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海の授業 ~地域の海の自然を知る授業~ 湯河原町立湯河原小4年生(2016年5月16日(月))

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Discover Blueでは、「海の授業 ~地域の海の自然を知る授業~」として、神奈川県内の小学校や子ども会等を対象に出前授業を行っています。 5月16日(月)に、湯河原町立湯河原小学校4年生のみなさんに「海の授業」として出前授業をさせていただきました。 海の授業では、子どもたちの暮らす神奈川の海のことを知ってもらうとともに、遠足で真鶴町三ツ石海岸を訪れ、磯の生物観察も行うとのことで、その事前指導も兼ねてお話させていただきました。 湯河原町は海に面していて、町内には磯や1km以上続く砂浜海岸もあり、子どもたちは海で遊ぶこともあるようです。また、漁港もあるので、魚など海の生物をよく知っている子も多く、スタッフからの問いかけにも積極的に答えてくれていました。遠足で訪れる真鶴は隣町で、海岸もつながっています。真鶴や湯河原周辺の海で見つかる生物や水中の様子を映像やスライド写真で紹介しました。また、1800年代の海洋調査の出発点ともいえるイギリスの調査船「チャレンジャー号」は相模湾にも来ており、そのとき現在の湯河原の沖合で発見された生物(ウミシダの一種)に町内の「fukuura」という学名がついていることをお話しすると、「すごーい!」との歓声が上がっていました。自分たちの町の地名がついた生物がいるのは、自慢できる、嬉しいことだと思います。 今回の授業で、より子どもたちの興味が深まり、遠足での磯の生物観察が楽しい体験となるとともに、普段の海遊びや食卓に上るお魚のことなど地域の自然を好きなってくれたらうれしいです。 ※「海の授業 ~地域の海の自然を知る授業~」は、「2015年中央ろうきん助成プログラム」の支援を受けて実施しています。

「海のミュージアム 『磯の生物観察会/海の自然実感教室』」2016年5月8日(日)

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5月8日(日)は、「海のミュージアム」として、午前中は真鶴町三ツ石海岸での「磯の生物観察会」、午後は室内プログラム「海の自然実感教室」を行いました。 ゴールデンウィーク最終日の当日は、気持ちのよい五月晴れに恵まれ、風や波の心配もなく、海況もとてもよい状況の中、無事にイベントを開催することができました。 午前中の「磯の生物観察会」では、真鶴町立遠藤貝類博物館で事前レクチャーとして、真鶴の海の自然や磯の生物観察方法などをお話ししたあと、三ツ石海岸へ移動して、磯で生物を探していただきました。 以前にも海のミュージアムの磯の生物観察会にご参加いただいたことのある方が比較的多かった今回は、みなさんの生物の探し方もとても上手で、開始直後からどんどん生物が見つかっていました。 陸地に近い方の石がごろごろしている転石帯から波打ち際に近い方の潮だまりまで、潮間帯では20~30mの範囲でも乾燥の程度などの環境が変わるので、見つかる生物も様々です。 青空の三ツ石海岸。 お友達と一緒に、カニ見つけた! 壊れたウニの殻。まだ動いているのに気づいてびっくり! 今回も、ヒトデ・ウニ・ナマコのなかま、棘皮動物の種類が多く見つかりました。さらに、コノハウミドリガイの若い個体やオトメウミウシなどの小さいウミウシも4種類、ヤドカリも大きい種類が出ていました。 見つかった生物は、みなさんで集まって観察し、食べているものなど生活の様子や体のつくりなどをスタッフからお話させていただきました。 みなさんでつかまえた生物をゆっくり観察。 弱らないように、やさしくさわってくれていました。 見つかった生物は何を食べているのか、どんな生活をしているのか、 スタッフからお話ししました。 コノハミドリガイ。 ウミウシに近いなかまで、三ツ石海岸では夏が近づくと見られるようになります。 午後の「海の自然実感教室」は、室内で実施するプログラムです。今回は、海に関する全般的なお話から始まって、真鶴の海に生息する生物を中心にスライド写真や動画などを見ながらご紹介させていただきました。 後半では、プランクトンを顕微鏡で見ていただきました。プランクトンは顕微鏡でないと観察できないほど小さい種類がほとんどですが、海の生態系をさ

