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「海のミュージアム」自由研究まとめ相談会

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DiscoverBlueは、神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業に真鶴町と採択され、町立遠藤貝類博物館と一緒に、皆様へ海の生物や生態系を知って頂くためのイベント「海のミュージアム」を開催しています。 8月26日は、「海のミュージアム 自由研究まとめ相談会」を遠藤貝類博物館横のテラスにて実施しました。 「海のミュージアム」では今年の夏休み期間中に、小中学生を対象に「夏休み自由研究サポート講座」として、7月22日にプランクトン、7月29日に磯の生物をテーマにイベントを実施し、各回、たくさんの小学生と保護者の方にご参加頂きました。今回はそのシリーズ最終回として、自由研究のまとめ方についてアドバイスしました。 博物館の顕微鏡や図鑑をご利用頂き自由に観察したり、スタッフが質問についてお答えしました。 受付スペースには、オープンラボのときと同じ様に生物を展示し、お申込み頂いた方以外にもご来場頂きました。プランクトンを顕微鏡で観察したり、タコブネやサルパの標本など珍しい海の生物について見て頂きました。 植物プランクトン 渦鞭毛藻 ケラチウムの一種 動物プランクトン エビの幼生  動物プランクトン 巻貝の幼生 夏休み中は、まだオープンラボを開催し(8/28、9/1)、顕微鏡・図鑑を利用頂いたり、自由研究や宿題の相談ができますので、ぜひお越し下さい。

真鶴自然こどもクラブ 〜横浜国立大学 実習船「たちばな」体験乗船〜

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8月24日に「真鶴自然こどもクラブ」で、横浜国立大学臨海環境センターの実習船「たちばな」体験乗船を行いました。 この実習船は、横浜国立大学の学生が実際に研究用試料を採取するために乗船している船です。 当日のお天気は快晴で、海も少しうねりがあるものの、風はなく穏やかな海況に恵まれました。 参加してくれた真鶴町内の小・中学生は、はじめは船酔いを心配している子もいましたが、透明度の測定、 水深100mまでの水の採取と水温測定、沖合のプランクトンを大型のプランクトンネットで採取するなど、大学の研究で行う調査と同じ内容を体験しました。 昼食をはさみ、午後は水温や塩分の変化と水深との関係鉛直を考察したり、沖合のプランクトンを顕微鏡で観察したりしました。普段おこなっている堤防からのプランクトン採取ではとれないような生物がたくさん観察できました。また、イセエビと思われるエビの幼生も観察できました。 最後にまとめの講義をスタッフが行い、 その中で質問をとるとたくさんの質問があがり、時間が足りないほどでした。特に深海の生物に、興味津々でした。 大学生の研究内容を体験して、真鶴の海の環境がどうなっているか知って頂けたことと思います。 今後の一般参加者向けイベントは、「海のミュージアム」9/1(土)磯の生物観察会、9/2(日)お父さん・指導者向け 磯の生物観察講習会となります。真鶴町内外の方もご参加頂けますので、是非お申込み下さい。

夜のプランクトン観察会2

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8月23日に「真鶴自然こどもクラブ」夜のプランクトン観察会の2回目を開催しました。 今回は横浜国立大学臨海環境センターをお借りして実施しました。町内の小学生とその保護者を対象とし、70名以上の方にご参加いただきました。 参加者の方にプランクトンを自ら採取していただき、横浜国立大学臨海環境センターに移動して、プランクトンの観察をしました。プランクトンについて簡単なレクチャーを行った後、スライド映写機を改造した、プランクトン映写機を使って、どのようなプランクトンがいるのか、皆さんで確認しました。続いて、顕微鏡を小学生1人に1台ずつご用意し、実際に観察していただきました。たくさんのカイアシ類などとともにヤドカリの幼生や植物プランクトンなど、さまざまな生物を観察することができました。

