海のミュージアム「冬のお林ネイチャーウォーク」(2016年2月14日)

2月14日(日)は、「真鶴町三ツ石海岸海に親しむイベント 海のミュージアム『冬のお林ネイチャーウォーク』」を開催しました。

当日の朝は雨、風がとても強く、午後には回復するというものの、大変荒れたお天気となってしまい、予定を変更して、午前中は室内でのプログラムとさせていただきました。

今回は、神奈川県立生命の星・地球博物館の大西学芸員に講師としてお越しいただきました。大西学芸員は植物分類学がご専門で、これまでもお林の観察会や調査にご協力いただいています。当日も午前中は、大西学芸員から専門的なお話をじっくり伺うことができました。
お林の植物を写真で解説して頂いたり、強風で落ちた枝葉を観察したりしました。
葉、一枚ですが、「どの部分をどう見るか」という専門的な観察の視点を教えていただくと、それぞれの種類で特徴があり、興味が深まりました。
お林の植物を写真パネルで解説。

当日の強風で落ちてしまった葉を使って観察ワークショップ。
葉のどこを見ると、それぞれの種類の特徴を区別できるのか、
大西学芸員がレクチャーしてくださいました。

クスノキのダニ室。クスノキと共生するそうです。
ダニ室を顕微鏡で観察。ダニは見えませんでした。

お昼を過ぎてしばらくすると、真鶴半島の先端もようやく風が収まって青空が広がったので、屋外へ出て実際にお林の植物を観察することができました。
雨が降るのは困るのですが、雨上がりのお林ではクスノキをはじめ、木々の放つ香りがより一層濃くなり、深呼吸したくなります。


 参加者のみなさんも、午前中のレクチャーでより興味や知識が深まり、短い時間ではありましたが、植物を歩きながらの観察を楽しんでいただけたようでした。
四季折々で見所がありますが、冬の時期でも森林浴で緑を楽しめるのは、お林が照葉樹林だからです。柔らかい木漏れ日を浴びながら歩くと、今はアオキの鮮やかな赤い実がとてもきれいですので、ぜひ遊びにいらしていただければと思います。
クスノキと大西学芸員。
すてきな解説ありがとうございました。
赤く色づくアオキの実。冬のみどころのひとつ。


※本イベントは、船の科学館「海の学びミュージアムサポート」の助成により、真鶴町からディスカバーブルーが受託し実施しました。

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