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海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」2024年4月27日(土)

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2024年4月27日(土)は、海のミュージアム「磯の生物観察会」と「海の自然実感教室」を開催しました。 海のミュージアムの「磯の生物観察会」では、海の生物のことはもちろん、海や海の環境、生物の探し方やフィールドでのマナーについても知っていただくため、海岸に出る前にレクチャーをしています。 お話を聞いて、道具や服装を揃えたら準備万端! みなさん一緒に磯へ行って生物をさがしました。 春の磯は、石の上に生えた緑色の海藻で足元はつるっつるでよく滑ります。 歩くには注意が必要ですが、そのおかげで海藻を食べたりその中に隠れたりする生物たちをたくさん見観察することができます。 アメフラシもこの時期ならではの生物で、海藻をもりもり食べます。産卵シーズンでもあるので、近くに卵塊を見つけることもあります。 写真奥がミドリアメフラシ(手前はユビウミウシです) ナマコをつかまえた〜! ウミウシをみつけてピース! ん?何だろうこの生き物・・・ たくさん見つかりました⭐︎ 採集した生物は、名前やどんな生活をしているのかなどをスタッフから解説して、みなさんに観察してもらいました。 アオウミウシはいつでも磯の人気者。 午後は「海の自然実感教室」を室内で開催しました。 真鶴の海に暮らす生物の標本を実際にさわって観察したり、真鶴の海の紹介や海の環境についてのレクチャーと、顕微鏡を使ってプランクトンの観察をしました。 カイメン。大きいね〜 生物の乾燥標本を観察。 プランクトンは季節によっても見られる種類が変化します。春は、植物プランクトンの珪藻類が多い時期で、この日もたくさんの珪藻類が観察できました。 写真のLicmophoraのなかまは、真鶴では時々しか見られない種類です。イチョウの葉のような形がきれいでした。 Licmophoraの一種 次回の海のミュージアムは、5/11(土)開催予定です。 ※海のミュージアムは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの共催事業です。  

海のミュージアム「磯の生物観察会・海の自然実感教室」2022年5月15日(土)

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  2022年5月15日(日)は、海のミュージアム「磯の生物観察会・海の自然実感教室」を行いました。 当日は曇り空。 海といえば青い空と青い海を期待してしまいますが、実は当日のような曇り空が磯観察にはぴったりです。 あまり暑すぎると見つけた生き物もすぐ弱ってしまいますし、何より、みなさんも熱中症の心配が少なく楽しんでもらうことができます。 生物を探す前には、遠藤貝類博物館の会場で、真鶴の海や相模湾について、生物の 探し方、毒のある生物など気をつけていただきたいことをご説明してから磯に出かけています。 スタッフももちろんお手伝いして、参加者のみなさんには、自分で見つける楽しさも体験してもらいました。 カニ、ナマコ、ウニ、貝などなど、今回もたくさんの生物が見つかりました。 見つけた生物は、スタッフから詳しく解説しました。 本日のイチオシ生物を紹介しようと思ったのですが・・・、たくさんあって一つには決められませんでした! 磯の小魚の中でもひときわ美しいナベカ。 ピンク色のヒラヒラの体と細い縞模様が美しいミスガイ、注目はとっても小さな眼! スベスベマンジュウガニは体内に毒があるので恐ろしいイメージが先行していますが、つややかな甲羅やつぶらな眼はすてきですので観察してください。食べなければ心配ありません。 ハマヒルガオも咲き始めました。自然海岸の残る三ツ石海岸では、季節ごとに浜を彩る海岸植物もみどころの一つです。 午後の遠藤貝類博物館内での「海の自然実感教室」では、標本を使っての生物のお話とプランクトンの顕微鏡観察、海の環境のお話をしました。 プランクトンは植物プランクトンの珪藻のなかまが多く見られました。 また、なかなか普段見られない種類が観察できました。 翼足類と見られます。貝殻から足を2枚出し、それをパタパタと翼のように使って泳ぎます。なんとも不思議な動きで、ご参加のみなさんに「これは珍しいですよ!」といいつつ、スタッフも見入ってしまいました。 ※海のミュージアムは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの共催事業です。