オープンラボの珍客

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Discover Blueではこの夏、真鶴町立遠藤貝類博物館で三ツ石海岸の海の生物やプランクトンの展示、海の生物や生態系などに関する質問にお答えしたり、自由研究のお手伝いをする「遠藤貝類博物館オープンラボ」を行っています。8月後半も19日、21日、23日に実施しました。 21日のオープンラボでは漁師さんが網に入った「タコブネ」という珍しい生物を持ってきてくださり、展示させていただきました。 その名の通り「タコ」の仲間で、卵をまもるためにメスだけが殻をつくるそうです。海中をただよって生活しているようです。 オープンラボは、28日と9月1日の午後も開催します。通常はプランクトンや磯の生物などを展示しています。入場料はかかりません。お近くにお越しの際は是非、お立ち寄りください。

夜のプランクトン観察会

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Discover Blueでは、神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業に真鶴町と採択され、「海を学び、海に親しむ場づくり」として、町立遠藤貝類博物館ともに様々なイベントを行っています。その中で、真鶴町内の小学生を対象として、真鶴の自然の魅力を紹介する「真鶴自然こどもクラブ」を行っています。 8月20日に真鶴自然こどもクラブ「夜のプランクトン観察会(真鶴地区)」を実施しました。 すごくきれいな夕焼けの空が暗くなり始めた19時に真鶴漁港に集合しました。 そのまま、プランクトンネットで岸壁からプランクトンを採取し、近くの集会場で観察しました。この日は、絶好のプランクトン観察向きの海で、いろんな生物がたくさん観察できました。軟体動物の翼足類(クリオネに近い仲間)も観察されました。 次回は、真鶴町内児童向けの夜のプランクトン観察は、23日に岩地区で実施します。ただし、残念ながら定員に達し申込はすでにしめきりました。 プランクトン観察は「海のミュージアム」でも行っています。是非ご参加ください。(次回「海のミュージアム」プランクトン観察会は9月30日です。)

「海のミュージアム」 磯の生物観察会

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Discover Blueでは、神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業に真鶴町と採択され、町立遠藤貝類博物館と皆さんに海の生物や生態系を知っていただくイベント「海のミュージアム」を開催しています。 8月19日(日)に「海のミュージアム」磯の生物観察会を実施しました。 朝から天候に恵まれ、絶好の「磯日和」となりました。(少し暑かったですが。) 夏休みも終わりに近づき、自由研究のまとめのため方々も多く、たくさんの方にご参加いただきました。 たくさんの方にご参加いただけると、その分、より多くの種類が集まります。 この時期は数が少なくなるナマコやヒトデも数多く観察できました。(日差しが厳しく、暑すぎて少し深い方に逃げてしまいます。) また、今回はクモヒトデも多く観察できました。「クモヒトデ」はふつうの「ヒトデ」とは違うグループになります。いわゆるふつうのヒトデは貝などを食べる肉食性のものですが、クモヒトデは海底に降り積もったプランクトンなどを食べています。また、細く長い腕をくねらせて移動します。この姿が人によっては異様な動きに見え、また、別の人が見ればとってもかわいらしく見えます。(下の写真で手の上にのっているのがクモヒトデです) 磯には非常に多くの生物が生息しています。観察できる生物は季節によっても日によっても違ってきます。ぜひ、楽しい磯の仲間たちを見に来てください。 次回の「海のミュージアム」磯の生物観察会は9月1日(土)を予定しております。 詳しくは下記ホームページをご覧下さい。 http://discoverblue.org/lomanazuru.html

