夜のプランクトン観察会(真鶴町) 2020年8月21日(水)
2020年8月17日(月)、21日(金)、22日(土)は、真鶴町の小学生を対象に「夜のプランクトン観察会」を行いました。 町内の港でプランクトンを採取して、顕微鏡で観察するプログラムは、夏休み恒例の町内のイベントです。 暗くなり始めた頃に集合し、岩漁港へ移動してプランクトンをつかまえました。 夜の港に来るチャンスはなかなかないので、子どもたちもそれだけでわくわくしているようすでした。港の水面をライトで照らすと、魚やイカのこどもが泳いでいたり、強い刺胞毒をもったアンドンクラゲが漂っていたりと、プランクトン以外にも、港の生物たちにも出会えました。 プランクトンは、プランクトンネットを使って、1人ずつ自分たちでつかまえてもらいました。つかまえたプランクトンは、ペットボトルに入れてそっと運び、自分でつかまえた「マイプランクトン」を観察してもらいました。 プランクトンネットでプランクトンをつかまえる つかまえたプランクトンをペットボトルに入れて持ち帰ります。 観察は、一人一台、顕微鏡を使って行います。小学1年生参加していましたが、使い方を説明してチャレンジしてもらうと、上手に使って楽しんで観察できているようでした。 昼間はやや深いところにいる動物プランクトンが、日没後は表層に上がってくるので、夜に港でプランクトンネットを引くと、たくさんの動物プランクトンをつかまえることができます。 カイアシ類やエビ、カニの幼生はぴょんぴょんはねるように動き、貝やゴカイの幼生はする~っと滑るように移動します。よく動くので、顕微鏡をのぞくだけでも面白いのですが、そのうちに興味が深まるようで、そのプランクトンがなんなのか「これなんですかーー!!」と質問が会場のあちらでもこちらでも聞こえるようになりました。 採取したプランクトンを投影して影で動きを見てみよう。 オヨギゴカイの一種 また、大発生すると赤潮を引き起こすヤコウチュウは、暗闇で刺激を受けると青く光る性質があり、つかまえてきたペットボトルを揺らして発光を観察するのは、夜のプランクトン観察会でのお楽しみの一つにもなっています。今年は、2日目と3日目できらきら光る様子を観察することができました。 最後は、海の生態系の中でのプランクトンの担う役割について学び、真鶴町の漁業とのつながりをお話ししました。 今...