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海のミュージアム『ひものづくり体験とプランクトン観察』 2017年10月28日(土)

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2017年10月28日(土)は、海のミュージアム『ひものづくり体験とプランクトン観察』を開催しました。 午前中は、真鶴町漁協の職員のみなさんにお魚のさばき方を教わりました。 あいにくのお天気だったためひものとして十分な程度に乾燥させるのが難しかったため、ご家庭で調理することを考え、通常のひものではなく、開き方はフライなどでも召しあがれるような方法を教えてくださいました。   今回さばいたのはカマスです。身を開いて内臓を出して背骨をとりました。きれいに洗い、塩水にくぐらせ、乾燥させる一歩手前までの工程を体験していただきました。 冷水できれいに洗います!冷たいけどがんばったね。 カマスのひらき完成   一人5匹のカマスをさばいていただきましたが、回数を重ねるごとにみなさんの腕前もレベルアップし、漁協職員さんからも「なかなかうまいね!」と褒められるほどでした! 漁協職員さんのプロの技!真鶴の美しい街並みが透けて見えるほど!   その後は真鶴港でプランクトンを採集しました。 お持ちいただいたペットボトルにつかまえたプランクトンを入れて、目を凝らして見てみると、単なる透明な海水ではなく、何かちいさなものが入っていて、動く様子もわかりました。 お昼はみなさんそれぞれにとっていただきました。真鶴グルメを楽しむ方も、海を見ながらお弁当を食べている方もいらっしゃったようでした。 漁港から観光協会へ移動中にトラノオガニが打ち上がっていました。 午後は、真鶴町観光協会へ移動して、真鶴での漁業や魚を美味しく食べるための「ひもの」という食文化についてのお話をさせていただいてから、みなさんがつかまえたプランクトンを観察しました。 このプランクトンは、海の生物たちにとってとても重要な役割を果たしています。小魚など多くの生物の餌となっているのが動物プランクトン、その動物プランクトンは植物プランクトンを食べています。 先ほどカマスをさばいたときに、胃袋には小型のイワシの仲間が入っていました。このイワシのような小型の魚は、カイアシ類などの動物プランクトンを食べています。また、カマスも幼魚だったときには、動物プランクトンを餌としています。 目...

海のミュージアム『「磯歩き」×「食」でたのしむ海の自然の恵み体験ツアー』 2017年10月22日(日)

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2017年10月22日(日)は、海のミュージアム『「磯歩き」×「食」でたのしむ海の自然の恵み体験ツアー』として、「食」という私たちの毎日に欠かせない体験から、海の自然や生物への興味を深め、親しみむイベントを開催しました。 予定では、午前中に真鶴町内の磯で生物を観察して、地域のみなさんに親しまれてきた磯の貝などを探して、海辺の地域の食文化を学ぶことになっていましたが、当日は台風接近の影響で野外での活動を中止し、室内でのプログラムのみ実施させていただきました。 はじめに、水揚げされてもあまり流通しない「未利用魚」など現在の水産資源について考え、その魚を観察したり、生態を解説しました。 流通しないのには、それぞれ理由があります。体の一部に毒があって扱いが難しかったり、可食部が少なかったり、独特の臭みがあったりすると、売れにくくなり、市場に出なくなってしまいます。 今回はアカエイ、ハコフグ、アイゴ、ヒメジ、オキゴンベを観察することができました。 その中で、ハコフグ以外のお魚と、ムラサキイガイやイソスジエビなどを調理して試食を楽しみました。 参加の子どもたちは、スーパーや魚やさんでは見かけないお魚に少し驚いている様子でしたが、下ごしらえをすすんで手伝ってくれていました。 少し手間がかかり、破棄する部分が多いかもしれませんが、できあがったお料理はどれも臭みなどもなく、予想以上においしくいただくことができました。 処理方法を簡単に工夫したり、レシピが浸透していくと、もしかして人気のお魚になっていくかもしれません。   自分たちで生物をさがしたり、お魚をよく知ってさばいて食べたものを美味しいと感じ流体験と通して、「食」を通した海の恵みは私たちにとって海はとても身近で大切なものだということを改めて実感することができました。 味見してみました。ちょっと不安、でもおいしかったね。 お料理完成! アカエイのからあげ 今回、調理に際しては 料理家/フードコーディネーター 蓮池陽子さんにアドバイスいただきました。お魚の提供は、真鶴町漁協、(有)ロッキーマリンにご協力いただきました。ありがとうございました。 次回1月に真鶴半島「お林」でのイベントを企画中です...