「海のミュージアム」 プランクトン観察会

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Discover Blueでは、神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業に真鶴町と採択され、町立遠藤貝類博物館と皆さんに海の生物や生態系を知っていただくイベント「海のミュージアム」を開催しています。 先日、8月18日(土)の午後、真鶴町にある横浜国立大学臨海環境センターで「海のミュージアム」プランクトン観察会を実施しました。 午前中は雷雨となり、ちょっと心配でしたが、午後からは夏らしい天気が戻りました。 海の生物やプランクトンなどについての説明後、近隣の漁港でプランクトンネットというプランクトンをとる網を使って、皆さんに実際にプランクトンを採取してもらいました。その後、 横浜国立大学臨海環境センターに戻り、顕微鏡を使って観察しました。 この日は海のミジンコであるケンミジンコ(コペポーダ)が大量に採取できました。それらに混ざり、植物プランクトンや様々な動物の幼生(貝、エビ、カニ)が観察できました。ご参加いただいた小学生から大人の方まで、皆さん大興奮の時間をお過ごしいただきました。 最後に、プランクトンを中心とした海の生態系の話、そして、陸と海とのつながりや人の生活の影響を海が受けてしまうことなどについて、お話しさせていただきました。 プランクトンは数日単位でも観察できる生物が異なります。ですから、季節が違えば、全く違った生物を観察することができます。これまでにご参加いただいた方も、また是非ご参加ください。 次回のプランクトン観察会は9月30日に開催致します。 詳しくは、 http://discoverblue.org/lomanazuru.html をご確認ください。

海洋研修

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8月16〜17日に帝京大学中学校2年生(参加者21名)の海洋研修を神奈川県真鶴町で行いました。 1日目は、日中と夜間のプランクトン観察と海の生物や生態系に関する座学を行い、2日目は、磯の生物観察とまとめを行いました。   海の多様な生物、陸上と全く異なる生態系、意外と関係がある普段の生活と海の環境など、盛りだくさんの内容でしたが、最後までしっかり聞いてくれました。 これまでより、海の生物や生態系を身近に感じてくれれば、うれしい限りです。

夏の海 〜海のにごりとプランクトン〜

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みなさん、こんにちは。Discover Blue代表理事の水井です。よろしくお願いします。 Discover Blueの活動の様子に加えて、博士(環境学)の水井(専門:海洋生物学)が海の生物や生態系、環境などについて、ご紹介します。 この夏、皆さんは海に遊びにいらっしゃいましたか? 湘南海岸をはじめとした相模湾は、この時期、たくさんの方が遊びにいらっしゃいます。 しかし、多くの方は相模湾はきれいな海って思わないかもしれません。 その理由は緑とか茶色っぽくにごっているから。 沖縄の様な透明度の高い(透き通っている)海では、ないですもんね。 でも、にごっている=汚れているってことでは決してありません。 (もちろん、全く汚れていないわけではないですが。大都市がそばにありますしね。) 実は、「にごり」の正体は、小さな小さなプランクトン(浮遊生物)たちです。 陸上では草や木などの植物が太陽の光をつかって、光合成をして有機物を作っていますが、温帯の海では0.1mmにも満たない植物プランクトンがその役割(海の「基礎生産者」といいます)の大部分を担っています。 珪藻 いろいろな形の種が存在します 植物プランクトンは春から秋にかけて、非常に多く発生します。さらに、その植物プランクトンを食べる動物プランクトンもたくさん増えます。代表的な動物プランクトンとして有名なのは、シラスなどのエサになるカイアシ類(コペポーダ)です。さらに、カニやエビ、フジツボ、ゴカイなど海の底で暮らしている動物の幼生(昆虫でいうと幼虫)もたくさんいます。 カイアシ類(コペポーダ) これらプランクトンが大量に発生するので、海の透明度はどうしても落ちてしまいます。しかし、それは決して「汚い」のではなく、たくさんの生物が暮らしている豊かな海なのです。つまり、植物プランクトンいっぱいの「青汁」というか、栄養たっぷりのスープみないな状態になっています。そして、そのスープを利用して(食べて)、多くの生物たちが暮らしています。 ちなみに、人間はほとんどの植物プランクトンを消化できないので、海水を飲んでも栄養にはなりません。 相模湾はプランクトンの少なくなる秋〜冬に透明度が良くなります。水深20mの海の底から海面に浮かぶ船がくっきり見えることもしょっちゅうです。沖縄並みの透

