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真鶴自然子どもクラブ「横浜国立大学の実習船たちばなに乗って、海の研究を体験しよう!」 2019年11月17日(日)

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2019年11月17日(日)は、真鶴自然子どもクラブ「横浜国立大学の実習船たちばなに乗って、海の研究を体験しよう!」を行いました。 真鶴自然子どもクラブは、地域の子どもたちが地域の海や自然で遊び、学んで楽しむプログラムです。真鶴町の海や自然の魅力を体験するイベントを年に4回程度行なっていますが、今回の海の研究体験も今年で8回目となりました。 真鶴町内には横浜国立大学の海洋研究の拠点施設「臨海環境センター」があり、毎回大学の協力をいただき、実習船の体験乗船と海洋環境の観測、プランクトンの採取と観察など、大学が拠点を置くほどの生物豊かな海がある、真鶴町ならではの体験をして楽しんでいます。 昨年に引き続き、今回も、横浜国立大学 下出准教授にご指導いただきました。 水深100mでおもりがボトルにぶつかる振動が、船の上まで伝わります。 実習船「たちばな」の乗船では、水深0mの表層から、100mまで5層の海水を採水しました。採水は、研究で用いられる「ニスキン採水器」を使用します。ワイヤーにボトルをつけて、指定の深度まで下げたところで、ワイヤー沿いに船上からおもりを落とすと、ボトルの口が閉まり、目的の水深の海水を取ることができます。おもりが海中でボトルにぶつかった振動が船の上までワイヤーを伝わってくるので、子どもたちと一緒にそっとワイヤーを触れ、海中できちんとおもりが当たったかを確かめました。 採水した水の水温の測定、透明度の測定、植物プランクトンと動物プランクトンの採取などを行いました。船酔いしてしまった子もいましたが、全員最後までがんばり、無事にサンプルを持って帰港してくれました。 透明度測定の様子。 体験乗船は2班で行ったので、待っているもうひと班は、センターで海藻おしばに挑戦しました。色とりどりの海藻のデザインを楽しむことができる海藻おしばは、海藻の研究のための標本作りのための手法です。 海藻おしばも作成しました。できあがりはお家にかえってからのお楽しみ。 船でのサンプリングが終わると、センターに戻って、塩分の測定を行いました。屈折型塩分計は、海水を少量乗せて目盛りを読みます。なかなか見えにくく難しいようでしたが、正確に読み取ってくれていました。計測した塩分の数値は、船上で計測した水温とあわせて、

海のミュージアム「ひもの作り体験&プランクトン観察」 2019年10月19日(土)

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2019年10月19日(土)は、海のミュージアム「ひもの作り体験&プランクトン観察」を開催しました。 ひもの作りをご指導いただいたのは、真鶴町漁協の朝倉さんです。 関東、甲信越に広く影響をもたらした台風1は、真鶴周辺の海にも大きな影響があり、ここのところ相模湾での水揚げが少なくなっていました。真鶴魚市場でもお魚がなかなか手に入らない状況での開催でしたが、今回はお魚も朝倉さんにご尽力いただき、ムロアジ、ゴマサバ、ワカシと3種類もの新鮮なお魚を使って、ひもの作りを体験することができました。ありがとうございました。 朝倉さんのお手本を見せていただいた後、みなさんもお魚さばきに挑戦しました。 お子さまにとっては、丸のままのお魚を目の当たりにするもめずらしい体験のようで、喜んでさわっていました。   初めは、ムロアジからはじまって、最後にさばいたワカシ(ブリのこども)は、なかなかひものやさんでも売られることがありません。捌き方も難易度が高いそうですが、みなさんなんとか、開くことができました。 その後は、血合いや内臓などを水できれいに洗います。この過程で生臭さがなくなるということで、なかなか重要な作業です。 塩水につけて乾燥させると、保存に適し、ぎゅっと旨味が増すようになります。 並べて干して、あとは乾燥するのを待つのみ! ひものの完成を楽しみに、お昼をとったあとは、真鶴港でプランクトンをつかまえて観察しました。 プランクトンネットを使ってお一人ずつつかまえていただきました。お持ちいただいたペットボトルに入れると、中で小さな小さな生物が動いているのが見えました。 室内に移動して、プランクトンについてご紹介し、さきほどつかまえたプランクトンを顕微鏡で観察しました。 毎回見られる種類が変わり、いろいろな種類が観察できるプランクトンですが、今回は、動物プランクトンのカイアシ類がたくさん見られました。 このカイアシ類は、海のプランクトンの中でも、種類・量ともに最も多く、海のプランクトンの代表格といえます。そして、シラスなどの小魚が食物としているのが、まさにこのカイアシ類です。今回ひものの材料としたサバなどは、そのシラスなどの小魚やさらにそれを