「真鶴自然こどもクラブ 『まなづるミニ水族館をつくろう!』」(2017年9月24日(日))

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9月24日に、真鶴町内の子どもたちを対象に「真鶴自然こどもクラブ 『まなづるミニ水族館をつくろう!』」を開催しました。 三ツ石海岸で町内の子どもたちが生物を探して水槽に展示し、水族館をつくるプログラムは、生物をつかまえるしかけづくりからスタートしました。 カニや貝、ナマコなどは手に軍手をはめれば、子どもでもいろいろな種類をつかまえられますが、水族館には魚のなかまも展示できればより賑やかになります。魚は泳ぐのも早く、網を使っても難しいので、今回はペットボトルを利用したしかけをつくりました。 しかけができあがったところで、みんなで三ツ石海岸へ行きました。午前中は曇り空で、この季節にしては少し寒いお天気でしたが、さすが、真鶴の子どもたちは元気いっぱいに潮だまりに入って気持ち良さそうでした。 作ったしかけを仕掛ける場所を考えたり、自分たちでカニやナマコもさがしてつかまえたりしました。 午前中いっぱい、生物さがしてつかまえたあとは、みんなで海岸でお弁当を食べました。 午後からは、水族館づくりにとりかかりました。自分でつかまえた生物をそれぞれ水槽に入れます。水槽の中には砂のほかに、石や海藻なども、生物がかくれたりできるように、また見た目もきれいになるよう考えたりしてそれぞれ工夫してもらいました。 水槽にはラベルもつくりました。 水槽のタイトルを考えたり、展示している生物の紹介も作って完成です。 そしてやっと・・・「まなづるミニ水族館」がオープンしました! 参加してくれた子どもの保護者のみなさんや兄弟姉妹も見に来てくれて、みんなうれしそうでした。 低学年の子が多かったのですが、恥ずかしがりながらも、自分たちでつかまえた生物を紹介したり、質問にもきちんと答えたりとがんばっていました。 お客さんにも喜んでもらえたことも、子どもたちにとってはうれしいことだったようです。また、地域の自然を体験して、一緒に楽しむプログラムを企画していきたいと思います。 ※本イベントは、船の科学館「海の学びミュージアムサポート」の助成により、真鶴町内の児童・生徒を対象に真鶴町からディスカバーブルーが受託を受けて実施しました。

海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」 2017年9月3日(日)

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台風15号の影響が心配されましたが、2017年9月3日(日)は、海のミュージアム「磯の生物観察会」と「海の自然実感教室」を開催しました。 台風が近づいたり通過した直後は、雨が降っていなくても風が強かったり波が高かったり、低気圧の影響で高潮となり、干潮時刻でもあまり潮が引かずに磯観察をするには少し条件がよくないことが多くなります。 当日もやや高波・高潮でしたが、波打ち際には近寄らないよう活動範囲を制限し、無事開催することができました。 生物が隠れていそうな大きな石の下をさがしてみています。そんな時はお父さんの出番!力もち、すごい! 今回も多くのみなさまにご参加いただき、楽しく台風の影響も吹き飛ばしてしまったようでした。事前説明をした後、1時間ちょっとの採集時間で、合わせて59種類もの生物を観察することができました。 毎回、ご参加のみなさんからリクエストの多いウミウシも、今回は薄黄色のイソウミウシのなかまや、三ツ石海岸では夏の終わりに見つけることの多いコノハミドリガイなどが出て、みなさんを喜ばせてくれました。 たくさんみつけたね! 見つけた生き物をスタッフから紹介。自分でつかまえたりさわったりするとより興味がわきます。 イソウミウシのなかま。体長は1.5cmほど。 コノハミドリガイ。夏の終わりによく見かけます。 午後は、真鶴町立遠藤貝類博物館のテラスにて、「海の自然実感教室」を行いました。 真鶴の海の生物の実物標本を使い、実際に触っていただきながらのレクチャーや、真鶴の海の中や生物を写した写真や動画を見ながらお話をさせていただきました。 プランクトンネットの説明のようす。 顕微鏡でプランクトンを観察している様子。 後半は、真鶴港で採集しておいたプランクトンを顕微鏡で観察していただきました。 小学生はもちろん興味を持って観察してくれていましたが、ちいさなお子様もずっとにこにこ嬉しそうに見てくれていました。また、お父さんやお母さんにも楽しんでいただけたようでスタッフもうれしかったです。 台風通過後は、海の中も台風の波や風でかき混ぜられるので、同じ場所でも観察できる生物が一時的に変化することがあります。プランクトンなどもそうなることがあるので、今回も期待して...