遠藤貝類博物館オープンラボ開催

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7/31、8/3、8/5の午後に、「海のミュージアム」〜遠藤貝類博物館オープンラボ〜を開催しました。 博物館入り口横のテラス内に、海の生物を観察できるスペースを用意し、図鑑を使って調べたり、三ツ石に生息する磯の生物や真鶴港で採取したプランクトンを見ることができます。 また、スタッフが海の生物や自然に関する質問についてお答えしました。 プランクトンは、顕微鏡を使って観察しました。植物プランクトンも動物プランクトンも多くの種類が出ていました。巻貝のこども(幼生といいます)、釣りの餌になるゴカイの幼生、クモヒトデの幼生などなど。 遊びに来てくれた人は、「すぐそばの三ツ石海岸に、こんなに生物がいる」ということを知って、みなさん驚かれていらっしゃいました。 三ツ石海岸で磯遊びをした帰りにお立ち寄り頂いたという方も、ついさっきまで遊んでいた海の自然の豊かさを、より実感されているようでした。 オープンラボは、今後も定期的に開催していきます。(8/19,21,23,28, 9/1) ぜひ、遊びにきてください。 観察スペースで顕微鏡をお貸ししたり、専門的な知識を持つスタッフと海に関する質問にお答えしますので、夏休みの自由研究も相談できるチャンスです。ふしぎな海の生物に会いに来て下さい!

磯の生物観察会

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はじめまして、Discover Blue事務局スタッフです。 このブログではディスカバーブルーの活動の様子やイベント、海や海の生物たちのことをどんどん紹介していきます。よろしくお願いします。 Discover Blueでは、神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業に真鶴町と採択され、町立遠藤貝類博物館と皆さんに海の生物や生態系を知っていただくイベントを開催しています。 7/31と8/5に、そのイベントの一つ「海のミュージアム」〜磯の生物観察会〜を開催しました。 台風のうねりの影響で海のコンディションが心配でしたが、無事に開催することができました。 磯の生物観察会は、潮が引いているときに実施します。干潮時刻に合わせての開始時間となるため、朝の集合は少し早いのですが、多くの方にご参加頂きました。夏休みが始まったので、ご家族での参加も多かったです。 はじめに遠藤貝類博物館内で、真鶴の海や海の生物、磯についての説明や注意事項をスタッフからお話させて頂き、そのあとは、いよいよ実際に磯に出て、生物を観察しました。 磯で遊んだ経験がなくても、スタッフが生物の探し方のコツをちょっと教えるだけで、お子さんから大人まで、すぐに海の生物を見つけられるようになります。 1時間ほどの間に、ヒトデ、ナマコ、カニなど多くの生物がたくさん集まりました。 その後、スタッフがみなさんの捕まえた生物について、名前や生態などの解説をしました。海の生物たちは、陸上でいつも私たちが目にする生物とは、少し違った不思議な形をしています。実は、この生物たちの形は、その生態と深く関わっています。実際に自分たちで捕まえた生物ので、どこに、どんな風に暮らしていたのかがわかり、生物の生態のおもしろさを実感して頂けたのではないでしょうか。 捕まえた生物を海に返したあとは、博物館に戻って、真鶴半島の豊かな海の生態系や環境について紹介しました。 たくさんメモを取っていた小学生、スタッフに質問してくれた小学生。実際に生物を観察して、興味を持ってくれたかな?夏休みの自由研究かもしれませんね。 まだまだ続く、真鶴の夏。 是非、みなさんで遊びに来てください。 次回は8/19に磯の生物観察会があります。 また、オープンラボでは夏休みの自由研究の相談もスタッフがお答えします。 この夏、是非、真鶴