海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」 2019年9月29日(日)

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2019年9月29日(日)は、海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」を開催しました。 「磯の生物観察会」は前日まで雨予報が出ていて開催できるか心配でしたが、直前で雨もあがり、無事みなさんと楽しむことができました。野外での活動なのでお天気や海況は重要です。毎回、よいコンディションになることを祈るばかりです。 観察会は真鶴町立遠藤貝類博物館で集合し、事前のレクチャーを受けていただいてから、三ツ石海岸に移動して生物を探していただきました。 雨が上がった三ツ石海岸。お昼近くには汗ばむほどあたたかくなりました。 今回も、春夏に観察会に参加されたリピーターの方が来てくださっていました。季節によるちがいはどんなところかと、生物の種類や数を比較されているようでした。興味を持っていただけてうれしいです。 タコノマクラ(殻)を発見!とてもうれしそうでした。   見つかった生物は、海岸まで持って集合してもらいました。 今回は、三ツ石海岸の磯で見られる生物としては、なかなか珍しい種類が観察できました。特に、海のミュージアムの磯の生物観察会では初観察の生物を紹介します。 ニシキウミウシは、とても華やかな体色をしたウミウシです。大きさも8cmほどあり、大型の種類です。伊豆より南の海でダイビングをすると見られることが多いので、通常はもう少し暖かく、水深も深いところに生息しています。 ニシキウミウシ。体調8cmほどでした。 クロホシアカナマコも、真鶴よりもっと南の海で見られる種類です。スタッフの渡部は、三ツ石海岸で数十年磯の生物を観察指導してますが、これら2種は、ここでは初めての観察ということです。 このような南方種は、毎年夏の終わりから秋にかけて多くなります。海水温が一年で最も高くなることや台風によって運ばれてくることが原因ですが、今年は、例年よりも多く、チョウチョウウオの幼魚など南の生物が見られています。 南からの黒潮が相模湾に近い流路をとっているので、どうやらそのことが影響していそうです。 ニセクロナマコ(上)とクロホシアカナマコ(中) 見つけた生物は、ならべてゆっくり観察。動きをじっくり見てみよう、さわってみよう。 スタッフから解説をしています。他

海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」 2019年9月15日(日)