「海のミュージアム 『磯の生物観察会』」2016年5月5日(木・祝)

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5月5日(木・祝)は、真鶴町三ツ石海岸での「海のミュージアム 磯の生物観察会」を行いました。当日はお天気も見事な五月晴れに恵まれ、またゴールデンウイークのこどもの日ということもあって、お子様連れのご家族を中心に大変多くのみなさまにご参加いただき、三ツ石海岸の磯の生物観察を楽しんでいただくことができました。 海のミュージアムの磯の生物観察会では、はじめに遠藤貝類博物館のテラスにて、磯で生物を観察するにあたっての事前説明と合わせて、海についての全般的なお話や、真鶴周辺の海域を含む相模湾の環境や生物の紹介などもさせていただいています。 その後、磯へ出て、生物の探し方のポイントなどをご紹介し、みなさんで生物を探していきます。スタッフもみなさんと一緒に回り、見つけるお手伝いや生物の解説をさせていただきました。 五月晴れの三ツ石海岸。 当日は、始まってすぐにマダコを見つけらたご家族がいらっしゃり、スタートから大変盛り上がりました。 その後も、お子様はもちろん、お父さんやお母さん方にも楽しんで生物を探していただけたようで、大変にぎやかな観察会となりました。ご家族で協力して生き物をつかまえられていたようで、ゴールデンウィークの1日を海での楽しく過ごしていただけていればうれしいです。 「かにいたー!」あちらこちらでにぎやかな歓声が聞こえました。 見た目が不思議なクモヒトデも、お父さんと一緒なら大丈夫。 ナマコをとても可愛がってくれていました。うれしそうです。 この時期はヒジキもシーズン。岩場にたくさんついていました。 つかまえた生物は、みなさんで集まってどんな種類が見つかったのか、観察したりスタッフから解説をさせていただきました。生物を探す人数が多ければ、たくさんの生物が見つかり、みなさんにもご紹介することができます。 大変多くのみなさまにご参加いただくことができました。 ありがとうございました。 解説後に観察しました。優しく触ったり、じっくり見ると 動きや体のつくりなどいろんなことに気づきます。 この季節の観察会では毎回人気のアメフラシは、今回も大型な個体も見つかり、黄色やオレンジ色の鮮やかな卵塊とともに、みなさんを驚かせていました。アメフラシがたくさん見つかるのは、彼ら

海の授業 ~地域の海の自然を知る授業~ 藤沢市立滝の沢小4年生(2016年4月12日(火)、4月26日(火))

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Discover Blueでは、「海の授業 ~地域の海の自然を知る授業~」として、神奈川県内の小学校や子ども会等を対象に出前授業を行っています。 4月12日(火)と4月26日(火)に、藤沢市立滝の沢小学校4年生のみなさんに「海の授業」として出前授業をさせていただきました。 海の授業では、子どもたちの暮らす神奈川の海のことを知ってもらうとともに、滝の沢小4年生のみなさんは、4月中に真鶴町三ツ石海岸を遠足で訪れ、町立遠藤貝類博物館「海の学校」にて磯の生物観察も行うので、その事前・事後指導も兼ねてお話させていただきました。 事前授業では、海に関する全般的なお話からはじまり、真鶴周辺の海の環境やそこに暮らす生物、水中の様子などもお話しました。とても興味を持って聞いてくれたようで、最後に磯の生物観察の説明などもしたところ、遠足での三ツ石海岸での磯の生物観察がより楽しみにしてくれたようで、「早く真鶴行きたい!」という声も聞こえてきました。 たくさんのメモでノートもぎっしり埋まっていました! 遠足の翌週に再び出前授業に伺った時は、スタッフのこともすっかり覚えてくれていて、磯の生物観察の感想を教えてくれたり、海や生物に関してもたくさん質問が出ていました。 磯の生物観察のふりかえりをした後は、その生物の餌になり、海の生態系を支えるプランクトンについても紹介しました。投影機を使って、プランクトン試料をスクリーンに映し出すと、プランクトンの影が映って動きを観察することができます。海の動物プランクトンの代表的な種類のカイアシ類もぴょんぴょん動く様子が見れました。地域の自然のことや海のことを知る機会は少ないかもしれませんが、さまざまなことを体験して、興味を深めてもらえればと思います。 事後授業では、プランクトンの投影観察も行いました。 ※「海の授業 ~地域の海の自然を知る授業~」は、「2015年中央ろうきん助成プログラム」の支援を受けて実施しています。

