海のミュージアム「三ツ石海岸ビーチコーミング〜漂着物をあつめよう〜」 2020年11月1日(日)

 2020年11月1日(日)は、海のミュージアム「三ツ石海岸ビーチコーミング」を開催しました。


はじめに、会場の真鶴町立遠藤貝類博物館にて、ビーチコーミングの説明をしました。

海から流れ着く「漂着物」には、海のものだけでなく、山や陸、市街地などからもさまざまなものがやってくること、また、黒潮に乗って、遠く南の海からやってくるものもあることなどをお話ししました。


そのあとは、みなさん一緒に三ツ石海岸へ移動して、漂着物を探していただきました。

波打ち際に近いところや遠いところ、石がごろごろしているところや、砂がたまっているところ、潮だまりの中など、気になったところをそれぞれ探してもらいました。



今回のいちばんの発見、バショウカジキの背びれの骨!

40分ほどの収集で、たくさんの漂着物が集まりました。

集合して、どんな漂着物が見つかったのか観察してみました。



漂着物は、「海のもの」「山・陸のもの」「人工物」の三つに大きく分けることができます。それらにグループ分けしてから、スタッフが解説しました。


「海のもの」は、貝殻やコウイカの骨(殻)やカニの抜け殻など、真鶴周辺に生息している生物由来のものがほとんどでした。


「山・陸のもの」は、流木、松ぼっくりやクルミなど、実りの秋らしく木の実がたくさん見つかっていました。


「人工物」は、ペットボトル、漁業で使うおもり、靴の底、ライターなどなど、私たち人間の生活や産業の様子を改めて見せてくれます。中でも、自然環境中で分解されないため近年問題となっているプラスチック類では、粉々に砕けたマイクロプラスチックもたくさん見つかっていました。

ビーチコーミングでは、海の自然のことについて知ることができますが、それ以外にも、木ノ実などから川の流れを通じてつながっている陸上の自然についても知ることができます。さらに、川は海で植物プランクトンや海藻が利用する栄養も運んできており、海が豊かなのは、山と川のおかげだということも実感することができます。しかし、漂着物の観察からは、川がプラスチックをはじめ、海にとって問題になるものも陸から運び込んでしまうこともわかります。陸上に暮らす私たちの生活が海に影響を与えているということも、日頃から忘れないようにしたいところです。


バショウカジキの背びれの骨、大きいですね!

集めた漂着物は、標本として持って帰っていただきました。

標本はきれいに洗い、標本の情報をラベルに記載して容器に保管します。

貝殻や木の実などは、図鑑で種名を調べてもらいました。一部欠けたり、こすれているので、同定は大変むずかしいですが、みなさん一生懸命作業されていました。


完成した標本箱には、漂着物がいっぱいに並び、箱に保存するだけで、自然のデザインの美しさも実感できました。まるで自分だけの宝箱ができたようで、小さなお子さまも、うれしそうでした。




次回の海のミュージアムは、12月13日(日)に開催予定の「真鶴半島ネイチャーウォーク」です。

新型コロナウィルス感染症予防として、スタッフの対応やイベントの進行方法・会場設営にも対策を講じつつ、みなさんに海の自然をお楽しみいただけるよう努めてまいります。

対策内容やイベントの詳細は、下記のページよりご確認いただけます。

ぜひ、ご覧ください。

http://www.discoverblue.org/eventlist.html



※今回のイベントは、真鶴町から委託受け、特定非営利活動法人ディスカバーブルーが真鶴町立遠藤貝類博物館 教育普及事業の一環として実施しました。

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