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2019年9月15日(日)は、海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」を開催しました。 少しずつ、秋の気配が近づいてきていますが、実は相模湾の海水温がは毎年9月がもっとも高くなります。黒潮にのってやってくる南方種も多く観察できるので、磯あそびでは春とはちがった生物を観察することができます。 今回のご参加のみなさまの中には、春に一度参加いただいた方も多くいらっしゃいました。また、磯遊びをご一緒できたのは、スタッフも大変うれしい限りでしたが、海の自然の季節の変化もお楽しみいただけたでしょうか。 真鶴町立遠藤貝類博物館での事前レクチャーを受けていただいてから、みなさん一緒に三ツ石海岸へ移動し、生物を探しました。 リピーターの方も多かったので、みなさん順調に生物を見つけられていました。 見つけた生物は、海水を入れたバケツに集めておき、海岸までもってきてもらいました。 ご家族やご友人など、グループごとにトレイに広げてじっくり観察していただき、スタッフが回って生物にお話したり、質問を受けたりしました。 お隣のグループが見つけた生物を見せてもらったり、自分の見つけた自慢の生物を教えあいっこしたり、参加者のみなさんどうしでも盛り上がって賑やかでした。 全体で見つかった生物については、スタッフから解説し、それぞれの特徴をお話しています。子どもはもちろん、大人のみなさんも熱心に聞いてくださっていました。 毎回見つかるレギュラー陣のカニのなかまやニセクロナマコがたくさん見つかりましたが、今回は貝のなかまも色とりどりに集まりました。中央のオレンジ色の二枚貝はアコヤガイです。ご存知の方も多いと思いますが、真珠の養殖などに利用されている貝です。 スタッフの解説後、自由に生物を観察いただきました。解説でさらに気になった生物や、自分では見つからなかった生物を見たりさわって観察してもらいました。好きになった生物がいると子どもはず〜っとさわっています。興味をもってくれたことが伝わってきました。 午後は室内で「海の自然実感教室」を開催しました。 真鶴の生物の標本を使ったレクチャーでは、標本を手にとって観察しながら、スタッフが生態や人間のくらしとの関わりなどをお話しています。標本はスタッフが集めたも

海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」 2019年9月1日(日)

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2019年9月1日(日)は、海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」を開催しました。 楽しかった夏休みはほとんどの学校で終わり、海へ遊びに行く機会も減ってしまう時期ですが、磯遊びはまだまだ楽しめます。 当日も、スッキリ晴れてまだまだ夏模様の三ツ石海岸でした。磯の生物観察会では潮だまりにひざまで入って生物を探しましたが、水温もちょうどよく気持ちがよいくらいでした。   観察会では、真鶴町立遠藤貝類博物館に集合後、事前のレクチャーをお話して磯へ移動します。ある程度の場所や見つけ方をスタッフがガイドしながら、みなさんに生物をさがしていただきました。 見つけた生物は、バケツなどに入れて集合し、どんな生物が見つかったのかを観察します。スタッフから生物についても解説もしました。 カニやナマコ、たくさんの種類の貝などは、毎回見つかる生物で、参加のみなさんを楽しませてくれます。 その中でも、今回の注目生物は、こちらのカニ。トガリオウギガニですが、お腹になにやら薄茶色のものがついていました。その正体はフクロムシという節足動物で、カニにつく寄生虫です。海の生物たちの間では、寄生生活するものはそれほど珍しくなく、他の生物 の力を借りて暮らしているものも多くいます。ただし、三ツ石海岸でよく見かけるのはイワガニへの寄生で、トガリオウギガニに寄生しているのを見るのはレアケースでした。   参加者のみなさんの人気が高いウミウシは、今回は写真の5種にシラユキウミウシを加えて6種類見つかりました。 上:クモガタウミウシ、下左:マダラウミウシ、下中央:ミヤコウミウシ、下右:ツヅレウミウシ 午後は「海の自然実感教室」を室内で開催しています。 海の生物の実物標本を手に取りながら、スタッフが生態や人間のくらしとの関わりをお話するレクチャーではサメの歯などを紹介しています。このサメなどの骨格も真鶴の定置網にかかったもので、午前中の磯の生物のほかにも真鶴の海に多様な生物が暮らしていることをお話ししました。 その後、真鶴港で採取したプランクトンを顕微鏡で観察しました。観察できるプランクトンは、季節による変化はもちろんのこと、1日のうちでも昼と夜で変化したり、水温や海流など海の環境の変化に

夜のプランクトン観察会(真鶴町岩地区) 2019年8月21日(水)