「海のミュージアム 『磯の生物観察会/海の自然実感教室』」(2016年4月24日(日))

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4月24日(日)は、「海のミュージアム」として、午前中は真鶴町三ツ石海岸での「磯の生物観察会」、午後は室内プログラム「海の自然実感教室」を行いました。 当日は風が強く、弱い雨も予想される天候でしたが、20名弱のみなさまにご参加いただくことができました。 潮がよく引いた三ツ石海岸に出てみると、産卵シーズン真っ只中のアメフラシが早速みなさまを迎えてくれ、盛り上がりました。 アメフラシは、黒くて、ぬるっとしていて、この時期はさらにサイズも大きいので、初めて見た方にとっては、インパクトが大きいと思います。大人でもちょっとドキドキしますが、小さなお子様も、お父さんと一緒に少しずつ触れるようになっていました。 一度撫でてみると、おとなしくて、やわらかいので、かわいらしさを感じ、観察会の間にファンになってしまう方も多いです。 生物採集のあとは、全員で集まって、みなさんでどんな生物が見つかったかを観察しました。多くの生物が生息する三ツ石海岸ですが、ご参加いただいたみなさんで一緒に探すことで、本当にさまざまな種類を見つけることができます。 降り出しそうな雨が心配だったので、見つかった生物の解説は、町立遠藤貝類博物館のテラスで行いました。 大きなアメフラシのほか、カニやヤドカリ、ナマコなどもたくさん見つかりました。小さくて白地に橙の模様のアカボシウミウシもきれいでした。 アカボシウミウシ。写真の個体は体調2cmほど。 <観察・解説した生物> 軟体動物22種、環形動物1種、節足動物12種、棘皮動物11種、脊索動物2種  合計 48種 今回の海のミュージアムは、午後のプログラムとして「海の自然実感教室」を開催しました。こちらは、室内で海の自然や生物を身近に感じてもらうプログラムで、海についての基礎知識をご紹介してから、海の生態系を支えるプランクトンの顕微鏡観察のほか、毎回さまざまなレクチャーや実験を楽しんでいただきます。 今回は、「海の話」とプランクトン観察を行いました。プランクトンの観察では、予め、真鶴港で採集した試料を観察していただいていますが、ふだんの真鶴港の試料にはあまり見られないような、変わった種類を多く観察することができました。数日前から吹いていた南西の風によって

「海のミュージアム 『磯の生物観察会』」(2016年4月10日(日))

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4月10日(日)は、真鶴町三ツ石海岸での「磯の生物観察会」を開催しました。 当日は、雲が少しでていましたが、春らしい穏やかな陽気。海藻シーズンらしく、ヒジキもたくさん生えていました。   今 回も海の生物大好きキッズが参加してくれ、にぎやかな観察会になりました。また、最近では、自然や生物に興味をお持ちの大人の方がお一人やご夫婦でご参加いただくこともあり、大人の方にも楽しめる海の生物や自然の魅力をスタッフ側としても改めて実感しています 。 イベントでは、はじめに生物のみつけ方のポイントや、海での安全管理についてレクチャーさせていただいてから、磯で自由に生物を探していただいています。海の生物好き小学生のなかには、生物をつかまえるために自分で工夫して作った道具を持っている子もいて、生物が好きな気持ちやイベントを楽しみにしていてくれたことが伝わってきて嬉しくなりました。 一見すると触りたいとは思わないアメフラシは、この時期の主役といっても過言ではありませんが、お父さんと一緒にチャレンジして触れるようになっている子もいました。 その他、今回は体内に毒を持つスベスベマンジュウガニが二個体も見つかってびっくり。 また、カラマツガイの卵塊が薄黄色の渦巻き状にたくさん岩に産み付けられているのも観察できました。カラマツガイの多くは夏には死んでしまうので、これもこの時期だけに見られます。ここから幼生(こども)が孵化し、大人になる前にプランクトンとして海を漂います。 次回の海のミュージアムでは、午後のプログラム「海の自然実感教室」でプランクトンの観察も行います。お楽しみに。 カラマツガイの卵塊 カラマツガイ <観察・解説した生物> 刺胞動物1種、軟体動物27種、環形動物1種、節足動物12種、棘皮動物15種、脊索動物3種  合計 52種 ※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの主催で実施しました。 ネコジタウミウシ。

