3月までの「海のミュージアム」のスケジュール リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 12月 20, 2012 Discover Blueでは、神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業に真鶴町と採択され、町立遠藤貝類博物館と皆さんに海の生物や生態系を知っていただくイベント「海のミュージアム」を開催しています。 来年3月までの「海のミュージアム」の日程が決まりました! 詳しくはこちら→http://discoverblue.org/lomanazuruevent.html ぜひご参加ください。 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ
夏の海 〜海のにごりとプランクトン〜 8月 13, 2012 みなさん、こんにちは。Discover Blue代表理事の水井です。よろしくお願いします。 Discover Blueの活動の様子に加えて、博士(環境学)の水井(専門:海洋生物学)が海の生物や生態系、環境などについて、ご紹介します。 この夏、皆さんは海に遊びにいらっしゃいましたか? 湘南海岸をはじめとした相模湾は、この時期、たくさんの方が遊びにいらっしゃいます。 しかし、多くの方は相模湾はきれいな海って思わないかもしれません。 その理由は緑とか茶色っぽくにごっているから。 沖縄の様な透明度の高い(透き通っている)海では、ないですもんね。 でも、にごっている=汚れているってことでは決してありません。 (もちろん、全く汚れていないわけではないですが。大都市がそばにありますしね。) 実は、「にごり」の正体は、小さな小さなプランクトン(浮遊生物)たちです。 陸上では草や木などの植物が太陽の光をつかって、光合成をして有機物を作っていますが、温帯の海では0.1mmにも満たない植物プランクトンがその役割(海の「基礎生産者」といいます)の大部分を担っています。 珪藻 いろいろな形の種が存在します 植物プランクトンは春から秋にかけて、非常に多く発生します。さらに、その植物プランクトンを食べる動物プランクトンもたくさん増えます。代表的な動物プランクトンとして有名なのは、シラスなどのエサになるカイアシ類(コペポーダ)です。さらに、カニやエビ、フジツボ、ゴカイなど海の底で暮らしている動物の幼生(昆虫でいうと幼虫)もたくさんいます。 カイアシ類(コペポーダ) これらプランクトンが大量に発生するので、海の透明度はどうしても落ちてしまいます。しかし、それは決して「汚い」のではなく、たくさんの生物が暮らしている豊かな海なのです。つまり、植物プランクトンいっぱいの「青汁」というか、栄養たっぷりのスープみないな状態になっています。そして、そのスープを利用して(食べて)、多くの生物たちが暮らしています。 ちなみに、人間はほとんどの植物プランクトンを消化できないので、海水を飲んでも栄養にはなりません。 相模湾はプランクトンの少なくなる秋〜冬に透明度が良くなります。水深20mの海の底から海面に浮かぶ船がくっきり見えることもしょっちゅうです。沖縄並みの透 続きを読む
海のミュージアム「磯の生物観察会」2022年6月5日(日) 6月 06, 2022 2022年6月5日(日)は、海のミュージアム「磯の生物観察会」を行いました。 今回は、お昼過ぎの干潮時刻に合わせて、午後に磯の生物観察会を開催しました。 「海のミュージアム」では、相模湾や真鶴の海の自然や環境の特徴、生き物の見つけ方や磯観察でのマナーなどについて、磯に出かける前にレクチャーを行なっています 楽しく安全に生物をつかまえて楽しみながら、海の自然や環境についても知っていただけるイベントです。 磯では、参加者のみなさんに自由に生物をさがしていただき、スタッフがまわって生物をご紹介したり、一緒に探したりしました。 潮だまりでは、泳ぐ小さな魚やエビのなかまが見つかっていました。 石のかげに隠れたナマコも発見しました。ニセクロナマコです。大きい! こちらのご家族は、みなさんほぼ同時に同じ種類の生き物をつかまえていました! 海藻を甲羅にくっつけて海藻の森の中に隠れているイソクズガニです。 同じ潮だまりにいたようですが、こんなに一度にいるのは珍しいですね。 ということで、みなさんで記念撮影! 見つけた生物は、スタッフから詳しく解説させていただきました。 生き物の名前、体の特徴、食べ物などなど・・・。 海の生き物は奇想天外な生活を送っているものばかりですし、 観察会ではたくさんの生き物が見つかるので、毎回、解説では時間内に紹介しきれないほどです。 こちらは、生き物かと思いきや、生きてはいません。でも死んでもいません。 カニは成長するときに脱皮を行いますが、その脱皮後の抜け殻です。 よく似ていますが、左はショウジンガニ、右はイボショウジンガニ。 抜け殻の主は、この殻より大きくなってどこかで元気に暮らしていることでしょう! 解説のあとは、自由に観察していただきました。 質問もたくさん受けながら、生き物や海の環境についても参加者のみなさんとお話することができました。 夏が近づき、これまで目立っていたアメフラシは数が減りましたが、今回もたくさんの種類を観察することができました。 ご参加のみなさま、ありがとうございました。 ※海のミュージアムは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの共催事業です。 続きを読む
海のミュージアム「三ツ石海岸ビーチコーミング〜漂着物をあつめよう〜」 2018年12月9日(日) 12月 11, 2018 2018年12月9日(日)は海のミュージアム「三ツ石海岸ビーチコーミング~漂着物をあつめよう~」を開催しました。 ビーチコーミングでは、海岸に打ち上がる貝やカニなどの生物の殻や、流木やビーチグラスなどの漂着物をあつめて観察します。なるべく干潮時の方がよいものの、磯の生物観察と比べると、季節やタイミングを選ばずに比較的いつでも海を楽しむことができるプログラムです。周辺の海のことだけでなく、黒潮にのって遠く南の海や外国から流れてくるものや、川を伝って山や陸、町から流れてくるものなど、漂着物の観察からはさまざまなことを知ることができます。 はじめのレクチャーでは、どんなものが拾えるか、漂着物のご紹介をしました。自分でも拾ってみたいものを考えて、海岸にさがしに行くとより楽しめます。 三ツ石海岸では、参加者のみなさんに自由に漂着物をさがしていただきました。当日は、「今シーズン一番の真冬並みの寒さ」と、天気予報が注意を呼びかけるほどの予報だったのですが、思ったよりも寒くなく、楽しんで探すことができました。 「ビーチコーミング」のコーミング(combing)はくしで髪をとかすように細かく探すという意味を持つだけのことはあり、みなさんも海岸にじっとかがんで夢中になって探されていました。 40分ほどの採集時間を終えて集合し、集まった漂着物を観察しました。貝殻やカニの爪などの海の生物はもちろん多く見つかり、三ツ石海岸周辺に生息する生物の種類がわかりました。採集中には、体長が1mを超えるウミガメも発見されましたが、残念ながら腐敗も進んでいました。このように漂着した生物からは、三ツ石海岸周辺の海にウミガメがやってきているということを知ることができます。さらに詳しく調査すれば、ウミガメが食べたものなどから、その生態も解明されます。 流木や木の実は、陸から海へやってきたものです。松ぼっくりやスダジイの実は、真鶴半島を覆う「お林」に生育する木々のものですが、クルミやクリ、スギなどは周辺にはないので、箱根や丹沢などの山から川を流れて海へ来たと考えられます。 ビーチグラスはビーチコーミングでは人気の漂着物ですが、ガラス瓶の破片が波や石で削られて丸くなったもので、元をたどれば人が投棄したものです。その他に、釣り餌、ペット 続きを読む