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海の授業 ~地域の海の自然を知る授業~ 藤沢市立滝の沢小4年生(2016年4月12日(火)、4月26日(火))

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Discover Blueでは、「海の授業 ~地域の海の自然を知る授業~」として、神奈川県内の小学校や子ども会等を対象に出前授業を行っています。 4月12日(火)と4月26日(火)に、藤沢市立滝の沢小学校4年生のみなさんに「海の授業」として出前授業をさせていただきました。 海の授業では、子どもたちの暮らす神奈川の海のことを知ってもらうとともに、滝の沢小4年生のみなさんは、4月中に真鶴町三ツ石海岸を遠足で訪れ、町立遠藤貝類博物館「海の学校」にて磯の生物観察も行うので、その事前・事後指導も兼ねてお話させていただきました。 事前授業では、海に関する全般的なお話からはじまり、真鶴周辺の海の環境やそこに暮らす生物、水中の様子などもお話しました。とても興味を持って聞いてくれたようで、最後に磯の生物観察の説明などもしたところ、遠足での三ツ石海岸での磯の生物観察がより楽しみにしてくれたようで、「早く真鶴行きたい!」という声も聞こえてきました。 たくさんのメモでノートもぎっしり埋まっていました! 遠足の翌週に再び出前授業に伺った時は、スタッフのこともすっかり覚えてくれていて、磯の生物観察の感想を教えてくれたり、海や生物に関してもたくさん質問が出ていました。 磯の生物観察のふりかえりをした後は、その生物の餌になり、海の生態系を支えるプランクトンについても紹介しました。投影機を使って、プランクトン試料をスクリーンに映し出すと、プランクトンの影が映って動きを観察することができます。海の動物プランクトンの代表的な種類のカイアシ類もぴょんぴょん動く様子が見れました。地域の自然のことや海のことを知る機会は少ないかもしれませんが、さまざまなことを体験して、興味を深めてもらえればと思います。 事後授業では、プランクトンの投影観察も行いました。 ※「海の授業 ~地域の海の自然を知る授業~」は、「2015年中央ろうきん助成プログラム」の支援を受けて実施しています。

「海のミュージアム 『磯の生物観察会/海の自然実感教室』」(2016年4月24日(日))

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4月24日(日)は、「海のミュージアム」として、午前中は真鶴町三ツ石海岸での「磯の生物観察会」、午後は室内プログラム「海の自然実感教室」を行いました。 当日は風が強く、弱い雨も予想される天候でしたが、20名弱のみなさまにご参加いただくことができました。 潮がよく引いた三ツ石海岸に出てみると、産卵シーズン真っ只中のアメフラシが早速みなさまを迎えてくれ、盛り上がりました。 アメフラシは、黒くて、ぬるっとしていて、この時期はさらにサイズも大きいので、初めて見た方にとっては、インパクトが大きいと思います。大人でもちょっとドキドキしますが、小さなお子様も、お父さんと一緒に少しずつ触れるようになっていました。 一度撫でてみると、おとなしくて、やわらかいので、かわいらしさを感じ、観察会の間にファンになってしまう方も多いです。 生物採集のあとは、全員で集まって、みなさんでどんな生物が見つかったかを観察しました。多くの生物が生息する三ツ石海岸ですが、ご参加いただいたみなさんで一緒に探すことで、本当にさまざまな種類を見つけることができます。 降り出しそうな雨が心配だったので、見つかった生物の解説は、町立遠藤貝類博物館のテラスで行いました。 大きなアメフラシのほか、カニやヤドカリ、ナマコなどもたくさん見つかりました。小さくて白地に橙の模様のアカボシウミウシもきれいでした。 アカボシウミウシ。写真の個体は体調2cmほど。 <観察・解説した生物> 軟体動物22種、環形動物1種、節足動物12種、棘皮動物11種、脊索動物2種  合計 48種 今回の海のミュージアムは、午後のプログラムとして「海の自然実感教室」を開催しました。こちらは、室内で海の自然や生物を身近に感じてもらうプログラムで、海についての基礎知識をご紹介してから、海の生態系を支えるプランクトンの顕微鏡観察のほか、毎回さまざまなレクチャーや実験を楽しんでいただきます。 今回は、「海の話」とプランクトン観察を行いました。プランクトンの観察では、予め、真鶴港で採集した試料を観察していただいていますが、ふだんの真鶴港の試料にはあまり見られないような、変わった種類を多く観察することができました。数日前から吹いていた南西の風によって