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2019年8月21日(水)は、真鶴町の小学生をと「夜のプランクトン観察会」を行いました。 町内の港でプランクトンを採取して、顕微鏡で観察するこのプログラムは、夏休み恒例の町内のイベントです。 集合後、岩漁港へ移動してプランクトンをつかまえます。 夜の港に来るチャンスはなかなかないので、子どもたちもそれだけでわくわくしていました。港の水面をライトで照らすと、魚やカニ、イカのこどもなど、さまざまな生物たちにも出会えました。 プランクトンは、プランクトンネットを使って、1人ずつ自分たちでつかまえてもらいました。つかまえたプランクトンは、ペットボトルに入れてそっと運び、自分でつかまえた「マイプランクトン」を観察してもらいました。 夜の港でプランクトンをつかまえました。 観察は、真鶴町内に施設を構える横浜国立大の臨海環境センターの実験室をお借りしました。大学生や研究者が使用する高性能の顕微鏡を使うと、はっきりと見えて観察も一段と楽しくなります。 たくさんの種類が見つかり、「これなんですかーー!!」とスタッフに問いかける声も絶えませんでした。 最後は、海の生態系の中でのプランクトンの担う役割について学び、真鶴町の漁業とのつながりをお話ししました。 町内のすぐそこの海には、おいしいお魚も、その食べ物となる小さなプランクトンもたくさんの生物が暮らしています。自分たちの町は、そんなすばらしい海のある町だということを体験してもらえたらうれしいです。 クモヒトデのオフィオプルテウス幼生。 ※今回のイベントは、真鶴町教育委員会の主催で「真鶴町立遠藤貝類博物館 海の学校」事業の一環として指導・実施しました。

海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」 2019年8月17日(土)

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2019年8月17日(土)は、海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」を開催しました。 ノロノロ大型台風10号が過ぎ去り、「磯の生物観察会」もやっと開催できました。 久しぶりの青空での観察会はうれしいものですが、猛暑はあいかわらず続いており、熱中症対策にも注意しながらの開催でした。 真鶴町立遠藤貝類博物館にて集合、事前のレクチャーを行なった後、三ツ石海岸へ移動し、磯で生物を探しました。 生物探しは1時間ちょっとの時間ですが、参加者のみなさんに見つけた生物を持ってきていただくと、たくさんの種類の生物たちが大集合しました。 みんなで磯で生物をさがそう!スタッフもお手伝いします。 見つけた生物は、みんなで観察。どんな生物なのかお話します。    台風が過ぎ去ったあとの海は、いつもとはちがうお楽しみがあります。 南の海からやってくる台風は、通常このあたりの海ではお目にかからないような生物を連れてくることがあります。南の方の海に生息する生物はもちろん、真鶴の近くの海でも、磯では見られないような、深い海や沖合の生物に出会うこともあります。 今回は、ヌノメというヒトデのなかまが見つかりました。それほど珍しい種類ではありませんが、三ツ石海岸の磯の生物観察での確認は少なく、真鶴よりは少し暖かい海を好むようです。 ヌノメ。直径2cmほどの小さなヒトデ。 また、季節来遊魚も増えてきました。こちらは台風にかかわらず、黒潮に乗ってやってきた南の海の魚の卵が孵化し、水温の高い季節に成長して見られます。ソラスズメダイとミヤコキセンスズメダイ、三ツ石海岸の季節来遊魚の定番キャラが今年もやってきてくれました。 季節来遊魚のミヤコキセンスズメダイとソラスズメダイ。 見つけた生物は、じっくり観察。ナマコもやさしくさわってね。 午後は、室内で「海の自然実感教室」を開催しました。こちらのプログラムは、海洋生物の標本をつかった生態についてのお話と、プランクトンの顕微鏡観察の2本立てです。 「まだ間に合う、夏休みの宿題!」と気合十分で、スタッフのお話を一生懸命メモしたり、プランクトンの写真を撮影している小学生が多くいました。 標本を使ったお話。はじめて見る標本、さわって感触も確か