投稿

海のミュージアム「真鶴半島ネイチャーウォークⅠ」

イメージ
あけましておめでとうございます。本年もみさなまに海とのすてきな出会いがありますよう、Discover Blueがお手伝いさせていただければと思います。よろしくお願いします。 Discover Blueでは、神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業に真鶴町と採択され、町立遠藤貝類博物館と皆さんに海の生物や生態系を知っていただくイベント「海のミュージアム」を開催しています。 1月20日(日)は、Discover Blueの2013年最初のイベント、海のミュージアム「真鶴半島ネイチャーウォーク」を開催しました。ネイチャーウォークでは、神奈川県の自然公園特別地域に指定されている真鶴半島の森林や海岸を専門家と一緒に巡り、各所で解説を交えながら自然豊かな真鶴半島をご紹介する内容となっています。全2回の実施予定で、半島の西側と東側とに分かれています。 1回目の今回は、半島西側コースです。お林展望公園を出発し、お林遊歩道~番場浦遊歩道~番場浦海岸~潮騒遊歩道~三ツ石海岸を散策しました。 先週は関東でも大雪となりましたが、温暖な真鶴では雪は降らず、20日の当日も風もなく穏やかなお天気に恵まれました。 お林展望公園を出発してしばらくすると、お林遊歩道へ入りました。真鶴半島の森林は、江戸時代に小田原藩がクロマツを植林し、それ以来、真鶴の人々が大切に保護してきたもので「お林」と呼ばれています。気温が低く雪が降るような地域では、冬が近づき気温が下がると葉を落とす「落葉樹」や葉が細い「針葉樹」などが多いですが、真鶴半島のお林では冬になっても葉を落とさず、一年中緑の葉をつけたクスノキやスダジイ、アオキなどの「常緑照葉樹」が多く見られます。これは、真鶴半島が温暖な気候であることに関係しています。そのおかげで冬でも木々の緑を楽しむことができます。 真鶴半島の「お林」神奈川県の天然記念物にも指定されています。 お林の緑の中でこの時期に目を引くのは、マンリョウの実です。お正月飾りとしても利用されるものですが、木々の緑のなかにかわいらしい赤い実を見つけることができます。 マンリョウの実。かわいらしいです。 さて、お林の生き物は、どうやって寒く厳しい冬をすごしているのでしょう。 今回、冬の寒さに耐える動物も観察すること...

真鶴自然こどもクラブ

イメージ
2012年もあとわずかとなって参りました。皆様に出会い、支えられておかげで、本年もたくさんのイベントの実施や小学校での授業を通して、「人」と「海」のかけ橋になることができました。本当にありがとうございました。 本年最後のイベントとして、12月27日に真鶴町内の子供向けイベント「真鶴自然こどもクラブ 冬の真鶴半島探検」を開催しました。このイベントは、地域の子供たちに地元の魅力を知ってもらおうというもので、町立遠藤貝類博物館とディスカバーブルーが共催し、真鶴小学校の児童に参加してもらっています。 真鶴半島探検はお林展望公園からスタートしました。ここ数日続いている厳しい寒さの中、子供達は元気に出発しました。防寒のため着膨れていたのはスタッフだけでした(笑)。 お林展望公園からスタート まずは、お林遊歩道を抜けて番場浦遊歩道へ向かう道を歩きました。 お林は、冬になっても葉を落とさない常緑照葉樹林です。 こんなに寒い時期でも、緑の葉つけているので、冬の柔らかい日差しが木漏れ日として差し込んで 美しい光景を作り出して いました。 冬でも緑の葉から木漏れ日が差すお林 お 林の中では、冬の厳しい寒さの中でもたくさん種類の植物が懸命に春を待っている姿を観察しました。見上げ れば 、クスノキ、クロマツ、スダジイやタブノキの巨木が枝を広げて日光に当たっていますが、暗い足下にはアオキやシダ類、お正月の飾りとしても利用される赤い実を付けたマンリョウが地面を覆い、植物の種類によって生活の方法が違っているということが観察できました。 アオキ。お林に多く生息する低木。 マンリョウ。お正月飾りとして用いられる。 また、大きな切り株をよく見つけました。これらは、近年多発している非常に強い台風や低気圧の暴風 や 、そしてマツクイムシという害虫の被害で 倒木や伐採された跡なのだそうです。 切り株に大きな穴が空いていたので、その中をみんなでのぞいたり、入ってみたりしました。こども2人も入れる穴が空いた大きな切り株でした。 でも、なくなってしまった大きな木のあとには日が当たります。すると、さまざまな植物が日の光を浴びることによって成長しはじめます。そしていつか、再びもとの林に戻っていく、そんな自然の営みも観察することができました...