海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」 2017年8月23日(水)

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2017年8月23日(水)は、海のミュージアム「磯の生物観察会」と「海の自然実感教室」を開催しました。 ここのところ、海のミュージアムの日は曇り空が続いていたのですが、今回はやっと夏らしい青空のもとでの開催となりました。夏らしいとはいえ、気温は暑すぎるほどの真夏日でした。 その猛暑にも負けず、ご参加のみなさま、特に今回もお子様は元気いいっぱいで、たくさんの生物を見つけてくれました。体もほとんど海水につかって、海水浴のようになっている子もいましたが、足だけでも海に入れば、熱中症のリスクも低下します。 小学校へ上がる前の小さいお子様もナマコにもびっくりすることなく、好きになってくれた様子でした。 さまざまな生物が生息する磯は、幼魚(魚のこども)にとっても、成長するまでの間、天敵となる大きな魚から身を隠し、餌も豊富で、生息するには最適の場所です。 今回は、幼魚を観察したいということでご参加いただいていた方がいらっしゃり、魚類にも詳しく、逃げるのが素早いのでつかまえるのが難しいもの上手に見つけていらしたので、魚のなかまも多く観察させていただくことができました。 午後は真鶴町立遠藤貝類博物館内での「海の自然実感教室」を開催し、海の生物の実物標本を観察しながらのレクチャーや、プランクトンの顕微鏡観察を行いました。 ご参加が、午前中から参加のお魚好きで海についてもお勉強されていた方でしたので、質問にお答えしているうちに、どんどん専門的なお話になっていき、いつのまにか会場はディープな海の話で盛り上がっていました。 標本観察の様子。 プランクトン観察の様子。難しい質問もありました。 プランクトン観察では有孔虫のなかまも観察できました。 ご参加のみなさま、ありがとうございました。また、ぜひ真鶴の海へ遊びにいらしてください! 次回以降の予定は、こちらからご覧いただけます。 ※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの主催で実施しました。

海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」 2017年8月20日(日)

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  2017年8月20日(日)は、海のミュージアム「磯の生物観察会」と「海の自然実感教室」を開催しました。 午前中は、磯の生物観察会を行いました。 観察会では、事前に海の基本的なお話や、磯の活動での注意事項についてスタッフから説明させていただいた後、観察場所にてご家族やお友達どうしなど、みなさんご自由に生物を探していただきました。 スタッフもそれぞれ、みなさんの観察されているところを回り、一緒につかまえたり、生物の紹介をさせていただきました。 海にも季節があり、夏休みも後半に入るこの頃になると、イボニシの産卵のシーズン真っ盛りです。 磯では夏真っ盛りのワンシーンです。 採集後は、集合していただき、グループごとで見つけた生物をじっくりと観察します。「つかまえるの大変だったね!」「これはなんていう生物なの?」ここでもスタッフも入って、お話しながら、気になることはどんどん質問していただいています。 最後は、ご参加のみなさん全体で、どんな生物が見つかったのかをスタッフからご紹介しています。他のグループの方が見つけた生物も見られるので、本当にたくさんの種類を観察することができます。今回は、64種類!これはなかなかの好記録です。 中には、なかなか磯では見つからないような生物が出ることもあり、スタッフもびっくりすることがあります。今回は、ノコギリガニやハコフクの幼魚などがいて、みなさんの人気を集めていました。 ノコギリガニ。普段は磯よりも少し水深の深いところに生息しています。(ハサミが片方とれています) ハコフグの幼魚。その形から「黄色いサイコロ」と呼ばれ、ダイバーの間でも人気。 午後は、「海の自然実感教室」として室内で行うプログラムです。 磯では観察できない、サメなどの実物標本や、小さなプランクトンの観察をしていただいたり、夏休み自由研究向けに、海岸の砂の観察や「ナマコの骨」にあたるものを見ていただきました。 こちらも、夏休みということで宿題や自由研究にもご活用いただけることもあり、多くのみなさまにご参加いただきました。一生懸命メモをとったり、写真に残したりする小学生も多く見られました。どんな研究にまとまったのか楽しみです。 ニセクロナマコ。 ...