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真鶴自然こどもクラブ

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2012年もあとわずかとなって参りました。皆様に出会い、支えられておかげで、本年もたくさんのイベントの実施や小学校での授業を通して、「人」と「海」のかけ橋になることができました。本当にありがとうございました。 本年最後のイベントとして、12月27日に真鶴町内の子供向けイベント「真鶴自然こどもクラブ 冬の真鶴半島探検」を開催しました。このイベントは、地域の子供たちに地元の魅力を知ってもらおうというもので、町立遠藤貝類博物館とディスカバーブルーが共催し、真鶴小学校の児童に参加してもらっています。 真鶴半島探検はお林展望公園からスタートしました。ここ数日続いている厳しい寒さの中、子供達は元気に出発しました。防寒のため着膨れていたのはスタッフだけでした(笑)。 お林展望公園からスタート まずは、お林遊歩道を抜けて番場浦遊歩道へ向かう道を歩きました。 お林は、冬になっても葉を落とさない常緑照葉樹林です。 こんなに寒い時期でも、緑の葉つけているので、冬の柔らかい日差しが木漏れ日として差し込んで 美しい光景を作り出して いました。 冬でも緑の葉から木漏れ日が差すお林 お 林の中では、冬の厳しい寒さの中でもたくさん種類の植物が懸命に春を待っている姿を観察しました。見上げ れば 、クスノキ、クロマツ、スダジイやタブノキの巨木が枝を広げて日光に当たっていますが、暗い足下にはアオキやシダ類、お正月の飾りとしても利用される赤い実を付けたマンリョウが地面を覆い、植物の種類によって生活の方法が違っているということが観察できました。 アオキ。お林に多く生息する低木。 マンリョウ。お正月飾りとして用いられる。 また、大きな切り株をよく見つけました。これらは、近年多発している非常に強い台風や低気圧の暴風 や 、そしてマツクイムシという害虫の被害で 倒木や伐採された跡なのだそうです。 切り株に大きな穴が空いていたので、その中をみんなでのぞいたり、入ってみたりしました。こども2人も入れる穴が空いた大きな切り株でした。 でも、なくなってしまった大きな木のあとには日が当たります。すると、さまざまな植物が日の光を浴びることによって成長しはじめます。そしていつか、再びもとの林に戻っていく、そんな自然の営みも観察することができました

3月までの「海のミュージアム」のスケジュール

Discover Blueでは、神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業に真鶴町と採択され、町立遠藤貝類博物館と皆さんに海の生物や生態系を知っていただくイベント「海のミュージアム」を開催しています。 来年3月までの「海のミュージアム」の日程が決まりました! 詳しくはこちら→ http://discoverblue.org/lomanazuruevent.html ぜひご参加ください。

「海のミュージアム』ビーチコーミング〜なぎさは自然の博物館〜vol.2

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Discover Blueでは、神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業に真鶴町と採択され、町立遠藤貝類博物館と皆さんに海の生物や生態系を知っていただくイベント「海のミュージアム」を開催しています。 12月2日は、「ビーチコーミング ~なぎさは自然の博物館~」の2回目を開催しました。前回開催から約1ヶ月が経過し、冬の寒さが増した海辺で生活している生物を探したり、海のものや河川が海に運んだ陸のものなど、様々な場所から海流によって運ばれて流れ着いた「漂着物」を集めて、観察しました。 はじめに、真鶴町立遠藤貝類博物館内で、ビーチコーミングについてや真鶴周辺の海流や相模湾に流れ込む河川が運んだものがどのように流れてくるのかについて解説しました。 その後、博物館を出発し、番場浦海岸から潮騒遊歩道を抜けて三ツ石海岸へ移動しながら、ビーチコーミング(漂着物の探索)をしました。 お林を抜けて番場浦海岸へ 夏場に比べるとずっと気温が低くなりましたが、そのような環境でも、ナマコやカニ、貝などの姿を見つけることができました。気温が低いせいか、カニは動きが遅く簡単につかまえることができました。 ビーチコーミングの様子。 ムラサキクルマナマコ。 触ると柔らかく、つるつるとしています。 また、海辺は潮の影響を受けるため、森林などで見かける植物にとっては厳しい環境なのですが、海辺でしか見られない海岸植物もあります。 冬のこの時期は、イソギクやツワブキが見頃で黄色の花が海岸を彩っていました。 イソギクの黄色が鮮やかです さらに今回は、沖縄などで見られるミナミイワガニも見つけました。このような生物は、南方からはるばる黒潮に乗って、相模湾へやってくると考えられます。こんな遠方からの生物と出会いからも、海がさまざまな環境の場所とつながっているのだということを実感することができます。 ミナミイワガニ 採集を終えて博物館に戻ってから、 集めた漂着物を「どこから来たものか?」をポイントに分類し、スタッフから解説させて頂きました。海の生物や貝殻はもちろん、くるみやカマキリの卵嚢などは山から、ガラス片や空き缶のプルタブ、ゴミなどは私たちの住む町から