「海のミュージアム 『磯の生物観察会』」(2016年4月10日(日))

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4月10日(日)は、真鶴町三ツ石海岸での「磯の生物観察会」を開催しました。 当日は、雲が少しでていましたが、春らしい穏やかな陽気。海藻シーズンらしく、ヒジキもたくさん生えていました。   今 回も海の生物大好きキッズが参加してくれ、にぎやかな観察会になりました。また、最近では、自然や生物に興味をお持ちの大人の方がお一人やご夫婦でご参加いただくこともあり、大人の方にも楽しめる海の生物や自然の魅力をスタッフ側としても改めて実感しています 。 イベントでは、はじめに生物のみつけ方のポイントや、海での安全管理についてレクチャーさせていただいてから、磯で自由に生物を探していただいています。海の生物好き小学生のなかには、生物をつかまえるために自分で工夫して作った道具を持っている子もいて、生物が好きな気持ちやイベントを楽しみにしていてくれたことが伝わってきて嬉しくなりました。 一見すると触りたいとは思わないアメフラシは、この時期の主役といっても過言ではありませんが、お父さんと一緒にチャレンジして触れるようになっている子もいました。 その他、今回は体内に毒を持つスベスベマンジュウガニが二個体も見つかってびっくり。 また、カラマツガイの卵塊が薄黄色の渦巻き状にたくさん岩に産み付けられているのも観察できました。カラマツガイの多くは夏には死んでしまうので、これもこの時期だけに見られます。ここから幼生(こども)が孵化し、大人になる前にプランクトンとして海を漂います。 次回の海のミュージアムでは、午後のプログラム「海の自然実感教室」でプランクトンの観察も行います。お楽しみに。 カラマツガイの卵塊 カラマツガイ <観察・解説した生物> 刺胞動物1種、軟体動物27種、環形動物1種、節足動物12種、棘皮動物15種、脊索動物3種  合計 52種 ※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの主催で実施しました。 ネコジタウミウシ。

「海のミュージアム 『磯の生物観察会』」(2016年3月27日)

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3月27日(日)は、真鶴町三ツ石海岸での「磯の生物観察会」を開催しました。 予報ではお天気は心配でしたが、当日はぴかぴかの青空に恵まれ、気持ちの良い春の磯を楽しんでいただくことができました。 磯の生物観察会では、探し方のポイントなどをスタッフからレクチャーさせていただいた後、フィールドではみなさんに自由に生物を探していただいています。スタッフも一緒に回って、つかまえるのをお手伝いしたり、見つけにくい生物をご紹介したりしています。 今回、参加してくれた子供たちは海の生物大好きな男の子が多く、元気いっぱいで、水温はまだ冷たいのですが、ズボンをまくって潮だまりのなかまで入っていた様子は、まるで夏場の観察会のようでした。もともと海の生物に興味を持っていたようで、たくさんの生物の名前を知っていて、スタッフにも教えてくれました。観察会で見つけたいターゲットの生物も決めてきている子もいました。 お父さんやお母さん方も見つけ方がとても上手で、みなさんがつかまえた生物を合わせると52種類もいました。それぞれのケースに入った生物を並べてみると、そのにぎやかさに「わ~、すごい!」と歓声があがりました。ウニやナマコのなかまの棘皮動物や貝などの軟体動物はこの時期、三ツ石海岸でみられる種類のほとんどを観察していただくことができたと思います。みなさんで生物を探してみると、それだけ多くの種類が見つけることができ、見つけた嬉しさを共有できるのも、観察会ならではの楽しみです。 ミスガイ。 御簾(すだれ)のような貝殻から薄いピンクの外套膜をひらひらさせて美しい。 アメフラシ。体長20cmほどもあります。この時期の磯観察の人気者。 <観察・解説した生物> 刺胞動物2種、軟体動物20種、節足動物12種、棘皮動物14種、脊索動物4種  合計 52種 ※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの主催で実施しました。