「海のミュージアム 『磯の生物観察会』」(2016年3月27日)

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3月27日(日)は、真鶴町三ツ石海岸での「磯の生物観察会」を開催しました。 予報ではお天気は心配でしたが、当日はぴかぴかの青空に恵まれ、気持ちの良い春の磯を楽しんでいただくことができました。 磯の生物観察会では、探し方のポイントなどをスタッフからレクチャーさせていただいた後、フィールドではみなさんに自由に生物を探していただいています。スタッフも一緒に回って、つかまえるのをお手伝いしたり、見つけにくい生物をご紹介したりしています。 今回、参加してくれた子供たちは海の生物大好きな男の子が多く、元気いっぱいで、水温はまだ冷たいのですが、ズボンをまくって潮だまりのなかまで入っていた様子は、まるで夏場の観察会のようでした。もともと海の生物に興味を持っていたようで、たくさんの生物の名前を知っていて、スタッフにも教えてくれました。観察会で見つけたいターゲットの生物も決めてきている子もいました。 お父さんやお母さん方も見つけ方がとても上手で、みなさんがつかまえた生物を合わせると52種類もいました。それぞれのケースに入った生物を並べてみると、そのにぎやかさに「わ~、すごい!」と歓声があがりました。ウニやナマコのなかまの棘皮動物や貝などの軟体動物はこの時期、三ツ石海岸でみられる種類のほとんどを観察していただくことができたと思います。みなさんで生物を探してみると、それだけ多くの種類が見つけることができ、見つけた嬉しさを共有できるのも、観察会ならではの楽しみです。 ミスガイ。 御簾(すだれ)のような貝殻から薄いピンクの外套膜をひらひらさせて美しい。 アメフラシ。体長20cmほどもあります。この時期の磯観察の人気者。 <観察・解説した生物> 刺胞動物2種、軟体動物20種、節足動物12種、棘皮動物14種、脊索動物4種  合計 52種 ※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの主催で実施しました。

「海のミュージアム 『磯の生物観察会』」(2016年3月13日)

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3月13日(日)は、真鶴町三ツ石海岸での「磯の生物観察会」を開催しました。干潮時刻が夜間になる冬の間はお休みさせていただいていたので、「磯の生物観察会」は今回が今シーズン初の開催でした。 海では、海藻が生い茂るところに「春らしさ」を感じることができます。年明けごろからノリなどが岩に付き始めて、2月にかけては岩は濃い緑色に覆われ、それを餌とする貝などが増えてきます。少しずつ暖かくなってくると、その他の生物の活動も活発になり、潮だまりの中をゆっくり動くアメフラシやゴソゴソ移動するカニなども出てきて、賑やかになります。今回は、少し風は冷たかったものの、春らしい三ツ石海岸でのイベントを楽しんでいただくことができました。 観察会では、はじめに真鶴の海の特徴や、生物の探し方などをご説明してから、磯で、ご参加のみなさんに自由に生物を探していただきます。みなさんが探しているポイントをスタッフが回って、一緒に探したり、生物をご紹介したりさせていただいています。 磯の生物の中でも、種類によって観察できる時期が違っていて、当日は、クロヘリアメフラシやブドウガイなどの春先のこの時期ならではの種類や、鮮やかなピンク色のサガミミノウミウシなどの、見た目の美しい軟体動物のなかまも見つけることができました。 また当日は、「ナマコは苦手」というお子様にもご参加いただいていたのですが、観察会が終了する頃には、自分の手で撫でたり触ったりして観察できるほどになってくれていました。海の生物を好きになってくれたようでうれしかったです。また、ナマコにも会いに遊びに来て欲しいと思います。 今シーズンも、磯の生物観察会などのイベントを通して、より多くの皆さんに、海の自然や生物の魅力をお伝えしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 <観察・解説した生物> 刺胞動物 2種、軟体動物 12種、環形動物 1種、節足動物 9種、棘皮動物 14種、脊索動物 1種  合計 39種 ※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの主催で実施しました。