「海の自然を活かした観光促進のためのワークショップ (真鶴町)」(2015年3月11日)

3月11日は、真鶴町内で宿泊業や飲食業など主に観光産業に関わっていらっしゃる方や、町内で観光振興に興味をお持ちの方を対象に「海の自然を活かした観光促進のためのワークショップ 」を行い、海のミュージアムなどの一般公開イベントで参加者のみなさんに楽しんでいただいている内容を体験していただきました。
本ワークショップは12月のプランクトン観察に続いて2回目の開催となり、三ツ石海岸での磯の生物観察を行いました。

はじめに、海のミュージアム等これまで実施してきた真鶴町の海を活かした事業についての説明をさせていただきました。参加頂いた方は、ほとんど取り組みをご存知の方でしたが、活動の詳細や海のミュージアムの参加者のアンケート結果などには特に興味を持っていただけたようでした。
その後、三ツ石海岸へ移動して、磯の生物観察を行いました。3月に入り、暖かくなり始めたといっても、水はまだまだひんやりと冷たく、ずっと手を入れていると寒くなってしまいますが、潮だまりをのぞくだけでヒトデやクモヒトデ、ウニなどを見つけることができました。夏に比べると柔らかい日差しや、まだ冷たい水温が多くの生物にとっては過ごしやすいのかもしれません。

アメフラシやクモヒトデ、巻貝など。

参加者のみなさんも、開始直後から、次から次へと様々な種類の生物を見つけられることに驚かれていましたが、時間が経過するごとにより夢中になって楽しんでいただけたようでした。

見つけた生物は、一般公開イベントと同じように、現地で解説をしました。海の生物の陸上の生物とは、一味も二味もちがった不思議な生態やその理由と海特有の環境についてお話しするともに、真鶴の海のすばらしさについてもお伝えしました。

最後に、「いつも近くで見ていたけど、こんなに生物がいるなんて知らなかった、すごい!」と感想をいただきました。そんな海の自然の楽しさを求めて、海のミュージアムへのご参加など、真鶴町に遊びに来る方も多くいらっしゃいます。町内で観光業に携わるみなさんにも、その楽しさや魅力を体験していただくこともとても大切だと考えています。今後も、海の自然を活かした観光振興につながる取り組みを、町内の観光を支えているみなさまと考えさせていただければと思います。
観察終了後も、見つけた生物を図鑑で熱心に調べていらっしゃいました。

※今回のイベントは、文部科学省 公民館を中心とした社会教育支援事業の一環ととして、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーが企画・実施しました。

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