3月までの「海のミュージアム」のスケジュール

Discover Blueでは、神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業に真鶴町と採択され、町立遠藤貝類博物館と皆さんに海の生物や生態系を知っていただくイベント「海のミュージアム」を開催しています。 来年3月までの「海のミュージアム」の日程が決まりました! 詳しくはこちら→ http://discoverblue.org/lomanazuruevent.html ぜひご参加ください。

「海のミュージアム』ビーチコーミング〜なぎさは自然の博物館〜vol.2

イメージ
Discover Blueでは、神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業に真鶴町と採択され、町立遠藤貝類博物館と皆さんに海の生物や生態系を知っていただくイベント「海のミュージアム」を開催しています。 12月2日は、「ビーチコーミング ~なぎさは自然の博物館~」の2回目を開催しました。前回開催から約1ヶ月が経過し、冬の寒さが増した海辺で生活している生物を探したり、海のものや河川が海に運んだ陸のものなど、様々な場所から海流によって運ばれて流れ着いた「漂着物」を集めて、観察しました。 はじめに、真鶴町立遠藤貝類博物館内で、ビーチコーミングについてや真鶴周辺の海流や相模湾に流れ込む河川が運んだものがどのように流れてくるのかについて解説しました。 その後、博物館を出発し、番場浦海岸から潮騒遊歩道を抜けて三ツ石海岸へ移動しながら、ビーチコーミング(漂着物の探索)をしました。 お林を抜けて番場浦海岸へ 夏場に比べるとずっと気温が低くなりましたが、そのような環境でも、ナマコやカニ、貝などの姿を見つけることができました。気温が低いせいか、カニは動きが遅く簡単につかまえることができました。 ビーチコーミングの様子。 ムラサキクルマナマコ。 触ると柔らかく、つるつるとしています。 また、海辺は潮の影響を受けるため、森林などで見かける植物にとっては厳しい環境なのですが、海辺でしか見られない海岸植物もあります。 冬のこの時期は、イソギクやツワブキが見頃で黄色の花が海岸を彩っていました。 イソギクの黄色が鮮やかです さらに今回は、沖縄などで見られるミナミイワガニも見つけました。このような生物は、南方からはるばる黒潮に乗って、相模湾へやってくると考えられます。こんな遠方からの生物と出会いからも、海がさまざまな環境の場所とつながっているのだということを実感することができます。 ミナミイワガニ 採集を終えて博物館に戻ってから、 集めた漂着物を「どこから来たものか?」をポイントに分類し、スタッフから解説させて頂きました。海の生物や貝殻はもちろん、くるみやカマキリの卵嚢などは山から、ガラス片や空き缶のプルタブ、ゴミなどは私たちの住む町から...

「海のミュージアム」シンポジウム:海を学び、海に親しむ場づくり〜まなづるの海、人、まち〜

イメージ
Discover Blueでは、神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業に真鶴町と採択され、町立遠藤貝類博物館と皆さんに海の生物や生態系を知っていただくイベント「海のミュージアム」を開催しています。 11月18日は、シンポジウム「海を学び、海に親しむ場づくり〜まなづるの海、人、まち〜」を開催しました。今回は普段の様な観察会ではなく、真鶴町の豊かな海の自然、そしてそれを町内外の人に知っていただくための取り組みについてご紹介し、さらに、これからの真鶴町の海と人との関わり方として目指すべきことなどについて、パネルディスカッションを行いました。 第一部では横浜国立大学大学院環境情報学府附属臨海環境センターの下出准教授に「真鶴半島周辺の海洋環境とプランクトン」をご講演いただきました。相模湾の海水には、沿岸水、黒潮系水、北太平洋中層水、太平洋深層水などが層になって水深毎に分布していること、真鶴沖では植物プランクトンがおよそ200種確認されていること、カイアシ類は88種以上生息し、秋に黒潮系の種多く出現し、種数が増えることなどをご紹介いただきました。 横浜国立大学下出准教授による講演 続いて、町立遠藤貝類博物館の山本学芸員が「真鶴の磯でみられる生物たち」を紹介し、Discover Blue代表理事の水井が「真鶴の海中世界」として、スキューバダイビングで見られる生物などを紹介しました。 山本学芸員による磯の生物の紹介 Discover Blue水井による海中景観の紹介 その後、パネルディスカッションを開催し、最初に『まなづるの海を学び、海に親しむ取組み』として、横浜国立大学臨海環境センターの取り組み(下出准教授)、真鶴町漁業共同組合の取り組み(山本学芸員代理説明)、海の学校事業の取り組み(町立遠藤貝類博物館 渡部学習指導員)、「神奈川県 新しい公共の場づくりのためのモデル事業 Life with the Ocean まなづる」(水井)について、それぞれ紹介していただきました。 その後、真鶴町の牧岡教育長にもご登壇いただき、パネラー及び来場者とのディスカッションを行いました。議論は多岐におよびましたが、真鶴という豊かな海の自然が残されている地で「海を学び、親しむ場づくり」を行っていくことは、町民や町のこどもたちのみならず、周辺...