海のミュージアム「磯の生物観察会・海の自然実感教室」2022年5月1日(土)

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2022年5月1日(土)は、海のミュージアム「磯の生物観察会・海の自然実感教室」を行いました。 生憎の曇り空の下での開催となりましたが、三ツ石海岸ではまたまたたくさんの種類の生物を見つけることができました。 ナマコ つかまえた! はじめて見るナマコやアメフラシは、黒くてよくわからない形・・・なんだか不気味です(笑) 勇気を出しておそるおそる触ってみると、触りごこちはプニプニやわらかく、おとなしい様子に思わず「かわいい!」とすっかりファンになってしまうようです。 アメフラシ、かわいい! 普段は、見つけた生物をスタッフが海岸で解説するのですが、残念ながら小雨が降り始めたため、今回は、遠藤貝類博物館のテラスにて生物の観察と解説を行いました。 落ち着いた場所でじっくり解説したり、質問を聞いたりすることもでき、屋内での観察もなかなかよい機会でした。 午後は、室内で「海の自然実感教室」を開催しました。 磯の生物観察でもたくさんの生物に触れ合うことができますが、このプログラムでは、それ以外の真鶴の海の生物をご紹介しています。 サメの歯をはじめ、漁師さんの定置網に入った生物を標本としていただいたものを見て触れてもらいながら、どんな生物なのかをスタッフがお話したり、一緒に考えてみたりしました。 その後は、真鶴の海のプランクトンを顕微鏡で観察しました。 最後のまとめでは、真鶴の海の豊かさと環境問題などについてもご紹介しました。 海のミュージアムでは、海の自然で楽しみながら、海と森、海と私たちの生活、環境問題などについても身近に考えてらえたらうれしいなと思います。 ※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルー共催事業として実施しました。  

海のミュージアム「磯の生物観察会・海の自然実感教室」2022年3月20日(日)

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2022年3月20日(日)は、海のミュージアム「磯の生物観察会・海の自然実感教室」を行いました。 今シーズン初の海のミュージアムは穏やかな春の青空の下、スタートすることができました。三ツ石海岸では、春先に増えるアオサのなかまの海藻が一面に広がり緑色の絨毯を広げたようでした。三ツ石海岸の春らしい景色です。 今年も、磯の生物のことだけでなく、海全体や相模湾の環境のことを知ってもらうためのレクチャーを行なっています。 また、安全にお楽しみいただくため、観察会の前には生物の見つけ方とともに、注意事項も丁寧に説明させていただきました。 その後、みなさん一緒に磯に出て、生物をさがしました。 この時期は、アメフラシがたくさん見つかります。 少しずつあたたかくなった潮だまりでは、ボラの幼魚など小さな魚も増えてきました。 全体でスタッフが生物の解説をした後、参加者のみなさんに自由に観察していただきました。質問もたくさんいただいて、いつも時間が足りないくらいです笑 午後は、室内で「海の自然実感教室」を行いました。 前半では、貝の標本を使って、分類を行うプログラムを行いました。 自分の観察の結果をたよりに、貝をグループ分けしてもらうものです。 これがなかなか難しい! でもみなさん、よく観察されていて、ほぼ正解!さすがでした。 後半は、プランクトンを顕微鏡で観察しました。 冷たい海水を好む植物プランクトンがまだ観察できていましたが、冬には見られなかった大型の動物プランクトンが増え、冬から春へ移り変わる海の様子がわかりました。 また、磯で観察したアメフラシの卵も顕微鏡で観察してみました。 産卵後、日数が経過した卵塊えは、幼生が動いている様子を見ることができました。親と全く違う姿で、孵化するとプランクトンとしてしばらくの間、大海原を漂うたびに出ます。 この中から、大人になるのはほんの一握り。 厳しい旅路です。思わず、がんばってと応援したくなってしまいます。 ※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルー共催事業として実施しました。  

海まちラボ「海トーク」美しきプランクトン&世界と夜のプランクトン観察(2021年10月28日(木))

