(2015年9月27日)

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9月27日(日)は真鶴半島三ツ石海岸にて「海に親しむイベント『海のミュージアム』」を行いました。10月以降は、夜間に最干潮を迎えるようになるので、磯の生物観察会は今回が今シーズン最後の開催となりましたが、多くのみなさまにご参加いただきました。 夏を過ぎると、海も生物の賑わいが落ち着き、少し寂しくなるのは陸上と同じです。磯で出会える生物も少しずつ少なくなりますが、それでもこの時期に特徴的な生物を観察でき、季節の移り変わりを感じることができます。 午前中に実施した「磯の生物観察会」には、生き物が大好きというお子様が特に多く参加していて、次から次へと上手に生物をみつけてくれました。 緑色の体にオレンジと黒の縁取りが鮮やかなのはコノハミドリガイ。三ツ石海岸では9月に見かけることが多いです。 コノハミドリガイ また、オヤビッチャやシマスズメダイなど南方に生息する魚の幼魚のかわいらしい様子も観察できました。 オヤビッチャ。背が黄色がかるのが特徴。 ミノウミウシと一緒に見つかりました。その卵だと思います。 午後は「海の自然実感教室」を行いました。 プログラム中にみなさんに観察してもらった真鶴やその周辺に生息する海の生物の標本は、レプリカなどではなくすべて本物です。こちらを使って、その生物の生態の特徴を解説しました。実物の標本は、その生物の生活の様子を生き生きと伝えてくれます。 その後は海の環境などのお話と真鶴港でつかまえたプランクトンの観察を行いました。 観察できるプランクトンの種類も季節や日単位、時間によっても変わります。レースのリボンが波打つように美しい北方系の珪藻や、軟体動物の「ウキヅノガイ」などは、これまでの観察会では確認していない種類も観察できました。 ウキヅノガイ 10月以降は、干潮時刻が夜中になるので、磯の生物観察会は来年の春までお休みになります。 秋は秋ならではの海の楽しみを満喫します。 10月10日(土)は「豊かな海の自然とその恵み~ひものづくり体験とプランクトン観察~」 を開催します。食欲の秋、美味しいひものを作って、海の自然の豊かさを実感してみませんか。 ※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバ

「海のミュージアム 『海の自然実感教室』」(2015年9月13日)

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9月13日(日)は真鶴半島三ツ石海岸にて「海に親しむイベント『海のミュージアム』」開催日でしたが、 午前中の「磯の生物観察会」は、悪天候が予想されたため、残念ながら中止とさせていただき、お申し込みいただいたみなさまにはご迷惑をおかけしました。 午後のプログラム「海の自然実感教室」は、予定どおり開催することができました。 こちらは真鶴の海の自然の魅力や相模湾の生物の多様性など感じていただくための室内プログラムです。 三ツ石海岸など真鶴の海の生物の実物の標本や、写真や動画を使ってのレクチャーをさせていただいたり、顕微鏡でのプランクトン観察をしていただいています。 標本を使ってのレクチャーは、主に真鶴町周辺の海岸に打ち上がった漂着物や、地域の漁師さんからいただいたものなど、どれも本物で、なかなかお目にかかれない貴重なものもあり、これらを実際に見て、さわって観察しながら、その生態について解説しました。 写真はすべて海の生物の実物標本です。何かわかりますか?   後半は、そんな生物の暮らす海についてのお話です。相模湾に入ってくる海流やそのルート、海底はどんな地形か、深度はどのくらいか、沿岸の市街地に住んでいてもあまり知る機会がありませんが、多様な環境があり、そのおかげで多様な生物が暮らしているということお話ししました。 最後に、その海の生態系の基礎となるプランクトンを観察していただきました。 今回は、元気に動き回るカイアシ類やカニのメガロパ幼生を観察できました。メガロパ幼生はカニの子どもの後半時代で、小さいながらもすでに立派なカニの形をしていて、お子様も興味津々で顕微鏡を覗いていました。 カニのメガロパ幼生。 次回海のミュージアムは9/27(日)の開催です。「磯の生物観察会」は今年最後の開催になります。ぜひ遊びにいらしてください。 ※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの共催で実施しました。

海の授業 ~地域の海の自然を知る授業~ 早川スクールコミュニテイのみなさん(2015年9月12日)

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  Discover Blueでは、「海の授業 ~地域の海の自然を知る授業~」として、神奈川県内の小学校や子ども会等を対象に出前授業を行っています。 9月12日は、小田原市の早川スクールコミュニティのみなさんに「海の授業」として、夜のプラクトン観察会をさせて頂きました。 海のプランクトンは、昼間は水深の少し深いところにいる動物プランクトンの多くが表層まで上がってくるので、夜にプランクトンを採集すると日中とは異なる種類を観察できます。 プランクトンの採集は小田原港で行いました。街灯の少ない港は真っ暗です。普段はあまり夜に港に行く機会はないですし、海も真っ暗で、緊張している子もいましたが、自分で観察するプランクトンをつかまえるためにみんながんばっていました。 夜の港でプランクトンをつかまえました。 会場に戻って、プランクトンを観察しました。投影機で試料を投影するとプランクトンの影が拡大されて映り、動く様子がよくわかります。影の形や動きから、カイアシ、クラゲなどある程度の種類も判別できます。 プランクトン投影。クラゲの影が可愛くて盛り上がりました。   その後、顕微鏡を使って自分でつかまえたプランクトンを観察しました。一人一台顕微鏡を使ってもらうので、じっくり観察できます。   早川のこどもたちは元気いっぱい、一生懸命に観察していました。また、保護者のみなさまも大変興味を持って一緒に観察していただき、みんなでにぎやかな観察会となりました。 会場には、さまざまなプランクトンの写真パネルも展示しました。   カイアシ類のさまざまな種類、カニやエビの幼生やウミタルなど、動物プランクトンがたくさん観察できました。また、ヤムシやカイアシのなかまでも沖合に多く見られる種類が多かったようで、港内に、沖からの流れが入ってきていたのかもしれません。 ウミタル。樽のようなかたちをしています。 最後に海の生態系とみんなの暮らす町や周りの山とのつながりなどについてまとめのお話をしました。海も山も身近に感じて大切にしてもらえればうれしいです。 ※「海の授業 ~地域の海の自然を知る授業~」は、「2015年中央ろうきん助成プログラム」の支援を受けて実施しています。