投稿

11月, 2021の投稿を表示しています

海まちラボ「海さんぽ」ひもの作り体験&プランクトン観察(2021年11月6日)

イメージ
ディスカバーブルーと真鶴町立遠藤貝類博物館では、新企画「海まちラボ」をスタートしました。「海まちラボ」は、真鶴の海の豊かさや魅力をさまざまな形で実感し、環境や持続可能利用について考えていただくプログラムです。 「海さんぽ」は、その一環の体験型プログラムで、地域の海の自然を楽しみながら学んでいきます。 2021年11月6日(土)は、海さんぽの第一回目。 真鶴で水揚げされた魚でひものづくり体験を楽しみ、その後プランクトン観察を行いました。 ひものづくりは真鶴魚市場で行いました。 ひものづくりの先生は、真鶴町漁協の北村さんです。 今回のお魚はタカベ、アカカマス、サバと 3 種類です。 種類ごとに異なる開き方を、北村先生に教わりました。 開いたら、水で内臓や血液を洗い、塩水につけてイベント終了まで乾燥させます。 この過程により、鮮魚の状態よりも長く保存できるようになり、また、旨味も増すようになります。 鮮魚といっても海の生物なので、よく見れば観察も楽しめます。 タカベをさばいていると、体内から寄生虫が見つかりました。 海の生物の中には、寄生生活を送る種類も実はたくさんいます。 ウオノエのなかま サバの胃袋からは、小型のイワシの仲間が出てきました。消化が進んで溶けかかっていましたが、サバがイワシを食べるていることがわかります。しかも丸のまま出てきているので丸呑みして食べているのです その小さなイワシはプランクトンを食べています。 午後は、真鶴港でプランクトンを採取し、顕微鏡で観察しました。 プランクトンは小さく、普段はあまり目にすることはありませんが、顕微鏡で除けばその数や種類の多さに驚きます。海の中にたくさん暮らしているプランクトンが、海の生態系を支えていることを体験していただくことができました。 最後は、海水温上昇やマイクロプラスチックなどの海洋環境問題、水産資源の問題についてお話しました。豊かですばらしい海ですが、課題も多くあります。まずは多くのみなさんに海の魅力を知っていただき、持続可能な取り組みについて一緒に考えていければと思います。 できあがったひものはお持ち帰りいただきました。 ご自身でさばいたお魚、美味しく召し上がっていただけたらうれしいです。 小さなプランクトンからつながる海の恵み、これからお魚を食べる時に時々思い出してい

海まちラボ「海トーク」美しきプランクトン&世界と夜のプランクトン観察(2021年10月28日(木))

イメージ
ディスカバーブルーと真鶴町立遠藤貝類博物館では、新企画「海まちラボ」をスタートしました。「海まちラボ」は、真鶴の海の豊かさや魅力をさまざまな形で実感し、環境や持続可能利用について考えていただくプログラムです。 「海トーク」はその一環のトークイベントです。大人が楽しみながら学ぶことをコンセプトに平日の夜に開催しています。真鶴周辺の海で活躍されている講師をお迎えして、地域の海の魅力にさまざまな角度から迫ります。 2021年10月28日(木)は、「美しきプランクトンの世界&夜のプランクトン観察」でした。講師は、横浜国立大学 下出信次教授です。 下出先生は、長年、真鶴の海をフィールドに動物プランクトンをご専門に研究されています。最近では、真鶴で採集されたプランクトンの美しい顕微鏡写真を撮影し、世界的にも評価されています。 今回は、下出先生のご指導のもと、プランクトンについて学び、真鶴で採集したプランクトンを顕微鏡で観察しました。 顕微鏡での観察後は、下出先生の美しいプランクトンの写真を拝見しながら、その魅力についてお話いただきました。 顕微鏡でなければ見えない小さな世界の精巧で美しいプランクトンの写真がスクリーンに映し出されると、ご参加のみなさんからも「きれい!」と歓声が聞こえました。 さらにそのデザインには、水の動きを感じ取ったり、海中で沈まずに浮き続けたりするための役割があります。美しさと機能を備えたプランクトンは魅力的で、下出先生もいくら見ていても見飽きないとのことでした。 また、長年の調査研究の結果から、真鶴の海の変化についてもお話を伺いました。 真鶴町には横浜国立大学の臨海環境センターがあり、大学や研究機関の研究者や学生が調査や研究に利用しています。 横浜国立大学では約20年にわたり、水温や塩分、植物・動物プランクトンの種類や量を調査しています。長期間の継続した調査データは大変貴重で、これにより真鶴の海についてのさまざまなことがわかるようになります。