「海のミュージアム」ビーチコーミング 〜なぎさは自然の博物館〜

イメージ
Discover Blueでは、神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業に真鶴町と採択され、町立遠藤貝類博物館と皆さんに海の生物や生態系を知っていただくイベント「海のミュージアム」を開催しています。 11月4日は、「ビーチコーミング 〜なぎさは自然の博物館〜」を開催しました。 相模湾の海流は反時計回りに三浦半島から湘南海岸を通り、真鶴半島の方へ流れています。そのため、真鶴半島にはいろいろなものが漂着します。さらに、相模湾に注ぐ相模川・酒匂川・早川が、丹沢や箱根からさまざまなものを海に運び、それらも真鶴半島に流れ着きます。いろいろな漂着物を集めることで、海だけではなく陸上も含めた地域の自然を知る手がかりとなります。 真鶴町立遠藤貝類博物館で海流や相模湾に注ぐ川の流域などについて説明したのち、実際に海岸に降りて漂着物を探しました。真鶴半島の番場浦海岸〜三ツ石海岸に移動しながらの探索ですが、わずかな距離を移動するだけで、漂着物の種類や砂の変化を感じることができました。また、石の下にはカニや貝、ナマコなどさまざまな生物を見つけることができました。 漂着物を探しています。石の間には生きているカニや貝なども。 1時間半程のビーチコーミングで、海藻や生物の殻など海のもの以外にも、ネズミやリスにかじられたあとのあるクルミ、どんぐり、ほ乳類の骨などいろいろなものが見つかりました。 皆さんで集めたものをわけています 海のもの以外にも動物にかじられたクルミなどが集まりました  さらに、真鶴半島の各海岸や周辺地域の砂を顕微鏡を使って観察していただきました。海岸の砂といっても場所によって、岩石が多いところ、貝など海の生物の炭酸カルシウムのからが多い場所など、その違いを実感していただけたと思います。 顕微鏡を使って砂を観察 三ツ石海岸の砂は貝やウニの殻がなどが多い 何気なく歩いている海岸でも、海や陸の自然を知るてがかりが流れ着いていて、ちょっとした知識があれば、「なぎさは自然の博物館」となります。 次回の「ビーチコーミング」は 12月2日(日)に開催いたします。解説や内容は少し難しいですが、様々な発見もあるので、お子様でも十分楽しめる内容です。大人だけでのご参加もご家族でのご参加も大歓迎です。 ...

真鶴自然こどもクラブ 〜真鶴の魚を知ろう!〜

イメージ
11月3日(土)に「真鶴自然こどもクラブ 真鶴の魚を知ろう!」を開催し、魚市場見学と魚の解剖を行いました。 朝7時、真鶴町の真鶴漁港に集合し、魚市場の見学をしました。真鶴町の「海を学び、海に親しむ場づくり協議会」にもご参画していただいている、真鶴町漁業協同組合の課長、朝倉一志さんに案内していただきました。 シイラ マルソウダガツオ 最初に、今日水揚げされたさまざまな魚について説明していただきました。シイラやカツオ、カマス、カンパチ、ウルメイワシなどなど、定置網などでとれた真鶴の魚を紹介していただきました。この日の水揚げは約4トンとのことでした。 競りの様子 定置網の説明(説明は漁協の朝倉課長) その後、とれた魚を-30℃以下で保存するための冷蔵庫や魚を出荷する際に使う氷の貯蔵庫など魚市場の設備を案内していただいたあとに、真鶴の漁業について説明していただきました。相模湾にちょこっとでている小さな真鶴半島の周辺には、なんと大小8基の定置網が入っているそうです!相模湾の中でもそれだけ真鶴半島周辺海域は豊かな海ということを教えていただきました。また、定置網に入ったおよそ8割の魚は網の外に逃げていき、2割だけを水揚げしていて、取りすぎることはなく、持続可能な漁法であることを説明していただきました。真鶴町漁協では定置網を漁師さんが自ら作り上げることができる、日本でもいまでは数少ない技術をもった漁協さんだそうです。(ちなみにメインの定置網は長さ400m以上、固定するためのおもりに使う土嚢は2万個だそうです!) さらに、いま漁業が抱える問題とともに、きついけれども海の自然と共に生き、美味しい魚がたくさん食べることができる漁業という仕事の魅力をお話され、小学生のみんなにぜひ漁師になることも将来の選択肢の一つに入れて欲しいとお願いしていました。この中から、真鶴の漁業を担う漁師さんが将来誕生したらうれしいです!朝倉さん、ありがとうございました。 その後、漁港や魚介類などの供養をしている「鯖大師」など散策しながら、徒歩で横浜国立大学臨海環境センターに向かいました。 網にかかったって捨てられたものを探索中 港から小さな坂道をのぼり鯖大師へ   漁港ではエビ網と呼ばれるイセエビをつかまえる網を干している場...