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ディスカバーブルーと真鶴町立遠藤貝類博物館では、新企画「海まちラボ」をスタートしました。「海まちラボ」は、真鶴の海の豊かさや魅力をさまざまな形で実感し、環境や持続可能利用について考えていただくプログラムです。 「海トーク」はその一環のトークイベントです。大人が楽しみながら学ぶことをコンセプトに平日の夜に開催しています。真鶴周辺の海で活躍されている講師をお迎えして、地域の海の魅力にさまざまな角度から迫ります。 2021年10月28日(木)は、「美しきプランクトンの世界&夜のプランクトン観察」でした。講師は、横浜国立大学 下出信次教授です。 下出先生は、長年、真鶴の海をフィールドに動物プランクトンをご専門に研究されています。最近では、真鶴で採集されたプランクトンの美しい顕微鏡写真を撮影し、世界的にも評価されています。 今回は、下出先生のご指導のもと、プランクトンについて学び、真鶴で採集したプランクトンを顕微鏡で観察しました。 顕微鏡での観察後は、下出先生の美しいプランクトンの写真を拝見しながら、その魅力についてお話いただきました。 顕微鏡でなければ見えない小さな世界の精巧で美しいプランクトンの写真がスクリーンに映し出されると、ご参加のみなさんからも「きれい!」と歓声が聞こえました。 さらにそのデザインには、水の動きを感じ取ったり、海中で沈まずに浮き続けたりするための役割があります。美しさと機能を備えたプランクトンは魅力的で、下出先生もいくら見ていても見飽きないとのことでした。 また、長年の調査研究の結果から、真鶴の海の変化についてもお話を伺いました。 真鶴町には横浜国立大学の臨海環境センターがあり、大学や研究機関の研究者や学生が調査や研究に利用しています。 横浜国立大学では約20年にわたり、水温や塩分、植物・動物プランクトンの種類や量を調査しています。長期間の継続した調査データは大変貴重で、これにより真鶴の海についてのさまざまなことがわかるようになります。

海のミュージアム「磯の生物観察会・海の自然実感教室」 2021年7月25日(日)

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2021年7月25日(日)は、海のミュージアム「磯の生物観察会・海の自然実感教室」を開催しました。 夏休み4連休最終日の本日も、夏の青い空、青い海に恵まれました。 真鶴町も最高気温31℃を超える暑さの中でしたが、生物をさがして潮だまりに足だけでも入れば、気持ちよく楽しめます。 本日もナマコがたくさん見つかりました。 三ツ石海岸では比較的大型で真っ黒なニセクロナマコが多く見つかります。 はじめての生物は見るだけでもドキドキ。 ちょっと勇気を出して触ってみるのも楽しい体験です。 生物さがしは1時間ほど行い、見つけた生物をもって集合し、観察と解説を行いました。 カニや貝、ナマコのほかに、今回は小さな魚がたくさん観察できました。 体の半分は黄色でシマシマのお顔がかわいいナベカ、体はシマシマしっぽと背びれがちょこっと黄色のイソスズメダイはどちらも幼魚です。夏に見られる幼魚で、磯の潮だまりにも夏がやってきているようです。 午後は、遠藤貝類博物館のテラスで「海の自然実感教室」を行いました。 サメの歯などの生物標本を使ったレクチャーでは、午前の磯の生物ではみることのできない海の生物たちとその生活をご紹介しました。 顕微鏡を使ったプランクトン観察では、一人一台ずつ顕微鏡をお使いいただき、真鶴の海のプランクトンを思う存分観察しました。プランクトンについての説明や、海の生態系においての大切な役割を果たしていることなどもお話ししました。 プランクトン観察でも、こちらも夏に多くなる動物プランクトン ウミタルが確認できました。   夏休みの宿題用にと、一生懸命メモをとっている小学生や中学生も多かったです。楽しみながら宿題もばっちり終わらせられればいいことづくしですね! 暑い中ですが、本日も楽しい真鶴の海でした。ご参加ありがとうございました。 ※今回のイベントは、特定非営利活動法人ディスカバーブルーと真鶴町立遠藤貝類博物館 が共催で実施しました。