海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」 2019年9月29日(日)
2019年9月29日(日)は、海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」を開催しました。 「磯の生物観察会」は前日まで雨予報が出ていて開催できるか心配でしたが、直前で雨もあがり、無事みなさんと楽しむことができました。野外での活動なのでお天気や海況は重要です。毎回、よいコンディションになることを祈るばかりです。 観察会は真鶴町立遠藤貝類博物館で集合し、事前のレクチャーを受けていただいてから、三ツ石海岸に移動して生物を探していただきました。 雨が上がった三ツ石海岸。お昼近くには汗ばむほどあたたかくなりました。 今回も、春夏に観察会に参加されたリピーターの方が来てくださっていました。季節によるちがいはどんなところかと、生物の種類や数を比較されているようでした。興味を持っていただけてうれしいです。 タコノマクラ(殻)を発見!とてもうれしそうでした。 見つかった生物は、海岸まで持って集合してもらいました。 今回は、三ツ石海岸の磯で見られる生物としては、なかなか珍しい種類が観察できました。特に、海のミュージアムの磯の生物観察会では初観察の生物を紹介します。 ニシキウミウシは、とても華やかな体色をしたウミウシです。大きさも8cmほどあり、大型の種類です。伊豆より南の海でダイビングをすると見られることが多いので、通常はもう少し暖かく、水深も深いところに生息しています。 ニシキウミウシ。体調8cmほどでした。 クロホシアカナマコも、真鶴よりもっと南の海で見られる種類です。スタッフの渡部は、三ツ石海岸で数十年磯の生物を観察指導してますが、これら2種は、ここでは初めての観察ということです。 このような南方種は、毎年夏の終わりから秋にかけて多くなります。海水温が一年で最も高くなることや台風によって運ばれてくることが原因ですが、今年は、例年よりも多く、チョウチョウウオの幼魚など南の生物が見られています。 南からの黒潮が相模湾に近い流路をとっているので、どうやらそのことが影響していそうです。 ニセクロナマコ(上)とクロホシアカナマコ(中) 見つけた生物は、ならべてゆっくり観察。動きをじっくり見てみよう、さわってみよう。 スタッフから解説をしてい...